受賞なんて夢のまた夢? それでも公募に出すメリットはある
案外、投稿サイトが存在するから小説を書くことを始めた人は多いような気がします。
私もその一人で、最初から公募を目標にしていたわけではありません。
なんやかんやで公募に出すという手があることを知って、その時がちょうど携帯電話で書いていたのをパソコンで書くように移行した頃だったので、「あ、送れるじゃん」となったのが最初です。
というわけで、ネットで公開している作品をそのまま(当然応募中は非公開にしました)送ったのですが、結果は言うまでもないでしょう。
さて、ここで一つ、ある前提の下で話を進めさせてもらいます。
以前公開した、ネットで小説を公開するという行為はマイナスでしかないという話→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054882500223 というものです。言いたいことはタイトル通りでしかないので、読んでいただく必要はありません。
ぶっちゃけ、ネットで大人気を得ているような人がわざわざ公募に出すのは物凄く一直線に受賞を目指すという場合以外は考えにくいような気がしてしまうのです。今ならなろうで人気を出せば引く手あまたと聞きますし、ネットで人気を得られるテクニックを持っているようなら、ネットに専念したほうが「本を出す」という目的に辿り着くのは簡単な気もします。
というわけで、こんなものを読んでいる人間は「ネットで小説を公開するという行為はマイナスでしかない」という考えに至ったという前提にして(そっちのほうが話を進めやすいので)続けます。
はい、つらいですね。あなたはとてもつらい。何を書いてもいくら更新してもなんの反応も得られない。
じゃあ、こういうのはどうでしょう? 最初から、ネットで公開しない前提で小説を一本書き上げる。
そんなの当たり前じゃねえかと思った人は、多分最初から公募に出すことを目的に小説を書き始めた人でしょう。でもですね、最初に言ったように、世の中には目の前に投稿サイトがあったから小説を書き始めた人だっているんですよ。そうした人は、投稿サイトが全ての基準になってしまっているんです。
そうした人たちは反応を得られないと、腐ります。ぐじゅぐじゅに腐ります。私がそうです。
投稿して、反応が得られない。また投稿して、反応が得られない。その繰り返し。このループを止めるために、公募用の原稿を書くんです。
ネットで公開してはいけません。というより、ネットで公開した時点でアウトの賞も結構な数あるので、基本的に公募に出す原稿はネットで公開しないのが安全なのです。
ただ一人で、原稿と向き合う。ひたすらに書き進める。
PVに一喜一憂することも、反応が得られない落胆も、そこにはありません。
すごく、すっきりします。
公募に出すということを目標に、ただ純粋に小説を書くという行為に向き合うことは、それだけでモチベーションを保ってくれます。ネットで公開するとモチベーションが下がるだけだったことに気付くでしょう。
書き上げて、送って、落ちたとしても、多分、見る世界は変わります。
別に、インターネットをやめろというわけではありません。落選して使いまわすこともなくなったなら、ネットで公開すればいいでしょう。
ただ、投稿サイトだけが全てじゃないのだということだけは、頭の片隅にでもいいので置いておいてください。
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