アイデンティティ
夏の風髪を撫でて 地平線に紙飛行機
山の碧仰いで 橙と黒が混ざり合い
赤とんぼの群れすり抜けて またやってくる未来
青い春が通り過ぎたとして 新しくカテゴライズされたとして
それでもこの音楽に涙してはいけませんか
時間は粛々と流れ 世界も少しずつ変わり
茫漠とした未来の果て 何を得て 何を無くして
そして最後に残ったあの音だけを頼りに 歩みを止められるわけもないから
夏の思い出胸を裂いて 部屋の隅で待ちぼうけ
山の端へ潜る太陽 ゆっくりと今日が終わっていく
いずれ落ち葉の山が雪の花を咲かせる
青い春が終わったとして 新しい役割を得たとして
それでもこの情動を持て余していてはいけませんか
時間の流れに身を任せて 少しずつ世界を理解して
寂寥とした未来の果て 何を見つけ 何を見失って
それでも最後まで見つめ続けた心だけを頼りに
その鼓動を止めるわけにはいかないから
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