第8話 Down The Hole Hammer & Vibration
難航する『なりかけ』の少女の捜索。
焦りが時間を浪費していく中、間が悪い事に大型ハイブリッド出現の知らせが出雲の耳に入る。
出雲は直ぐにでも少女の手掛かりを見つけたいと焦る気持ちを抑えながら、自身がハイブリッドの対応をすることを熊本に告げたのだった。
―――Re:write―――
出雲は腕につけた小型モニターの表示をホログラムから切り替えると熊本が付けたハイブリッド出現予測地点の印を確認し、その方向に視線を向ける。
「まだ、出てこねーな」
出雲は地下にいると思われるハイブリッドの位置を見つめながら呟くと、宍道達が地中レーダー『セレンディッパー』を組み立てている場所まで移動し、クローラ式の不整地運搬車両の荷台に手を伸ばす。
「宍道。筒持ってくぞ」
出雲は大量の機器が乗っている車両の荷台から、大きめの筒状の物体を引き抜くと宍道に声を掛けた。
「えっ? ハイブリ出たなら俺達が――って、それ使うの?!」
宍道は出雲が片手に持つ筒状の物体を見て驚きの声を漏らすが、出雲は全く気にする様子も見せず宍道に顔を合わせるのだった。
「ああ、反応がデカいらしいから、こいつ使う」
「いやー…積み込んではいるけど、そんなの使うの出雲君だけだよ!」
宍道は少し呆れたように口元を歪める。
「まあ、好みだ好み。――それより、お前達、手ー動かして早く組み立てろ」
「やってるって! セレンディッパー調整が――」
「――お前そんな言い訳してたら、あのパワハラおじさんが居たら怒鳴られるぞ」
出雲の澄ました顔から放たれた言葉に引っかかるものがあるのか、宍道は直ぐに押し黙ると唇を内側にしまい込むようにして沈黙してしまう。
出雲は固まってしまった宍道の肩を軽くポンポンと叩くとその場を離れるのだった。
「………はい。肝に銘じときます」
「頼むな」
出雲は宍道に声を掛けながら後ろ手に手を振った後、ハイブリッドから少し距離を取った所で地面にしゃがみ込む。そして、荷台から自身の肩に乗せて持ってきた筒状の物体と肩掛けバックを地面に降ろすのだった。
「どっせい!! ――熊さん! 反応近くなったら教えて」
『うん。了解』
出雲はバッグから工具などを取り出し、自身の右腕につけていた機械フレームの骨組みに持ってきた筒状の物体を嵌め込む。細かくカチッと溝と溝が噛みあう音を鳴らし、筒が骨組みに接合されると、出雲はラチェット機構付きの工具を使い、接合部のボルトを締めたり、更に付随するアタッチメントを装着していくのだった。
「相変わらずでっけーな。最早大砲だな」
出雲は徐々に組み上がっていく長い筒状の物体を確認する様にかざしながら微調整するように腕を動かす。
先端にはゴツゴツした荒い突起がいくつも浮かび、超硬ビットと記載された円形の機構は出雲が手元のスイッチを握る度に緩やかに回転をしながらも打撃にも似たピストン運動を繰り返すのだった。
「ヨシっ! 出来た! ――しっかし、久々だな。こいつ使うの」
出雲は組み立てと暖機運転が終わると立ち上がり、組み立てた武器についているダイヤル状のメモリを器用に回し、出力を最大値まで調整すると右手につけた武器を横に向け振りかざすのだった。
『はっや! 組立、もう終わったの?!』
熊本は余りの組み立てスピードに驚いた声を漏らすが、出雲は意地悪そうに笑顔を作ると多少にやけた口を開く。
「超速組立は、基本故」
『…や、やっぱ、木田さん仕込みは、うん。凄いね…』
熊本が半ば呆れたように吐いた台詞に、出雲は少しだけ思う事があるのか考える様に瞳を閉じた。
「うん。遅いと、ぶん殴られるからね――」
出雲は会話の途中で間を挟むように大きく息を吸い込む。
「――『お前がな! 出来ねー、やれねーと言い訳している内にも人は死ぬ!! 一体、何人殺す気だァ!!』――とか、普通に言われるからね」
「…は、はは、は。…ごめん、寒気がする」
出雲の誰かを真似したようなセリフと口調に、熊本は全身から血の気が引くような感覚を覚えるのだった。
出雲は苦笑いしか返せなくなった熊本に対し、意地悪そうに微笑むと少しだけ昔を懐かしむように空を見上げた。
「まあ、こえーし。パワハラおじさんだけど。――
『…うん。そうだね。――君の師匠、木田さんは伝説だね』
出雲も熊本も思いを馳せる人物は同じで、木田流水と呼ばれた人物を思い出す様にして微笑むのだった。
「…さーてさて。そろそろかな」
出雲は熊本と会話しながらもチラチラと見つめていたハイブリッド出現予測地点に視線を合わせる。
『うん。反応は相変わらず、まちまちだけど、出現地点に今のところ狂いはないと思う』
「了解! お出迎えします」
出雲は右手につけた筒状の武器を肩に担ぐと、ハイブリッドの出現地点にゆっくりと歩き出す。
『しかし、大きいねー。旧式ダウンザは最早、遺物だよ』
「はっはー。古いもの好きな故」
大声でからからと笑う出雲だが、明らかに重量物に見える大砲のような筒を肩に担いでいるにも関わらず、表情からも足取りからも微塵も重さを感じさせない。武器の大きさゆえか、少しだけ気だるそうに持ち運んではいるが、不敵に微笑むその姿はどこか余裕を感じ取れてしまうのだった。
『正直さ、出雲君があれ使いそうでハラハラしてたんだけど…。…最悪、地下穴拡張するために『Rods』撃つとかさ』
熊本は少しだけ心配そうに尋ねると、出雲は笑いながら右手につけたダウンザホールを熊本の発言を否定するようにブンブンと横に振るのだった。
「はっは、使わない、使わない。――あんなん、ここで撃ったら、それこそ由里ちゃんとデートしてもらえ無くなっちゃうんじゃん」
『はは、そっか』
出雲の返答に熊本は安心したように笑い声を返す。
「それにさ――」
「それに?」
短く呟いた出雲に熊本が聴き返すと、出雲は一呼吸おいた後、少しだけ鋭くなった眼差しで前を見つめる。
「――人がいる場所で、あれは撃たない!!」
『………』
「自分の力は自分が一番よく知ってる。固有資格に頼りすぎんのも好きじゃないしね」
『うん、そうだね。その通りだね…』
出雲の宣言を熊本が肯定するように頷いた瞬間だった。
熊本の確認するモニターの一つが大きく反応するように点滅するのだった。
『――出雲君! 来たよ!』
「りょー、かい」
熊本の知らせの直後、隆起した地面は崩れるような音を周囲に鳴らす。無数に空いた地下穴の一つが崩れる様に埋もれた後、土砂を搔き分ける様に伸びた銀色に光る歪な腕は光を求めるように伸ばされると力強く地面を叩く。そして、異形の魔物の様な咆哮が周囲に響き渡るのだった。
「んじゃー、行ってきます」
「うん。識別クラスは鋼。だいぶ大きいよ。…出雲君、気を付けて!」
「了解! 秒で片づけます!」
出雲は熊本に返答した後、自身の体を大きく捻るとハイブリッドに向かい地面を蹴る。一目でわかる重装備ながら、デコボコに隆起した地面も物ともせず機敏に駆け巡ると地面に開いた大穴をかわすように跳躍する。そして、恐怖心を一つも見せることなく尖った瞳で敵を見つめると、最短ルートをひたすら突き進むのだった。
「出雲君! 来るよ!」
「オッケー熊さん! ぶちかますよ!!」
ようやく地下から全身の姿を見せたハイブリッドは直ぐに出雲の気配に気がつくと赤くギラつく複数の目を瞬時に出雲に向ける。肩や背中から生えた、大きさも長さもバラバラの腕を不規則に5本動かすと、体のあちこちに付いた顔のような突起からは複数の目のようなものを光らせ、明確な殺意を出雲に向ける。酷くバランスの悪い造形も人を恐怖させるために存在しているようで、ゆっくりと開いた大きな口から戦闘開始を告げる様に大きな雄叫びを上げるのだった。
「「「ギィアアアアアア!!」」」
「でっけえ声だな。――俺と勝負するかー?」
ハイブリッドの凶悪な叫びが響き渡るが、出雲は一切怯むことなく余裕の発言をかますと、走りながら大きく息を吸い込んだ。
「すー――」
「――ああああアアアァッ!!!!」
『いっ!!』
出雲の怒号のような叫びが周囲に響き渡ると、ヘッドセット越しに出雲の声を聞いていた熊本は身体をビクつかせると悲鳴にも似た声を漏らすのだった。
「…どうだ? まいったか? 俺も声――」
『――まいったかぁ? じゃあらへんわァ!! お前、ほんまうっさいねん!! 鼓膜破れたかと思うたわッ!!』
出雲は得意げな顔で自身の声の大きさを自慢するが、急に割り込んできた由里香から本気で叱咤されるのだった。
「あれ? なんで由里ちゃん? ――熊さんは?」
由里香は出雲の
『お前のぉせいでぇ!! 悶絶してはるわッ!!!!』
由里香の怒りを解き放ったような甲高い声がレシーバー越しに耳に届くと、出雲は軽く顔を引き攣らせる。
「いっ! もー、クソでっけー声だなー。…120デシベルぐらい――」
『――いちいち、うっさいねんッ!! 黙れよぉ!!』
「はい」
由里香は出雲の悪態を途中で遮ると荒い息をゼイゼイと吐く。
出雲は由里香の激昂振りに面倒くさそうに眉尻を下げると、なにやらモゴモゴと口を動かすのだった。
「――あーダメだな。由里香は顔は可愛いのに嫁の貰い手いねーわ。多分行き遅れるなー。貰ってやろうかなー? …いやー無理だな。尻どころか、足蹴にされそうだし。最悪、千枚通しとかで金玉刺されそうだしなー――」
出雲はレシーバーが拾うか拾わないか、微妙なラインでボソボソ独り言を呟き続ける。
由里香はすべてを聞き取れた訳ではないが、ボソボソと耳に纏わりつく出雲の独り言にワナワナと怒りで体を震えさせると怒りで震える唇をゆっくりと開く。
『…よー聞こえへんかってんけど…。――お前が、私のブツブツ文句言っとんのはわかんねん! 覚えとけよ!!』
「――もう、うるせーなほんと。由里香は野生のラーテルみたいなやつだな。お前直ぐ怒ってばっかりだとアンガーマネージメント――」
『――うっさい言うとうねんッ!!』
由里香の怒号にも相変わらず余裕を見せつける出雲だが、敵が近づくにつれ自身の目を尖らせていくのだった。
「――残念だけど漫才もここまでだ!! 由里ちゃんオペ対頼むぞ!」
「くっそ。…距離10。対象以外に反応なし。一体単独。即、いてまえ!」
「
由里香に言葉を返した出雲は今までが嘘だったかのように真剣な顔つきになると、相手の攻撃圏内に飛び込むことを自身の全身に瞬時に伝える。相手の攻撃を見通したように自身の身を屈め的を小さくすると、身構えた前傾姿勢で攻撃する右腕に力を込め、地面を蹴るつま先に全身の力を乗せるのだった。
遠目でもわかるハイブリッドの身体の大きさは近づくにつれ、出雲の視界により大きく映る。自身の身長の2倍はありそうな巨体は重量故か地響きにも似た足音を鳴らすと自身に生えた不規則な腕を全て出雲に向け構えるのだった。
「でっけッ。喰い過ぎだ、お宅は」
「出雲くん! オペ判断で布志名くんには救援要請をかけた」
「あっ! 熊さん復活した。了解! ま、来る前に片付きますけど――」
出雲は会話をしながらハイブリッドの攻撃圏に飛び込むと、敵から繰り出された2本の腕の攻撃を地面スレスレまで体を落とし込み回避する。
「――ねっ! っと」
出雲にひと振り目の攻撃をかわされたハイブリッドだが、すぐさま残り3本の腕を振りかぶると、別々の角度から地面に叩きつけるように振り下ろす。
「出雲君!!」
「予測済みッ!!」
出雲は相手の動きを予測したように体を横に捻り、軽く助走をつけるように地面を蹴りあげると、空中で自身の体を横に寝かしながら2回転し、相手の攻撃を全て回避するのだった。
重装備をものともしないどころか、むしろ重さによる反動を使ったようなダブルコークスクリューのような動きに、オペ班の二人はモニターに映る映像を見返す様にして目を見開くのだった。
『すっごッ!』
『―ありえへんやろ。あの動きは…』
出雲の動きにオペの二人は驚愕するように声を漏らすが、出雲の動きは更に俊敏さを増していくのだった。
ハイブリッドは大きな体と不規則に生えた腕の影響か、攻撃後にバランスを崩す様に前のめりになる。力強く叩きつけた腕は地面を揺らし、土砂を巻き上げるが、出雲は相手が態勢を崩す一瞬の隙を見流さなかった。
空中で回転させていた自身の体を地面に足を降ろし止めると、隙のできたハイブリッドの懐に狙いすました右腕のダウンザホールを押し付ける。
「ダウンザ――」
出雲は声に合わせ、ダウンザのトリガーを握りこむ。
「――アクティブ!!」
出雲がトリガーを握りこんだ瞬間。溝のついた円筒は回転し始めると、先端の超硬ビットと呼ばれるものが敵の表皮をすりつぶす様に音をたてながら火花を撒き散らす。更に回転しながらもロット先端のパーカッションハンマーと呼ばれる場所に圧縮された空気を送りこむと激しいピストン運動を繰り返すのだった。
「ぬああァ――」
出雲の押し付ける力が増すごとに、ダウンザの刃は相手の硬い表皮に食い込んでいくと岩を削り潰す削岩機の如くスクリュー穿孔する武器は、断続的に単音を響かせ、内部を削り取るように食い込む。
「どっ! せいッ!!」
最後に入れた気合の言葉と共に圧縮された空気は『プシュー』と音を立て、砕けた表皮を吹き飛ばすと、出雲が力の限り押し込んだダウンザホールハンマーはハイブリッドの体を円形に貫くのだった。
「削孔!!」
ハイブリッドは自身の懐を貫いた円筒を何が起きたか分からないように複数の目を向け見つめる。
「―――ギィアアァァアアァァ!!」
ハイブリッドは大きく口を開き、狂ったように悲鳴のような叫びを上げると、出雲に掴みかかろうと複数の腕を伸ばしてくるが、出雲はハイブリッドを貫いた右腕を即座に回転するように捻る。
「おせーッ――」
カチッと細かな音を立てたダウンザホールハンマーは円筒の接合部が緩むようにして外れると、出雲はめり込んでいた自身の腕を無理やり引き抜く。
「――よっ!!」
出雲は相手の攻撃が来る瞬間。
地面、ハイブリッドの懐と順に蹴り上げていき、最後に半円を描くよう胸を斜めに蹴り上げると全ての攻撃を回避する。そして、回転する力を使いフォーリアと呼ばれる技の様に斜め後ろに宙返りしたのだった。
「ひゃっほー!」
『………』『………』
出雲は余裕と言わんばかりに縦横無尽に動き回るが、オペの二人にとって、出雲の動きは最早サポートしようがなく、ただただ絶句する事しかできなかったのであった。
大きく距離を取るように宙返りした出雲は地面に着地すると、すぐさま両脚に力を込め、片足で地面を踏み抜く。そして、ハイブリッドに向かい飛び込むようにして、迅速に、かつ高く跳躍した出雲は空中で左手に仕込んだバイブロハンマーを掲げるとハイブリッドの胸に押し付ける。
ハイブリッドも複数の腕を自身の胸元に飛び込んできた出雲に向けるが、出雲は相手が攻撃するより早く、空中で態勢を整えると、バイブロハンマーから一際大きな音を響かせたのだった。
「アクティブ!!」
起動したバイブロハンマーは瞬時に凄まじい衝撃波を放つとハイブリッドは叩きつけられるようにして真後ろに吹き飛ぶ。巨体でも抗えない衝撃はハイブリッドの体を背中から地面に叩きつけると、陥没した地面は巨体を沈み込ませた後、余りの衝撃故に更にバウンドさせるように体を跳ね上げた。
空中に体を跳ね上げる程の衝撃波にハイブリッドの体は軋む音を上げ、ダウンザホールハンマーで貫かれた穴から大きな亀裂が走る。
地面に何度か叩きつけられたハイブリッドが
黒い輪郭から自身を見つめる瞳だけを輝かせると、力をためているかのように振りかぶった巨大な左腕を太陽の光で一瞬輝かせた。
「これで、終いだああああァァァ――」
出雲は全部の力を解放するように捻じった体を左腕に伝えると、立ち上がろうとするハイブリッドに無慈悲に振り下ろした。
「――ぁぁアクティブ!!!!」
正に止めと呼ぶに相応しい一撃はハイブリッドの身体をくの字にへし折ると、衝撃を受けた地面は爆発でも起きたかのように
頑強なハイブリッドの身体といえど、地面を大きく揺らす、出雲のバイブロハンマーの衝撃には耐えられず、亀裂の入った身体は軋むような音を立てた後、最後は破裂するようにバラバラに飛び散ったのであった。
細かく舞い上がった破片は太陽の光に反射しキラキラと煌めくと、衝撃のノックバックで少し跳ね上がった出雲の体の周りを花弁のように舞い散るのだった。
「――っと。――討伐完了」
綺麗に着地した出雲は一言呟くとハイブリッドがいた場所を振り返る。
未だ砕けたハイブリッドの破片が空中に舞う中、出雲は静かに両手を添えると、両眼を閉じるのだった。
『こ、言葉が出ないんだけど…。――何、あの動き?』
戦いが終わっても出雲が先程見せた動きが信じられない熊本は呆れたように言葉を漏らすと、出雲は右手の指を獣のかぎ爪のように曲げ、笑うのだった。
「ひひっ。強いて言えば、――野生解放!! かな?」
『野生、解放? …何それ?』
「バイブロ使いは獣故」
出雲は左目を瞑るいつものポーズで微笑むと左手につけたバイブロハンマーを嬉しそうに空に掲げるのだった。
『はは、は。――獣。けものか…。あの動き見たら納得だけどね…」
「由里ちゃん、見てた? カッコよかっただろ? デートの申出待ってるぜ!」
出雲は上機嫌で親指を立てると、自身の歯を光らせる様に口元を緩める。
『お断りや。敵おらんなら、はよ救出行けよ』
「…クソ塩対応だな、お前」
オペレーターとの会話が終わると由里香の指示に従うよう出雲はすぐさまビット3機を起動させる。一刻でも早くという願いを込めるように飛ばしたビットは薄暗い地下に姿を消すと、出雲は『なりかけ』の少女を気遣う様に声を上げるのだった。
「すぐに見つけるからね。――俺は、エレクトリカだから!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます