第四話 麦わら君

さて、前話の後日談として端的に彼の目撃談を紹介しよう。


ケースその1~下校中~

稀に一人で帰路を歩む。

校門を出て暫く直進すると公園がある。緑豊かな公園だ。

……うん。私はなにも見ていない。

あの時動きもしなかった麦わら帽子の彼が木に向かって網を振りながら走っていった所など見ていない。相変わらず色鉛筆みたいだなとか思ってない。

動くのかよ、場所も変えるのかよ……。



ケースその2~友人宅にて~

元気印のミカの家は子供にとって天国だ。漫画もお菓子もおもちゃも盛り沢山なのでよく遊びにいく。

ミカの部屋は二階でトイレは階段近くの廊下にある。

用を済ませて部屋にもど…?

階段を覗くと、元気一杯の麦わら君が『やっべ、見つかる(*≧∇≦)ノ』と言わんばかりに階段駆け降りていきました。声も顔も見てないけど、雰囲気が楽しそうでした。



ケースその3~学校にて~

もうなんか慣れた。

授業中廊下走んな。

磨りガラスのとこで止まんな。



覚えてるのはコレぐらいですかね。ケースその2の友人宅からは色鉛筆が水彩画位にレベルアップしてた気もします。よくわかんないけども。


以上、閑話的な四話でした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る