私には青春が足りてない

私には青春が足りてない

だから私はロックを聞く

虫の音を聞いても涙はこぼれない

夕日を目指して駆け出さない

だから私には青春が足りてない

小石が跳ねた水面のように

私のティーンは曖昧なシルエット

ああ 河川敷が泣いている


私には青春が足りてない

だから私は夏を夢想する

無言で歩く放課後を知らない

あの子の髪の毛のいい匂いを知らない

だから私には青春が足りてない

長雨の後の桜のように

私のティーンは一夜のうちに散り々々と

ああ 校庭が嘆いてる

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