第九話 神社と私

幼い頃から神社が好きな私。

親戚はお寺さん。

でも、私が引かれるのは神社。

親戚のお寺さんの所にも近くに神社があり、お墓参りのついでに家族を置いてふらっと行きます。

ああまたか的に家族は車に戻って待っていたり、着いてきたり。


私、実はこの神社の存在をずっと知りませんでした。

ちょっと入り方が難しくて、言われないと行くことの無いような所。

父に連れられて行ったのが中学生の時でした。


うにゃうにゃ下道を上り、隠れたような鳥居を抜けると、石階段が。

雑草にまみれてるわ、所々朽ちて崩れてるわ。

普段の私なら、こえーとか、やべーとか、マイナスにしか思わない所。

そのときは何故か凄く嬉しくてご機嫌でヒョイヒョイと上り始める私を見て、父も何故かテンションが上がる。


お墓参りに来るときは大抵いつも曇りなんです。

降ることはないが、晴れもしない。(稀に故人の祖父が見に来ると晴れる)

境内まで上りきって弐の鳥居を潜ると、もう、神々しいまでにスパーン!と晴れ渡りました。まあ、荒れてる神社なんですけど。

キラキラエフェクトかかってりみたいで、白いけど金色って感じの光がサーン!って(言いようがない)


正面にお社があり、階段まで真っ直ぐに参道、左右にツツジの植木がポツポツとありました。結構広くて、雑草も多いが、緑!緑です!って主張してるような鮮やかさでした。


そのときはツツジが満開で(お盆だったはずだけど)参道を歩くと蜂の羽音がブインブイン耳の横でしてました。何故か全く怖くなかった。

ふっはー!と只只興奮。お社に参って動かない私を父は不思議な顔で見ている。

急にスキップしながらお社の右奥に動き始める娘に一言

「お前来たことあったか?」

ねぇっす。でもこっちからなんか呼ばれてるっす!


そのまま少し行くと朱塗りのお社が。

やっぱあったかって感じでした。

なんか、こっち!こっちにもいるの!こっちにさ!いるの!

的な圧力を感じた(笑)


その時はお社さんの扉が空いてて中を見ることができました。何てゆうのかな?私詳しく知らんのだけど、たまに左大臣右大臣みたいな人形?置いてある神社ありますよね?

それがそこに鎮座してて、不思議な感覚なんですけど、

喋ってる?と感じる。

いや、私の中の人?と喋ってる?私はとりあえずここに立って待っとけ。そんな感覚。

なので待ちながら観察。

木を彫って作った人形に着色。結構リアル。何回か塗り直したようだけど、所々木目が見えてる。普通真ん中に神さん居るんでね?なんかあるけど薄い感じ。人形の方がでかいし存在感もでかい。

五分頃たったでしょうか、もういいやってなったので、バイバーイと手を降りながら本殿まで戻ると、父が手招きをして左側の獣道を進んでいく(父は飽きて本殿に戻ってた)


その先にあったのは海を一望できる展望台。

と、くそでけぇ石碑。

海難うんたらかんたら、うんたらかんたらの碑。

神社は影の切り立った所に建っていて、その直ぐ下(の横から)は港になっているんですね。

どうも、かろうじで読める文字によると、

海に出て帰ってこなかった人の冥福やら、漁師の妻が夫が無事に帰るように祈ったやら……海にまつわるやつ。

ここは対してなんの感動もなかったので割愛(笑)


感動の再会?を果たしたらしい中の人、この神社は中の人と所縁があるのかもしれない。


中の人中の人ゆうてますが、その話はまた別に。


ケータイでかくとどうなってるかわからんね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る