超短編と言っていい文字数なのに、何か余韻のようなものが心に残る作品です。選び抜かれた言葉が、優しく語りかけてくれます。 ちょっと現実に疲れた時に、読んでみて下さい。
太陽がその日の役目を終える、どこまでも続く空。長く海を旅してきた水が到着する砂浜。文章の中に秘められているのは、壮大という2文字だけでは足りないかもしれない、どこまでも続く光景。想像を絶する場所の中で、何を思うのか……。丁寧な文章が彩る、文字の「絵画」です。
いらない言葉が見当たりません。独特な雰囲気がとても気に入りました。