第4話

「さ、行くよエドガー!」


飛行帽と飛行服を身につけたナーラが、待ちきれない、とエドガーを急かして整備室に走って行く。


「ちょっとナーラ!まだ食べ終わったばかりなのに……、もう、せっかちだなぁ」


文句を言いつつも、エドガーもすぐ飛行帽と飛行服を身につけて走り出した。


フライングキャットの整備はとっくに終わっていて、オイルも十分に補充されている。


エドガーが住処の戸締りを済ませて整備室に到着した頃には、ナーラはもうフライングキャットがいつでも飛び出せるように準備を済ませていた。


ナーラはやっと来たエドガーを見て、歯を見せて笑った。


エドガーも彼女の笑みにつられて、自然と頬が緩んだ。


「乗って!エドガー!」

「オッケー、ナーラ」


「「エンジン、始動イグニッション」」

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