第13話 投票日

選挙戦も終わり、いよいよ投票日です、みなさんお疲れ様でした


マスコミの都合で今からみんなで投票に行きます


あまり大きな声ではいえないけど


うちら3人は初めての投票です、マスコミの前で失敗できないので事前に説明を聞きました



なんとか無事に投票が終わり、事務所に帰ると


投票に行った支援者の方でいっぱいです、みなさん勝利を確信しているようで


こんなに盛り上がった選挙戦は初めて、大阪市の元橋市長選挙よりも


盛り上がったようで、みなさん大満足の笑顔ですが


昼間から飲んでもうぐちゃぐちゃです


夕方には太くん、おばあちゃんも来ていて支援者の方々にお礼とお酌をしていました


うちらも、お酌したり、お茶を入れたりですが、一杯いけとか進められて


お断りするのも大変です


おばあちゃんが「私は年でもう飲めないから、代わりにあんたら飲んだらいいよ」


ここからもう無茶苦茶でした


18時ぐらいからマスコミも来てカメラのセッティングや照明の設置が始まりました


駐車場にはテレビ局の中継車が5台来ました



事務所には店を早く閉めたってパンゲのご家族やお客さんが日本酒を持って


つっちーやガーナも会社の人たちと来てくれました


マスコミの方から、夕方のニュースで事務所の状況を生中継すると連絡がありましたが


みなさんベロンベロンでもう統制取れません


おばあちゃんも、楽しんでもらった方がいいんで、そのまま撮って下さいって


中継が始まっても無茶苦茶です


リポーター「選挙戦お疲れ様でした、手ごたえはどうでしたか?」


太くん「おかげ様で、多くの方々の応援を頂きました、後は結果を待つだけです」


リポーター「こちらでは、もう祝杯といいますか、宴会が始まっています」


アナウンサー「もう、やってるんですか?あれ、今一升瓶持って横切ったのは秘書の


 ユリちゃんでは?」


リポーター「ユリちゃん、ちょっといいですか、今回初めての選挙でしたが、どうでしたか?」


ユリちゃん「もう私の中では想定外の出来事ばかりでしたが、みなさんの応援を頂き


 後は、いい結果を待つだけです」


アナウンサー「もう、かなり飲んでるんですか」


ユリちゃん「私弱いので、たしなむ程度です」


後援者「一升瓶空けたやないか」「そうや一番飲んでるやないか」


リポーター「以上、高橋陣営からでした」


ユリちゃん「えー最悪、お前このタイミングで終わったらうちのイメージが最悪やないか」


リポーター「すみません、尺が決まってるんで、ごめんなさい」


ユリちゃん「お嫁に行けなくなる・・うちの乙女心が・・・」


後援者「ホンマや、ユリちゃんがかわいそうやないか、お前も飲め、飲まないんやったら


 放りだすぞ」


リポーター「わかりました、飲みます」


ユリちゃん以外と酒癖悪いんや


ニュース映像で他の陣営は支援者も少なく、ひっそりしていました


20時に投票締め切りで即日開票で、選挙番組の中継もあります


そこで、テレビで見るような万歳するんやって考えると、少し緊張します



20時になり、選挙報道番組が始まりました


選挙速報が入りました、テロップで、大阪2区高橋候補(民自党、初)当確


後援者が早くないか?早すぎやろう、チャンネル変えてみたら?


どの局も同じ内容の報道です


後援者、やったー、当選や、勝ったーみんな大騒ぎです


今は、大差の場合、出口調査の結果で発表するようですが、現実になりました


生中継で放送が始まりました。とりあえず太くんを中心に万歳三唱です、もう感動です


それから各局ごとのインタビューですが、みんながマスコミの人にも飲ませたので


みんなフラフラです


アナウンサー「高橋陣営、現場のリポーターさん」


リポーター「はい、もうこちらは大騒ぎです」


アナウンサー「あれ、飲んでますか」


リポーター「すみません、みなさんの勢いで、飲まないと・・・」


アナウンサー「ちゃんとインタビューして下さいね、少し暗いですけど大丈夫ですか」


リポーター「はい、照明さんもフラフラですみません」


アナウンサー「それで照明が、なんかカメラもゆれてないですか」


リポーター「すみません全員フラフラです、それでは秘書のまーちゃんに、インタビューしたいと


 思います、当選おめでとうございます」


まーちゃん「ありがとうございます、応援して頂いた、皆さまのおかげです」


政治評論家埼田「スタジオの埼田です、当選おめでとうございます、私が駆け出しのころ


 あなた方の、祖母延江さんには、大変お世話になりました、当時延江さんもおキレイで、私たちの


 憧れでしたが、高橋家の方はみなさんおキレイですね、」


まーちゃん「ありがとうございます」


政治評論家埼田「さて、これからですが、何か方向とか目標を聞かせて下さい」


まーちゃん「民は海、君は船って言葉のように、君ではありませんが、私たちは海に入って小さな声


 声なき声を聞かせて頂き、波を沈め民自党、高橋議員が安定するように、お手伝いさせて頂きます」


政治評論家埼田「さすが、延江さんのお孫さんです、応援しています頑張って下さい」


アナウンサー「そちら、かなり騒がしいですが、どうかしましたか」


リポーター「こちらは、ユリちゃん、あーちゃん、ゆかちんと若い支援者が野球の話でしょうか


 素振りしてるかとか、キャッチャーミットの話で盛り上がっています」


アナウンサー「ゆかちんいないですか、ちょっと話聞けますか、私ゆかちんファンなんです」


リポーター「ゆかちん、当選おめでとうございます、盛り上がってますが」


ゆかちん「ありがとうございます、もお、ユリちゃんが下ネタばっかりで」


リポーター「ユリちゃん、なんか下ネタで盛り上がってるみたいですが」


ユリちゃん「え、またお前こんなタイミングで・・・取り直してや」


リポーター「いえ、生中継で放送されています」


ユリちゃん「え、マジか」


リポーター「マジです」


ユリちゃん「ホホホ下ネタなんて、この人達が、私にセクハラトークばかりで、飲め飲めって」


あーちゃん「嘘いえ、もう二升空けてるやろ」


パンゲ「このデカいコップで手酌でいってる」


ユリちゃん「そんなパンゲ君ウソいって」


ガーナ「ウソ違う1人飲んで下ネタいってるやないか」


ユリちゃん「ガーナはうるさい、素振りしとけ」


アナウンサー「盛り上がってますねえ」


政治評論家埼田「おキレイですが、たくましいですね」


アナウンサー「中継ありがとうございました」


リポーター「はい、高橋陣営からでした」


ユリちゃん「もお最悪、全国放送で・・・」


 









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