第52話「王子様はひとめぼれする2」
ラーセンの弟子ダジルは傷のない右肘を摩りながらコムエンド中心街を歩いていた。
今までは裏町にしかなかった宿も、年中やってくる国内の豪商向けに中心街近くに豪勢な建物を建てて商いをしていたりする。
その影響か、数年前までは夕方には帰宅する者しか見えなかったこの道も今では笑顔の商人、そして観光であろうその家族が多くいた。
冒険者が持ち帰るダンジョン資源をもとに経済が成り立っているこの都市は国有数の豊かな街であり、かつ国有数の治安を誇る。
ならず者の集まりとして冒険者が治安を悪化させていたのはコムエンドでは遥か昔の事である。
なぜならば冒険者として引退後を考えると、先達が残した伝手を手繰ればコムエンドでの商売に行きつくのだ。つまり、若気の至りが人生設計を崩しかねないのだ。外の街に行けばいいと考える輩もいたがならず者からの素早い盗賊へのジョブチェンジを経て退治されるのがほぼ保母のルートである。
まぁ、何より引退した冒険者が職人を、商人をするようになり、老いたとはいえ高レベルの元凄腕冒険者が治安を乱す輩にお仕置きをするのだ。冒険者達は迂闊に犯罪などできない。
だからこの夕暮れ時でも護衛や夫が同伴しているとはいえ女子供が外を歩ける。これが王都であれば管理しきれない量の誘拐事件が発生しているだろう。
王都出身のダジルは深いため息を吐き出す。
理想の環境に、自分はいる。
多くの達人が、多くの有名職人が身近に居る。道を決めた者には理想の環境。
噴水広場まで来たダジルはベンチに腰を下ろす。
視界の端では10歳ぐらいの女の子が焼き鳥屋台から焼き鳥を受け取っている満面の笑みだ。
その後ろでお代を払いつつ苦笑いの父親さんと、たぶん『晩御飯残すのは許さないからね!』とでも言っているのであろう、娘に甘い夫と甘え上手の娘を窘めている母親がいた。
それを焼き鳥屋台の店主が微笑ましく見守っている。
ダジルは思う、あの店主でさえレベルは自分の2倍以上あるのだろう。
そう思うと焦りが湧き上がってくる。
背中の中心部を押すような熱を持った感情。行き場のない情熱。そう焦りだ。
「………この肘さえ」
ダジルは無意識に摩っていた右ひじを見つめる。
続きの言葉は紡がれない。
ダジルはソレのせいではない事を知っている。
事の起こりは半年前になる。
兄弟子たち18名で向かった大森林深部の探索で己の慢心から右手をモンスターに掴まれた。金色6つ腕のゴリラ型モンスターは瞬時にダジルの右腕を右ひじを粉砕した。
弱っていたように見えたのでとどめを! などと息巻いていたダジルはまんまとモンスターの罠にはまった格好になった。
必殺の一撃は空を切り、伸び切った腕は簡単につかまれた。
ダジルは兄弟子たちの応急手当の後すぐさま街の治療院に担ぎ込まれた。そこにやってきたのは初診は3年待ち、『奇跡の女医』、『コムエンドの女帝』と名高いメアリー女医だった。
メアリーの治療により腕を再生されたダジルは思わずつぶやいてしまった。『なんで貴女が』と。
するとメアリーは笑いながら言う『可愛い甥っ子のピンチなんだからくるに決まってるでしょ』と無垢な笑顔を浮かべる。
父の兄エスティンタルの嫁メアリー。
ダジルにとってはトラウマ級の人物エスティンタルの嫁である。
幼い頃、他人事だと思っていた。
執務室で宰相が部下の報告書を手に凍り付き、エスティンタルが来ると震えながら釈明しているのを見て、『自分の叔父はなんてカッコいいんだ!』と畏敬の念すら覚えていた。
だが、自分がその矢面に立たされると違った。
この世にこれほど恐ろしいものがあるのか思えたほどだ。
たったの10分程度、ダジルはエスティンタルに詰問をされたことがある。
本当に10分で終わったで終わった。だが、その10分は人生のすべてと比較しても長いと思わせるほどだった。
少年ダジルは何故そんなことになったのか。
ダジルはこの国の第4王子である。
事の起こりは8年前の10歳の時である。
隣国と接する領を管理する都合上、年に数度しか王都に来ない伯爵が、手土産をもって王都に住み着いたのだ。ダジルは珍しい手土産と辺境特有の土産話ですっかり伯爵に懐いてしまっていた。
伯爵の狙いは内乱を誘発、そして王家転覆にあった。内乱の決起、その旗頭にダジルを抱え込もうと画策していた。
だが残念なことに全てをエスティンタルに知られてしまった。
その結果、隣国は今、野心溢れる王が没し領土拡張派の第一王子と内政優先派の第三王子によって後継戦争が続いている。
もとより百年ほど前に出来た新興国の為、建国以来の臣下達と拡張主義によって増えた新参の臣下達との軋轢をうまく利用されたのだ。人を呪わば穴二つ。隣国は現在ほぼ内乱状態にあった。誰がやったって? 言わなくてもわかるでしょう……。
その後当然のように伯爵家は没落した。溜め込んでいた財も武器も領地すらも国に没収され、王家直轄地とされた。
野心に溢れ恰幅の良かった伯爵は何かに憑りつかれたかの様に怯え、半年後、流行り病にかかりあっという間に没した。
ダジルにとって恐怖の10分から僅か2年で前述した全ての事が起こった。
それから更に3年経過した。
ダジル15歳の春に彼は意を決して王に、父に進言する。
『私は野に下り冒険者として国の為になりとうございます』
あの事件で既に自分に継承権はない。
特別知恵が回るわけでもない自分は、王家の中に居場所はない。
このまま臣籍降下したところで無能な爵位だけの家ができてしまう。
王は思った。
正直言うと王家の血筋を守る為に臣籍降下し、王家傍流の貴族家を立ち上げる事は国を維持する為に必要な事だ。
現王の時代は男子が多い。だが、王家はそもそも女児が多い家系である。
200年ほど前、遂に直系の成人男子がいなくなった時代があった。その時1代だけ女王を敷いた。すると王家傍流の公爵を担ぐグループや隣国に取り込まれ他グループなどが乱立し見事に内乱が勃発した。更にその隙をついて女王の夫の祖国である隣国の侵攻してきたのである。
女王は混乱の原因としてやり玉に挙げられ、後の世に暗愚と揶揄された女王だが、さらに後の世でその功績をたたえられている。
そもそも、国政としても不安定時期の王である。女であろうが男であろうが内乱は勃発したのであろう。故に先王から準備を受け継いでいた女王は十全に準備を整えた上で自ら軍を率いて隣国軍と合流した反乱軍と決戦に持ち込み、見事に圧倒的な勝利をもたらした。
そして凱旋の場で高らかに宣言した。
『わらわは生涯独身を貫く! そして、混乱の温床である女系の継承権を認めない!』
女王は内乱の原因分析を独自に進めて国内の多くの貴族が、国外の王族が、自分に婿を送ってその婿を使い傀儡にしようと画策していたことを知ったのだ。
王家の国際結婚など常識の世の中で高らかに宣言されたその言葉は、当時第3王女の夫にして元隣国の第2王子が抱いていた野望を粉砕した。彼は女王の調査通り、第3王女との間にできた男子を王に立て隣国の傀儡政権を画策していたのだ。
女性は家に嫁いでその家を守るが、男性は婿に入っても心は元の家に所属している。考え方の違いだがそんなものである。
その様な歴史的経緯から王は国を守る血縁としての男系が増える分には何の問題もないと考えていた。寧ろ王家にありながらその事情を想定できないダジルに一抹の不安を感じていた。
ダジルが気に病んでいる伯爵の反乱計画は、伯爵が王都に来た時点で裏は取れていた問題だ。
タイミング悪くエスティンタルに見つけられ、隣国が凄惨な状況になっているが、ただそれだけだ。ダジルが気に病むことではないのだ。
王は少し考えたうえでダジルに言う『わかった。だが条件が3つある。まず、魔法で姿かたちを少し変えさせてもらう。次に兄上の下に赴き、兄上の監視の下でやってもらう』。
ダジルは顔を引きつらせながらも承知したとばかりに頷く。同時に『3つ目はなんであろうか』と考える。継承権なら放棄しているし、内政に関わることもしていない。成人を機に有力者への顔つなぎとしてのお披露目もしていない。国民や大多数の臣下からは顔も知らぬ王子様のはずだ。
『最後に、20までに嫁を連れてくるように。できなければ伯爵に収まり、儂が指示する嫁をとれ』
呆然としたダジルだがやがてゆっくりと頷いて王城を出た。
現在18歳。半年もすれば19歳になる。準備期間を考えると期限までもはや1年無いと思った方が良い。
そしてまたダジルは深いため息をつく。
自分は何もかもが中途半端だ。
冒険者としては中級の域で停滞している。同期の中では上位だが。上位と言うだけである。上はいる。既に15階層の土を踏んだ巨人族のアンソニー、肉屋が本業とか馬鹿なことを言いつつも15階層で戦い続け、ついに自分とのレベルを倍以上に差をつけたサントス。
1つ下にはサントスと同レベルの女性マール。
……ダジルは半年前に受けた傷のせいで今日も師匠に何か吹き込んでいた悪童アユムに叩きのめされてしまった。
肘が震えて思い通りにできなかったのだ。
憎々し気に右ひじを見つめるダジルだが、やがて悟ったようにまた一つため息を吐き出す。
ダジルは知っていた。半年前のメアリー女医の治癒魔法であるべき姿に腕は、肘は、完治していることを。
ダジルは知っている。自分の心がモンスターに、戦いに屈していることを。
メアリーは『時間が解決してくれるから職人頑張りなさい』と言ってくれた。師匠は『人生は長い。逃げ出すときもある。そんな時、自分の唯一絶対の味方は自分だ。あまり自分を責めるな。職人の方はあと20年ぐらい修行すればものになるぞ』という。
メアリーの優しさに感謝するダジルだがそんなに悠長に構えてなどいられない。自分には時間が無いのだと。こうしてダジルはさらに焦りを募らせてゆくのだった。
師匠の言葉には只々困惑だが、慰めてくれていることは分かったダジル。『自分の唯一絶対の味方は自分』と言う核心部分は聞こえなかったようだ。
ダジルは勘違いをしていた。
王がダジルに出した期限付きの条件は『20までに嫁』のただ一つであり、冒険者としての結果ではない。
だがダジルは自分が冒険者としても成果を上げよう勝手のハードルを設け、悩み苦しむ。
そんな時ダジルが呆然と眺めていた噴水の反対側に天使が現れた。
王宮に住んで15年、コムエンドの街で3年半。美人は数多く見てきたが心臓を鷲掴みにされたような感覚を覚えた女性はいなかった。
心臓の鼓動が五月蠅いほど活発に活動し、ダジルは先ほどまでの悩みも、右肘の違和感も吹き飛んだように勢いよく立ち上がると、彼女へ向かっていった。
そして彼女の目の前にたどり着くと無作法にも手を握り叫んだ。
「惚れた! 結婚してくれ!!」
叫んだダジル自身何を言っているのかわからなかった。隣に男性神官がいるようだがダジルの視界には入らない。
女性の神官服はダジルを押しとどめる要因にはならず、神秘的な雰囲気としてよりダジルの心を掴む事となる。
「………な!」
ダジルは彼女が何かを言っていることに気付いて耳を向ける。
「離せ。勝手に俺の手を握るな! 痴漢か? 貴様」
天使の彼女から打ち抜くような冷たい視線と罵声を感じながらもダジルは思った。
(叔父上のそれと比べれば、温い温い! むしろその感情すら愛おしい!)
「無礼は承知だが、この手を離せば貴女はどこかへ行ってしまう。それは嫌なんだよ。俺の天使よ」
ダジルの横で『天使』というワードにぎょっとした見習い神官だが、それすらダジルの目には入っていない。
不意にやってきた腹部の鈍痛だがダジルは少し顔を歪めただけで特に気にしない。彼女の右膝がダジルの腹部に突き刺さっている。
ダジルは自分を振りほどこうとする彼女を抱き寄せる。
「ああ、貴女の事をもっと知りたい。お名前を伺う事をおゆるしぃぃぃぃ…………」
エルフの彼女に投げ飛ばされ、脳天から石畳に叩き付けららてダジルはそこで意識失った。
見習い神官はとっさにダジルに回復魔法を施し事なきを得たが、放置すれば死にそうなほど見事な投げ技だった。
「イトリアさん、今日はとりあえず帰りましょう」
混乱していたエルフの彼女は見習い神官に手を引かれ去ってゆく。
野次馬たちは結構にな人数が事件を目撃しておりほどなくしてダジルは警邏の兵士に抱えられて詰め所へ搬送された。
エスティンタルとメアリーは頭を抱えていた。
甥っ子が痴漢をやらかしたと聞いて兵士詰め所まで来てみれば、すぐに覚醒した甥っ子が『叔父上! 見つけました! 嫁を! 運命の人を!』と叫んだ。
エスティンタルはダジルの脳への障害が大きいのでメアリーに麻酔を打ってもらった。
そして人払いをしたうえで兵士詰所、救護室のベット脇の椅子にエスティンタルは腰を下ろす。とても重い腰の様で連動して溜息が漏れた。
「何を間違ったのか………」
素直な子供だったダジル。
素直過ぎて貴族のおもちゃになったダジル。
少し叱ったら子犬の様に怯えたダジル。
エスティンタルの頭には愚直なまでに素直な甥っ子を思い浮かべる。
そして先程の狂信者のような目で『嫁を見つけました!』と叫んでいたダジルを思い浮かべる。
「「はぁ~」」
重いため息はエスティンタルの横からも聞こえてきた。メアリーである。
思わずお互いに見合い。エスティンタルは「王族ってなんだっけ……」とぼやき。
メアリーは「無理やりにでも女の子を宛がって置けば良かった……」と後悔する。
その後再び覚醒したダジルを有無を言わさずエスティンタル邸に連れていき、1晩かけてエスティンタル&メアリーのお説教を課したが………。
「迷惑など掛けませぬ! 私は私の想い人には幸せでいてほしいのです。そして願わくはそれをするのはこの私でありたい!」
あまりにも効いて居ないのでエスティンタルは思わず叫んだ。
「想い人の気持ちになって行動しろと言っている! お前の行動は迷惑以外何物でもない! 嫌われるだけだとなぜ気付かん!」
「彼女の気持ち………ふふふふふ」
エスティンタルは甥っ子が初めて気持ち悪いと思ってしまった。そして匙を投げ教育は3男夫婦に任せて自分は弟である国王に手紙を書く。
『………という事でダジルが困ったことになっている。心の病とかで幽閉一歩前何だが、お前ダジルに無茶な要求してないよな?』
手紙を受け取った王様は1日程手紙を見なかったことにしたが、執務室の片付けに入った宰相補佐に手紙を発見され尻ぬぐいを誰がやるのか、宰相と国王が大人気ない押し付け合いを半日続けたと言うのは蛇足である。
その頃ルームリスの宿屋。
「男怖い。キモイ。」
リムに抱きついて珍しく泣きごとを言うイット。聖母の様にイットを抱きかかえてあやすリムの顔は歪みんでいる。
「いい! こういうイットもいい!」
救えない………。
翌朝。サムの顔を見て顔を歪めたイットが「きもっ」とつぶやいてしまい。サムはガラスのハートを砕かれてしまった。結果としてパーティは翌日も休日となった。
宿の一室。面倒くさがりながらもタナスはサムを慰めに行っている。
アルフノールは神への報告があると村唯一の神殿へ向かった。
つまり今この部屋にリムとイットが2人だけである。
昨日使った水晶と鏡はそのまま設置されている。二人はその前に座り、真面目な顔でお互い視線を交わしている。
(やっぱりイット凛々しくて素敵♪ でも昨日抱いてみてわかったけど固い筋肉と女性特有の柔らかさを併せ持つイットはやっぱり最高の人♪)
真面目じゃない人がいますが。
「やっぱり、この体でコムエンドの様子を把握するにはあいつが最大の障害だと思うんだ!」
「そうだけど。別にこの体使うことないんじゃないかな……」
リムが言うとイットは間の抜けた顔で『え?』っと漏らす。
「だって、見習い神官さんが既に入り込んでるじゃない。彼に調べてもらえばいいのよ。結果を聞きに行くときだけあの体使えばいいの」
まぁ、その通りなのだがなんとなく腑に落ちないイット。
「だが、それではあの変態から逃げたことになる!」
「変態なんか相手にするだけ時間の無駄よ。それともイットはあの変態に興味があるの?」
騎士として、男に負けたくない一心で女であることを隠して生きてきたイットにはダジルから向けられた熱意は初めての経験であり、自分が許容できる感情ではなかった。
正直、ダジルは美男子の分類だろう。背も高く髪も瞳もこの国では良いとされる金。何より顔自体良いのだ。そのダジルが情熱をイットに、女性としてのイットに向けてきたのだ。イットも女性である。想われて思う所が無いと言われれば否定しきれない。
イットは珍しくはっきりとしない様子でモジモジすると顔を赤くして俯く。
「わかった。ちょっと話付けて(コロシテ)くる」
もじもじするイットを堪能したリムだが、冷静になり行動を開始した。
イットが止める間もなく水晶に手を置いてエルフ(リム)に乗り移った。
それを受けて神殿内の見習い神官は頭を抱える。
来るとは予測していたが一番の危険人物が来た。
「で、もう昨日の変態がどこのどいつか調査は終わっているのよね?」
神官見習いは思った。『この中身が聖女って嘘だ』と。
元からきつかった視線が今は殺意を帯びている。
「あ、はい。えっと、名前はダジル。冒険者兼木工職人。半年前に負った傷をきっかけに冒険者家業は休止中。………え………」
手元の紙を読み上げていた見習い神官が固まる。
エルフ(リム)は少し待って反応が無いので回り込んでみた。
『この国の第四王子。お忍び中の為この情報の取り扱いに注意せよ。情報が漏れた場合君とそこの彼女たちは処分される。努々注意されたし』
リムも固まる。
「変態が王子だった」
リムをして色々諦めようと思った瞬間だった。
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