第10話 選挙戦7
組事務所で
オヤジたちの懐かしい話を聞いていると
誰か来たみたいで、中入るとかちょっと待って下さいと押し問答
いきなりドアが開いて
「おら、お前ら何やってるんや」
また人相の悪いのが2人押しかけて来ました
太くんを見つけると、ポケットから手帳を出して
「大阪府警捜査四課の宮岡です、佐藤です」ってやくざより人相悪い
ユリちゃんはビビッてましたが刑事と知ってホッ
刑事「事務所に連れ込まれたと通報があったんですが何かありましたか」
太くん「選挙のご挨拶ですけど」
ユリちゃん「そ、そう選挙のお願いで回っています」
刑事「へー個別訪問ですか」
まーちゃん(ユリちゃんのあほ)「個別訪問違いますよ、商店街を回っていたら
こちらの中本さんが応援したい、後援会入りたいっていうんで
説明してたんです、ねえ中本さん」
中本「え、後援会ですか・・・あ、はいそうです」
刑事「なんでこんな奴らをかばうんですか」
(シラー)
刑事宮岡が会長の胸ぐらをつかんで「しのぎかけてたんやろう」と恫喝
組長が止めに入って3人が倒れ込み、刑事佐藤が組長を立たせて投げ飛ばしました
太くんが止めに入りましたが一触即発です
刑事、佐藤「チンピラはそこに正座しとけ」
刑事の迫力に中本さん舎弟はおとなしく正座しますが、倒れた会長が起き上がって来ません
まーちゃんが様子を見に行きます「会長大丈夫ですか」
会長「ありがとう、ちょっと腰打ったみたいやけど大丈夫やで」
まーちゃんとあーちゃんで抱きかかえて会長をソファーに
刑事、宮岡「何か因縁とか脅し脅迫は無かったですか」
あーちゃん「何も無いですよ、刑事の方が怖いわ」
まーちゃん「そおですよ、それより、このやり方ひどくないですか」
刑事、佐藤「そうか、汚れ仕事や裏工作でも依頼に来たんで、かばってるんですね」
まーちゃん「それは刑事さんかんぐり過ぎです、こうやって中本さんが買ってくれた
ペットボトルのコーヒー飲んで、そんな話しますか」
組長「買ったのオレやろ」
まーちゃん「そうやった、ごめんなさい」
組長「あ!おい中本、釣りもらってないぞ」
中本「あ、すみません」
全員クスクス(笑)
組長「この野郎」(頭を叩く)
刑事、宮岡「仕方無いですね、今日のところは、これで帰りましょう、高橋さんも選挙中なで
行動は慎重にして下さい」
刑事、佐藤(ユリちゃんに)「そちらの、キレイな秘書さんもね」
太くん「ご迷惑をおかけしました、私たちもこのへんで、失礼します」
出るときに刑事、宮岡が振り返って「お前ら知らんと思うけど、こちらの高橋さんは
東大剣道部の部長で警視庁で剣道教えてたんや、高橋さんが日本刀持ったら
機関銃でもかなわんやろうな、まあお前らも無事でよかったなあ」
全員ゾー
刑事、宮岡「本当に、何かあればいつでも通報してください」
太くん「ありがとうございます、失礼します」
覆面パトカーに乗り込んだ刑事も
刑事、佐藤「本当にみんなかわいいですね」
刑事、宮岡「そやな、アイドルみたいや」
刑事、佐藤「クソー逮捕してー」
刑事、宮岡「でも、あの2人は梅田と寺田の娘やで」
刑事、佐藤「じゃじゃ馬娘ですね」
刑事、宮岡「お前にはそう見えたか、まだまだやな」
一方、高橋陣営では
太くん「みんなケガは無かったですか」
3人「はい大丈夫です」
ユリちゃん「もおヤバかった、3回は殺されるって思ったけど、キレイとかいわれて」
まーちゃん「ユリちゃん、個別訪問みたいなこといったらあかんで、個別訪問はアウトやで」
太くん「そうですね、まーちゃんのナイスフォローでした、よく勉強してますね、あーちゃんも
あの場面でカフェラテってよくいえましたね、肝の据わり方が違いますね」
ユリちゃん「なんや、うちだけ悪者か、でもあの刑事さん、かっこいい」
あーちゃん「何がかっこいいや、あんな違法捜査平気でやるヤツ」
ユリちゃん「うちは、お前らといっしょにいたら、思考回路がおかしくなるんや、あの状況で
何回も殺されそうでパニックになったんや」
あーちゃん「そうやな、ビビッて隅っこで震えてたよな」
まーちゃん「うん、半泣きやった」
全員ワハハ
ユリちゃん「くそ、覚えとけよ」
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