そしたら私はどれだけ幸せなんだろう。

「―にあるからして、これは―」

保健の授業の時間

男女別れて隣のクラスとの授業

「―のため、―である」

目線の先は先生ではなく好きな人。

クラスは違うから唯一好きなだけ眺められている時間。

「―はい、これわかる人―」

横顔がよく見える

微妙な角度で肘をついて顔を乗せていた、普段こんな感じで授業受けてるんだろうなぁ

「ふわぁ」

あ、あくびした

可愛い

目がトロンってしてる

「んっー」

伸びる、あーもう可愛い。

見てるだけで幸せだ。

ずっと眺めていると急にこちらを向きそうになって、慌てて目をそらす。

見てるだけで幸せ。

話せるだけでもう幸せ。

君の隣にいられるだけで幸せ。

君の隣で帰れるだけで幸せ。

君に触れるだけで幸せ。

ほんのちょっと下心をもって抱きついたけどそんときむちゃくちゃ幸せだった。

こういうとき女子同士っていいよね。

だけど

「―はい近くの人と話し合いしてねー」

君が他の人と笑顔で話すのをみるとちょっと腹立つ。

「―はい、終了!」

ずっと見てたら目が合った。すると笑顔で手を振ってきた。

「―!!」

どうしよう幸せだ。

本当に可愛い

だけど

もっとって思う。

君から触れてきてくれたらどんなに幸せだろう。

君から抱きしめてくれたらどんなに幸せだろう。

君にもっと触れたい、もっと声を聞いていたい、もっと知りたい、もっと見たい、

もしだけど

ありえないけど

夢みたいなお話だけど

君と愛しあえたらきっと私は幸せすぎて死んじゃうかも


好きだよって伝えられたらいいんだけど

怖くて言えないから。


でももし君に好きと言えたら

私は幸せだろうか。


「あーもう、好き。」

     

              ―end―

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