刻下に思う

鳥が鳴く

夜と朝の境目に鳴く

高まる気温とひらける視界

新たな1日の巡りを想う


木の葉は揺れる

夏と秋の境目に揺れる

不安定な空と色付く景色

一所に留まれないことを思い知る


魚が跳ねる

川と海の境目で跳ねる

遠ざかる山々と伸びる水平線

その旅路に不安と期待が躍動する


人が佇む

過去と未来の境目に佇む

薄れ美しくなっていく過去と

例外の無い可能性を感じる未来

その境目で人は何を思う

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