荒野を行く
二月二十九日午前十時、四平街。
牧原連隊が駅前広場を中心に展開し、あわただしく動き回っていた。事前の偵察どおり死体兵はいなかったが、敵襲の可能性自体は否定できない。邀撃のための陣地構築は、しておくに超したことはない。
陣地構築に動く軍人たちとは別に、満鉄の技術者たちが線路の復旧工事に忙しくたち回る。四平街は、連京線と平梅・平斉線が交叉する、いわば鉄路の交差点であり、一刻も早い運行再開が求められていた。
「……ちょっと見ないうちに変わっちまったもんだな」
「全くです。駅前のあのダンスクラブ、きれいな店だったのに……」
元、四平街守備大隊の藤原少佐と佐藤中尉は、感慨深げにあたりを見渡す。四平街撤退戦から、まだ一カ月経っていないのだが。
「ほう、あの建物は知っているよ。建てたのは帝国だった頃のロシアだ。そりゃ、趣のある店だったろうな」
藤原と佐藤の前を歩くのは石光だった。守備大隊が牧原連隊に組みこまれて、閑職に追いやられていた二人を、志羅山中将が石光の配下とした。志羅山からすれば、厄介者をまとめて追いはらったという所だろう。この三人が新京方面への潜入偵察隊だった。〝隊〟というより〝組〟と言った方がふさわしいか。牧原連隊の四平街再占領に、いわば便乗する形でここまで来た。
藤原は、視界の端に何か動くものを感じた。
「……今、あそこで何かが……」
男三人の視線が一方を向く。物陰から飛び出して駆け去る人影があった。
「おいっ! 待ちたまえ!」
人影を追う三人。二百メートルほど追跡して、一番若い佐藤が路地裏に人影を追いつめた。
「かんべんしてけで……殺さねえで……」
おびえ切ってへたり込んでいたのは、七つくらいの女の子だった。
追ってきたのが死体兵でないとわかると、女の子はすぐに元気をとり戻し、三人を小学校だった建物に引っぱって行く。そこに
「もう大丈夫だ。汽車も間もなく動きだします。皆で引き揚げられますよ」
「あ、ありがとうごぜぇます。生きて……帰ぇれるなんて……」
集団のまとめ役らしい壮年の男が涙ぐむ。大柄な体格に似合わず気弱な性格と見える。あるいはよほどの、元気・覇気をくじかれるような体験を続けてきたものか。彼らの話をまとめると──二月はじめの四平街陥落から、まわりの開拓村は糸が切れたように物資補給が途絶えてしまった。居住を諦めた家族が鉄道沿いに引き揚げようとしたが、四平街は死体兵が徘徊し、地獄の様相と化していた。
「逃げできた人だつから、死体兵は生ぎでる者ばつかまえで、道づれにするって聞いで……。街ながに入るわけにもいかず、野宿してたっぺし……」
寒空の下、野宿も限界だと感じだした頃、死体兵は徐々に四平街から消え去り、無人の廃墟になった。ようやくおっかなびっくり街に入り、小学校跡地に身を寄せていたという。
牧原隊からのトラックが到着し、避難民は歓声をあげて乗りこんだ。まとめ役の男がぐずぐずと迷った様子で石光に声をかける。
「あの、特佐……さま。馬鹿な話と思われるっぺし……」
「どうしました?」
「実は……村にはまだ人が残ってし。『おらは絶対逃げねぇ』ってガンコ者がいで……」
「なんと。やれやれ、勇敢と無謀は別物なのですが」
溜息をつく藤原少佐。
「急いで迎えに行きます。どうぞご安心を」
石光の返事にようやく男は顔をほころばせた。
開拓村最寄りの駅まで、列車運行再開にはまだ時間がかかりそうだった。石光一行は引き揚げ列車を送る手はずを打ち合わせた後、自分たちは馬を使って先行する事にした。
◇
鉄道保線の資材小屋に一泊し、荒野の中、道と思われる部分をたどる三騎。街道がはっきりそれとわかるあたりに出た頃から、先頭に立つ藤原は時おり馬を止めて周囲を見渡す。
「気になるかね?」
「ええ、特佐どのも?」
声をかけ合う石光と藤原。
「何の話ですか?」
しんがり役の佐藤は怪訝な顔。
「妙な気配を感じる……ひょっとして、監視されているかも知れん」
「え? 本当ですか?」
思わずまわりを見渡す佐藤。背の高い雑草と、稜線に点在する灌木の茂み。広漠たる風景が広がっている。
「はっきりそうとは言えないが……気をつけておいた方がいい」
「はっ」
夕刻に増延村が見えてきた。匪賊・馬賊の類いに備え、土塀で囲まれた開拓村だった。閉じた門に歩み寄る三人。と、突然
「そこを動くな! 全員下馬して、地面に伏せろ!」
門の上から大声が挙がった。拳銃を抜こうとする藤原と佐藤を、石光は制した。その声に覚えがある。
「……なんだぁ? 特佐じゃねえか」
前に出て顔を上げた石光を見て、声の調子が拍子ぬけのそれに変わる。門のやぐらに立っていた巨漢は、洪復龍だった。
◇
「ありがとうございます! こんな所に来ていただけるなんて……これでもう安心です!」
石光たちと洪は、村の集会所代わりの大きめな民家に案内された。村に残っていたのは三家族。その内のリーダー格の若者が、石光たちに平身低頭礼を述べる。
「これで……もう……」
つぶやいて、男は、脇で腕組みしている洪に向かい合った。
「あんたにあれこれ指図されるいわれはねえ! とっととこの村から出て行ってくれ!」
食ってかかる男に、洪は無言の一瞥を返す。状況が飲みこめない石光たち三人。
「まあまあ、谷地舘さん。あんた、その大きい人を誤解しているよ。危険が迫っているからこの村から逃げろって、親切で言ってくれてるんじゃないの」
集会所の戸をくぐり、一人の女が声をかけてきた。玄人っぽい雰囲気の、しかしはっとするほど整った顔立ちである。
言葉のはしから事情を察するに、この村に立ち寄った洪が、残っていた村人を説得して避難させようとしていたらしい。
「……あんたか。邪魔しねえでくれ。俺たちはここから離れる気なんてねえ。みんな、ここに骨をうずめる覚悟で来てるんだ! どっか他の街でもやれる水商売とは、一緒にしねえでもらえるか?」
男の声に、さらに険が混じる。女への不快を隠そうともしない。
「あんた、よしなよ、言い過ぎだって……。すみません、絹さん」
男の妻らしい、気の弱そうな娘が袖を引いて制する。絹と呼ばれた女は気にとめる様子もなく、きゃらきゃらと笑って受け流した。
「覚悟は立派なもんだけどねえ、それだけじゃどうしようもない場合ってあるもんだよ? 大体、そこの兵隊さんからして、あんたらに避難を呼びかけに来たんじゃないかい?」
「……まあ、その通りです。四平街で、避難家族の津田さん一行より事情を聞き、皆さんを避難させるためにまいりました」
眉をしかめて絹を見やり、石光は戸惑いながら返事をする。奇妙なものを見たという顔だった。
石光の言葉に谷地舘は目をむいた。
「何だって! なんで逃げなきゃなんねえんです⁉ 津田さんたちは弱腰だ! 根性がねえ! 俺らが必死に働いて、ようやく村も形になってきたってのに、逃げ出したら満人どもに横どりされちまうのがオチだ! 冗談じゃねえ!」
「……横どりとは、どういう了見だ……?」
洪が一言つぶやいて、谷地舘の前に出た。言葉に圧力がこもっている。谷地舘は気圧されるように一歩下がった。
「この村を、お前たちが一から作ったとでも言うつもりか? 元からいた農民たちが、道を作り灌漑して、ようやく農地らしくなった所を、日本人が二束三文で買いたたいて奪いとった! 元の農民たちを荒れ地に囲いこんで、〝満人村〟と呼んでいるのを知らんとは言わせんぞ! 盗っ人猛々しいとはこのことだ!」
頭上から降ってくるような洪の一喝に、谷地舘は脂汗を浮かべ声が出せない。──反論は意外な所からあがった。
「盗人とは言い過ぎじゃないか? 彼らの働きが、農地を豊かにしてきたのは確かだろう?」
石光が、珍しく感情を露わにしていた。初老の顔が紅潮している。
「誰が『ここを耕してくれ』とお前たちに頼んだ! 勝手にやってきて、勝手に〝満州国〟とやらをこさえて、それで恩に着ろとでも言うつもりか!」
洪も頭に血が上っていた。今まで押さえてきたものがあふれ出したかのよう。
「我らはロシアと戦った! 清がロシア相手に卑屈な外交をくり返していたものを、我々は三〇万の血を流してロシアを打ち負かした! この地は我らが血で
「誰に断って得た土地だ! ロシアも日本も、盗人同士だ! もとの持ち主を無視して、盗人同士が分捕り品を奪い合っただけだろうが!」
一歩も譲らぬ勢いで怒鳴り合う二人。どちらも譲れない部分に触れてしまったのだ。激高する双方が、軍刀と双手帯の柄に手をかけた。あたりの農民家族が、わたわたと後じさり、その場から距離を取る。
「あらステキ。あんたたちで喧嘩して、勝った方が〝満州〟の正当な持ち主になるわけね? 西欧じゃ、チャンピオンシップとか言うんでしたっけ?」
……絹のしれっとした混ぜ返しに、双方のテンションが下がっていく。そう言われては、自分らの争いが無益だと悟らないわけにはいかない。二人は剣から手を離し、背を向けあった。
「……あー、まあ歴史の話は後にして、これからの事を話しましょう。我々がここに来たのは、公主嶺、四平街で起こった事件がもとになっておりまして……」
藤原少佐が、努めて平静に農民家族の説得を再開した。居残る事に意地になっているのは谷地舘という男一人とみて、彼に直接状況を説明する。……その時
「……特佐、少佐。何か……音が」
佐藤中尉が緊張した声を上げた。全員が息を止めて耳をそばだてた。遠く……馬の足音が多数……
「みんな! 明かりを消して! 早く!」
絹の鋭い声に続いて、門の方角で爆発音があがった。蹄の響きが一気に近づいてくる。
「手榴弾だと⁉ くそっ!」
「佐藤! みんなを避難させろ!」
「は、はっ!」
ランプの消えた暗闇に声が飛びかう。石光と藤原は表の戸から飛び出した。モーゼルのオート射撃が闇を薙ぐ。民家の奥から女の悲鳴が聞こえた。
「くっ!」
石光は図嚢から符をとり出して放った。訓練された呪法兵には、それで敵の大まかな位置と数がわかる。門を爆破してふみ込んできたのは十数騎。駆け回りながら指示を下している者がいる。
「逃がすな! 女を仕留める事だけを考えろ! 区別がつかなければ全員殺してかまわん!」
違和感を覚える中国語の発音だった。しかし気にとめる暇はない。石光と藤原は物陰から拳銃で応戦するが、闇夜で激しく移動する相手に、なかなか命中するものではない。村の一角から火の手があがった。賊が放火したのだ。
(なんだこいつらは? 略奪が目的ではないのか? 本気で皆殺しにするつもりか!)
石光の脳裏に疑念が走る。こいつらはただの匪賊じゃない⁉
その時、炎を背後に大男のシルエットが浮かんだ。双手帯を手に持つ姿は、洪復龍。
「シィ、ヤ!」
洪が得物を振り上げ何かの呪言を叫んだ。民家を飲み込みかけた炎が、鎌首を上げる蛇のようにたち上がり屋根から離れた。振り下ろされた手を合図に、獲物を襲う毒蛇のように賊の方に降りかかる。炎を直接操ったのか、それとも幻術の類いなのか。短い悲鳴と魔除け文句を叫ぶ声をあげ、数騎が門を目指して逃げ出した。
「待て! 逃げるな馬鹿どもが!」
挙がった罵り声は日本語だった。声を目当てに馬に当たればと、藤原は拳銃を連射した。馬のいななきと男の悲鳴。続いて響いた鈍い音は落馬のそれか。駆け寄る一騎に助け上げられ
「退け! 退け!」
男の声を合図に賊は全員撤退に転じた。落馬させた者が賊の頭目格だったと見える。
「ふう……」
思わず吐息を漏らした石光の耳に、集まっていた民家の方から悲鳴のような男の声が聞こえる。
「静ー! シズーー! 死ぬな! 死ぬなぁぁ! 誰か、助けてくれよぉぉ!」
「ちいぃ!」
身を翻して民家に駆け、室内に飛び込む。つけたばかりのランプの明かりに照らし出されたのは、妻を抱きかかえて叫ぶ谷地舘の姿だった。絹がそばについているが、こわばった表情で見つめるだけ。手の施しようがないのだ。女の胸元が赤黒く染まり、尋常な出血ではないのが察せられた。
「くそっ!」
そばに駆けより、止血符をとり出す石光。だが……
「……」
無言でかぶりを振るしかなかった。
「と、特佐さん、な、何がしでけで……。静を……シズをぉ……」
涙ながらに訴える谷地舘。ムダと知りつつも、石光は符を傷口に貼った。と、その時、彼女は薄く目を開けた。
「し、静、わがるか? オラが、わがるか?」
手を握り、国なまり丸出して声をかける夫に、静は薄く笑って応えた。
「八郎さぁ……けぇるべ……村さ……鎮守さまが……」
それきり細い首が傾き、静は動かなくなった。
「静……な? 目、開けでくれ……シズ……」
「可哀想に……故郷が、恋しかったんだね……」
悲痛な面持ちでつぶやく絹。谷地舘は崩れるように慟哭した。
「どうすればよかったんだよぉ! 田畑もねえオラだずに村で生きてぐ道なんてねがった! 村出てここさ来るほか、シズと一緒になる方法もねがった! ちくしょう……ちくしょぉぉぉ!」
谷地舘の号泣が、満州の夜空に吸い込まれていく──。避難していた家族が三々五々戻ってきて、目の前の惨状に茫然としていた。
瞑目して手を合わせた後、石光は決然とした顔をあげた。部下二人を手招きし、民家の外に出る。
「……連中を追跡して捕縛する。この件なにか裏があると思う」
「了解しました。しかし、裏とは?」
佐藤の真っ直ぐな返答と問い。
「匪賊の襲撃にしては妙だ。下手な中国語で指示する者がいて、しかも目的は略奪ではないようだった。連中、ひょっとして新京の何ものかと繋がりがあるやも知れん」
「……本気で言っているのか特佐? 連中の正体を知らん、と?」
かけられた声の方を見ると洪が立っていた。かすかに焦げ臭い匂いがする。どうやら放火された民家の後始末をしていたらしい。
「……どういう意味だ。知っていて当然という言い方だが?」
返す石光の声が固い。まだ先ほどのわだかまりが残っている。しばしの間を置いて、石光の言葉に嘘はないと感じ、洪はおもむろに語り出した。
「下手な中国語で指示を出し、とっさに出るのは日本語ときた。おまけに射撃技術は軍隊流。それで日本人の開拓村を襲うとなると、俺には関東軍の特務隊しか思いつかんね」
衝撃に言葉を詰まらせる石光。思わず洪に食ってかかった。
「バカな! そんな事があるものか! 自国民を守るのが軍人の役目だぞ。なぜそれが自国民を襲う⁉ 貴様、皇軍を侮辱するにもほどがあるぞ!」
石光の本気の怒り方は、今度はむしろ洪を冷静にさせた。目の前の老人は、本当に何も知らないとみえる──
「なぜ、と言うなら、そうだな。例えば開拓村を襲って、現地の治安が悪いと理屈をつけて邦人保護の名目で軍本隊を介入させる。関東軍の常套手段だ。今度の襲撃はそれとは別目的のようだがな」
「そんな、そんな事はあり得ん! それではまるで……」
ヤクザの喧嘩の売り方だ。その言葉につまる石光を放置して、洪は集会所の方に足を向けた。
「俺は知っている事を話したまでだ。確かめるのは自分でやりな」
淡々と、そんな言葉を残して。
「言われるまでもない! ……藤原くん、佐藤くん、出るぞ。心配ない、連中には追尾の目印になる符を打っておいた。夜明け前には連中の隠れ家にたどり着く」
「はい! 連中に目に物見せてくれましょう! 静さんの敵討ちです!」
やる気十分な佐藤。しかし……藤原は無言だった。かすかな溜息のあと、口を開く。
「……石光特佐、具申いたします。村人の避難が優先事項です。連中の追跡に時間を取るべきではありません」
妙に平板な声音だった。
「何を言うんです少佐? 連中を放置しては、また襲撃されるかも知れません。その方が危険では……」
「警告いたします、特佐。この件に、深く関わるべきではありません」
佐藤をさえぎる藤原の言葉に、抑え込んだ焦慮が感じられた。それは……つまり、洪の判断を肯定する……
石光は思わず、半歩よろめいた。藤原少佐のセリフは、部外者の洪の衝撃とは比べものにならなかった。佐藤もまた、藤原の言外を察し目を見開いたまま固まってしまった。重苦しい沈黙が流れる──
「……藤原少佐、佐藤中尉。村人を先導し、避難列車到着場所まで送りたまえ。私はここから別行動をとる」
石光は、絞り出すような声で沈黙を破った。
「特佐、それは……! 自分も行きます! お供させてください!」
いきり立つ佐藤を、手を上げて制する石光。
「藤原少佐の言うとおりだ。まず、自国民の安全を守るのが軍人の本分。ここから先は、言わば私のわがままさ」
「しかし……それでは……!」
藤原が一歩前に出て、石光に敬礼した。
「命令を復唱いたします。藤原、佐藤の両名は、増延村避難民を列車到着地点まで護送いたします。護送終了後はいかがいたしますか?」
「避難民と一緒に列車で帰還したまえ。以後、奉天師団の指揮下に復帰するように」
静かに、しかし決然と、藤原と石光は言葉を交わした。佐藤が、捨てられた子犬のような表情でそれを見つめる。
「……そんな顔をするな。シャキっとしたまえ! 君はまだ若い。祖国にご奉公する時間が充分ある。……頼んだぞ」
「特佐……」
佐藤に満面の笑みを向け、別れの挨拶にする石光。
厩に休ませていた馬の手綱をとり、老兵は一人、暗い夜道に駆けだした。
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