死後物語 BLUE その2
2
そして彼は目を覚ました。
目を覚ましたというより、はじめからずっとそこにいて、ふと我に返ったような感覚だった。
「……あれ、ここ、どこだ?」
どこか、巨大な駅の構内を思わせる場所だった。
屋内ではあるが、天井は高く、目の前には幅五、六十メートルはある大階段。それがずっと高く、どこまで続いているかわからないほど長く続いていて、広い階段を埋め尽くすほどの人々がゆっくりと段を上っていた。
永一郎も、段の上に立っている。足下を見下ろしてそれに気づき、振り返ると後ろにも下りの階段が続いていて、それもまたどこまでつながっているのかわからないほど長く、階段の先は白く煙ったように見えなくなっている。
ここはどこだ? おれはなんでこんなでかい階段を上ってるんだっけ?
そうだ、と永一郎はぼんやり思い出す。
おれは、死んだんだ。
ここはつまりあの世へ続く階段というわけらしかった。だれに説明されたわけでもないが、なんとなく、そう理解できる。ここはそういう場所なのだろう。
ということはまわりの人間たちもみんな死者なのか。
見回せば、いろいろな人間がいる。若い人間も年老いた人間も。どちらかといえば年老いた人間のほうが多いのは、やはり年を取ってから死ぬ人間のほうが多いからだろう。子どもは見当たらず、しかし探せばいるはずだった。
みんな一様に階段を上っていく。腰が曲がった老人も、この階段を上ることは苦にならないようにするすると足を進めていた。永一郎もそれに促されるように階段を上りはじめる。
死後の世界、だ。
生きているときはそんなものがあるとは信じていなかったが、死んでみるとたしかに納得できる。
頭はすっきりしていて、ただ、生前のことは遠い過去のようにぼんやりとしていた。どうやって死んだのかすら、よく思い出せない。ただ苦しかったことと、眞未のことだけを思い出す。眞未。眞未もこの階段を上ったのだろうか。しかし早く死んだ人間から階段を上っているとすれば、眞未は自分よりもあとに死んだはずだから、まだ階段を上っていないか、ずっと下のほうのどこかにいるのだろう。
もう一度会いたい、と永一郎は思う。死後の世界のどこかで会えるだろうか。
階段は無限に続いているように思えたが、案外、すぐに終わりが見えてきた。
気づけば十段ほど上から平坦になっていて、人々はそこからまっすぐに歩き出す。永一郎もそれに倣った。足下は大理石のように硬く艶やかな床で、前方にトンネルの入り口が見えている。とくに標識などはなかったが、あのトンネルがいわゆるあの世の入り口だろうと永一郎は感じた。つまりここは、現世と死後の世界をつなぐ通路のようなものなのだ。
人々は立ち止まることなくトンネルのなかへ吸い込まれていく。永一郎はゆっくりと歩きながら、言いようのない不安を覚えた。よくみんな、あのまっ暗なトンネルのなかへ入っていけるものだ、と思う――どこへつながっているのかもわからないトンネルだ。なんとなく、火葬場を思い起こさせるような――なかに入ったら最後、自分というものが消滅してしまうような気がして、恐ろしい。
そう思っているあいだもトンネルは近づいていた。永一郎はトンネルへ進む列の一員になりつつ、ふと列の外に顔を出してみる。前後にずらりと並ぶ人間たち。会話もなく、足音もなく進んでいくのは、まさしく幽霊の行列だ。この状態を幽霊といえるなら、だが。
「ちょっと、きみ」
声が響いた。
それまで一切物音のない世界だったから、さして大きい声ではなかったが、びくりとする。
「きみだよ、きみ。列から顔を出してる、きみ」
「え――お、おれ、ですか?」
「そう。きみ。成仏する気がないなら、こんなところきちゃいけないよ。ほら、列から出なさい」
背中を押されるように列を離れる。永一郎が立っていたところに後ろからきていた別の人間がすっと入り込んで、もう永一郎が列に戻る余裕はなさそうだった。
仕方なく列に沿ってトンネルのほうへ歩いていくと、トンネルへ吸い込まれていく人間たちとは別に、トンネルの横に若い男がぼんやり立っていた。
一見して役人だとわかる。そういう顔をしている。制服は着ておらず、黒のスーツと白いシャツ。手にはスマートフォンのような端末。それを指で操作しながら、男はトンネルへ吸い込まれていく列をぼんやり眺めていた。
「あの」
「なに?」
「いや……さっきおれに列から出るように言ったのは、きみかな」
「そうだよ。ぼくはここの門番なんでね」
「門?」
見たところ、どこにも門のようなものはなかったが、男はくいと顎でトンネルを指した。
「これ、成仏の門」
「じょ、成仏の門……なんか、そう言われると怖いな」
「怖いと感じるのは、きみがまだ成仏したがっていないせいだ。たまにいるんだよ、きみみたいなのが」
「おれみたいなのって?」
「死んで、ここへきたのに、成仏する気はないってやつ。どういう理由かは知らないけど、なにか心残りがあるならこの門はくぐらないほうがいいよ。別にくぐったっていいけど、望まない成仏はきみにとって救いにはならないだろうからね」
「は、はあ、なるほど」
となれば、このトンネルに吸い込まれていく人間たちはまったく心残りなく死んだ人間たちということになる。なにも思い残すことなく、静かに成仏していける者たち、だ。そう考えると羨ましくもある。たしかに永一郎は、なにも思い残すことがないとは言えなかった。
眞未。
もう一度、会いたい。
永一郎は男をちらりと見る。男は相変わらず端末を指で操作しながら列を眺めている。しかし悪い人間ではなさそうだった――そもそもその男が人間かどうかわからなかったが。
「あの、おれ、会いたいひとがいるんだ。そのひともここへくると思うから、ここで待ってていいかな」
「別にいいけど。この列のなかから見つけ出せるかい? 名前がわかってるなら、ぼくが調べてあげてもいいよ」
「いや――自分で探してみるよ、ありがとう」
もしこの列のなかに眞未がいたらちゃんと見つけられるはずだと永一郎は信じた。根拠はなかったが、なにしろ愛し合っているわけだから、それくらいはできるはずだ、と。
そういう思い込みがよくなかったのかもな、と永一郎は男の横に並んで立つ。
もういい年なのに、お互い、変にロマンチックで、悲劇主義的なところがあった。だから現実的な解決法を探す前に心中なんて時代錯誤なことを思いついたのかもしれない。落ち着いて考えれば、なにも死ぬようなことはなかったのだ。眞未が離婚するのを待っていてもよかったし、離婚ができないならいつまでも秘密の関係を続けていてもよかった。ただ、なんとなく――そうした普通の不倫という関係でいるのが、お互い嫌だったのかもしれない。
不倫くらいなら世間にいくらでもあるが、ほかの人間と自分たちはちがうと、お互いに思い込んでいたのだ。しかしそんな関係もまわりから見れば普通の不倫、だらしのない男女関係にしか見えなかっただろう。だから死という形で証明することを選んだのだ。冷静になってみれば、そんなことで証明などできないし、そもそも証明する必要なんてないのだと思うが、あのときはそんなふうには考えられなかった。
成仏の門へ入っていく人間の列は十列以上あった。歩いていく人間の顔が見えるのはせいぜい手前の二、三列。それより向こうに眞未が歩いていても気づけなかっただろうが、もし眞未がいるなら必ず見えるところにいるはずだと永一郎は思った。
男はそんな永一郎にはかまわず、端末と列とを見比べ、指で操作を続けている。
「……仕事の邪魔だったら申し訳ないんだけど、それ、なにしてるんだ」
「死者のデータとここを通っていく人間のデータを照らし合わせてるんだ。なかには成仏の門を通るべきじゃない死者もいるからね」
「……地獄行きってこと?」
「いや。地獄なんてものはないよ。きみのように、成仏したくないのに、ここへきてしまった人間たちのことだ。それ以外の人間たちはみんな成仏の門をくぐる。生前にどんなことをしたかは問題じゃない。いまその死者がどんな気持ちでいるか、だ。成仏したいと心から望んでいるなら、成仏すべきだ。そうじゃないなら成仏してもしょうがない――きみが会いたいというひとは見つかったかい」
「いや、まだ見つからないよ。おれのすこしあとに死んだと思うんだ」
「ふむ。この列は、現実の時系列とはまたちがうからね。あとから死んだからといって列のあとのほうに並んでいるわけではないから――まあしかし、死者同士の関係が深い場合、必然的に列での関係も近くなる。きみと関係が深い人間ならだいたいこのあたりにいるはずだ」
「それじゃあ、おれの親や友人もこの近くに? まだ親は生きてるはずだけど――」
「現実はともかく、死者の世界に時間なんて概念は存在しないよ。考えてみたまえ。時間とは風化だともいえる。すべてのものは生まれ、死に、風化していく。しかし死者の魂なるものは、風化もしなければ消滅もしない。死者の世界には時間なんてないんだ。それどころか、世界の区別すらない。このあたりはまだ整然としているけれどね。まあ、見てごらん、そのあたりにきみの顔なじみもいるはずだ」
永一郎は意識して列の人間たちに目をこらした。
一瞬、よく知った人間の顔を見た気がした。それがだれだか思い出す前に、そのだれかは成仏の門をくぐってしまう。暗いトンネルに一歩でも入ると、もうその姿は見えなくなる。単純に暗闇に紛れてしまうというわけではなく、真の意味で存在しなくなるのだろうと永一郎は考えた。成仏とはつまり、本当の意味での消滅なのだろうと。
自分は、消えたくはない。
死んだ身でなにを言っているんだ、と自分でも思うが、しかし、死と消滅が同義だとは思っていなかったからこそ、あのとき死を選んだのだとも思う。
死が本当に消滅なら、死の向こうにはなにもない。しかし死は消滅ではない。だから、この世界ではいっしょになれなくても、死の向こう側でならいっしょになれるのではないかと思ったのだ――具体的に死後の世界を信じていたわけではなくても、心のどこかには死後の世界は存在すると思っていたのかもしれない。そう思わなければ生きてはいけない、か。
成仏する、できる人間たちは、消滅を受け入れた人間たちなのだろう。
このまま跡形もなく消え去ることをよしとした人間だけが成仏の門をくぐることができる。
永一郎は、まだ消えたくなかった。眞未に会わずして消えられるはずがない。眞未。どこにいるんだ。
「きみが並んでいたあたりは、もうとっくに成仏の門をくぐったよ」
何十分か、何時間か、あるいは何日かかもしれない。
永一郎がじっと座り込んでいるのを見かねたように男は言った。
「もしきみの人生と深い関わりを持っているだれかを待っていたなら、もうそのだれかは門をくぐっていったのかもしれない。大して関わりのないだれかを待っているなら、まだそのへんをうろついているかもしれないけど」
「関わりはあったよ」
ため息のように永一郎は呟いた。
「関わりは、あったさ。愛し合ってた。それで、ほとんど同じ時期に死んだはずだ。心中だった。先におれが死んで、あとから彼女が死んだんだ」
「ふむ――相手の名前は?」
「大貫眞未。旧姓だ。結婚したあとの名字は……よく覚えてない」
「旧姓でもかまわない。探してみよう」
男は端末を操作する。端末上で指を動かし、ふむとうなずいた。
「あった。大貫眞未――しかし、変だな。同姓同名の別人かもしれない。羽室市、羽室西小学校卒業――」
「そんなことまでわかるのか? それだ、間違いないよ。おれも同じ小学校で、その頃から名前と顔くらいは知ってたんだ。意識したことはなかったけど――なにが変なんだ?」
「きみは絹田永一郎だろう。享年二十八歳」
「そうだよ」
「それで大貫眞未と心中した?」
「そう……その、はずだ」
汗が染み出すように不安を感じる。
「なにが変なんだ?」
「まあ、そうだな――」
男は言いにくそうに端末を操作しながら列に目を向けた。
「たまに、そういうこともある」
「なにがだよ」
「知らないほうがいいということもあるってことさ」
「ここまで言って、そりゃないだろ」
「ま、そうだな……じゃあ、言うけど。大貫眞未という女は、たしかに死んではいるが、きみが死んだ時代とは大きくずれてるよ」
「……どういうことだ?」
「きみは享年二十八歳。きみの世界の西暦で言うなら、二〇二〇年だ」
「そう……だと思う。記憶は曖昧だけど」
「大貫眞未が死んだのは、それから五十年以上あとのことだよ。享年、八十四歳。きみが死んで五十六年後のことだ」
永一郎はなにか自然と出てくる言葉を探したが、どんな言葉もうまく喉に引っかかって出てこず、なんとか出てきたのは、そうか、という一言だけだった。
「生前にきみとの強い関わりがあったかまでは、この端末ではわからない。心のなかは神のみぞ知る、さ。ま、神がどこにいるかは知らないが」
「神じゃなくてもわかるさ。彼女は、おれといっしょには死ななかったんだ。それがすべてだよ――眞未は、おれのことを鬱陶しいと思ってたのかもな。彼女には夫がいた。帰る場所があったんだ。そこへ帰っていくためには、おれが邪魔だった」
「事実は事実だ。悪く解釈することもできるし、よく解釈することもできる」
「慰めてくれてるのか――ありがとう。なんていうか、まあ、ショックではあるけど、ずっとここで待ちぼうけを食らうよりはよかったよ」
「気にするな。ま、女に騙されて死んだ男なんて、どの世界にも数えきれないほどいるさ。死因としては病気の次に多いくらいだ。男は夢を見たまま死ぬことを望むんだ。女はどうだか知らないが」
「そうだな……たしかに、夢を見てた気分だ」
いい夢だったな、と永一郎は思う。
眞未が見せてくれた甘い夢だ。そう考えると、悪くなかったという気がしてくる。どっちみち、眞未があのあと死ななかったからといって彼女を恨む気持ちはすこしもなかった。自分が騙され、体よく殺されたのだとしても、だ。たしかにいい夢を見せてもらった。その代償が命だったとしても、どうせ年を取って使いきるだけの命なら、いっときの甘く楽しい夢の代償として使いきるほうがいい。
「――で」
男は永一郎を振り返る。
「きみはどうするんだ? まだ大貫眞未という女を捜すかい。時代の差こそあれ、彼女も死んでいるから、捜そうとも思えばできるはずだよ。成仏した人間のリストを当たれば、もう成仏してるのか、まだしてないのかもわかる。なにしろ世界中では山ほど人間が死ぬからね、成仏の門は大渋滞で、死んだあとすぐに成仏できるわけじゃないんだ。まあ、時間という意味の「すぐ」ってわけじゃないけど。もしまだその女が成仏してないなら、捜して会うこともできるよ」
「いや……いまさら会っても、なあ」
なんと言えばいいんだ? いい夢を見させてくれてありがとう、か。そんなキザな台詞が言えるとは思えない。それに向こうからしてみれば、騙して殺した男が現れても気分が悪いだろう。
いまさら眞未と会う気にはなれなかった。かといって、このまま成仏できそうにもない。
眞未に会えないことはわかったが、だからといって心残りがなくなったかといえば、そういうわけでもない気がする。眞未。好きだったな。その気持ちがあるかぎり、すっきり成仏できそうにはない。
「なあ、おれ、どうすればいいと思う?」
「そんなことぼくに聞くなよ。こっちはただの門番なんだから」
たしかに。彼は彼で仕事なのだ。市役所に勤めていた頃の自分を思い出し、永一郎は苦笑いした。
「成仏できない人間は、どうするんだ? なかにはいるんだろ、おれみたいに未練たらたらで死にきれないやつが」
「まあ、それほど数がいるわけじゃないけどね。そうだな、きみはここへくるべきじゃなかった」
「どこへ行けばいい? ここできみとおんなじような仕事に就けるのか?」
「ぼくたちは死者だよ。死んでまで働く必要はない。ぼくは暇つぶしにこの仕事をやってるだけさ。別に、なにもしなくてぼんやり突っ立っててもいい。死んでるんだから、食べるものもいらないし。ただ、そうだな、もうすこしまともな暇つぶしをするなら、ヴァルハラへ行けばいい」
「ヴァルハラ?」
「成仏しない死者たちが住んでる町さ。案内しよう」
男は端末をポケットにねじ込み、歩き出す。永一郎はその背中を追った。
「門番はいいのか?」
「暇つぶしでできる仕事だ。だれもいなくたって、別に問題はないさ」
男は死者たちが上ってくる階段を下りてくる。見ると、死者たちはぞろぞろと階段を上ってくるが、階段の一部はまるで見えない柵でもつけられているかのようにぽっかりと空いていて、流れに逆らっても下りていくことができた。
階段を二十段ほど下りたところで、男は右を向く。そして一歩進むと、男の姿がふと見えなくなった。隠れる場所もない空間に男が消えたのだ。永一郎も同じ場所に立ち、同じように右を向いて一歩を踏み出す。
視覚では幅の広い階段がずっと続いているように見えたが、一歩を踏み出した瞬間、あたりの景色が一変した。
狭い廊下だ。いつの間にか永一郎は廊下に立っている。床と壁は白銀。天井も低い。すこし先に男がいる。そこまで歩いていくと、目の前にエレベーターがあった。ひとつしかないボタンには動作中を示すらしい光が点滅している。
「なんなんだ、ここ。隠し通路か?」
「ま、そんなところ。正しい手順を踏まなきゃ入れない場所だ。このエレベーターに乗ればヴァルハラへ行ける。ヴァルハラは変わった場所だから、ぼくを見失うなよ。迷子になったら目的地を見つけ出すのは大変だ」
「わかったよ――きみ、名前は?」
「門番のウェル」
「絹田永一郎だ。改めてよろしく」
握手をしたウェルの手は冷たかった。自分の手の冷たさを感じたのかもしれないと永一郎は思う。
エレベーターが到着する。ごくふつうの、どんなビルにもありそうなエレベーター。なかに入る。ボタンは、円と螺旋が描かれているボタンがひとつずつしかなかった。ウェルは螺旋のボタンを押す。扉は閉まったが、動き出したような気配はなかった。
「ヴァルハラって、どんなところなんだ?」
「妙な町だ。時空が歪んでる。とにかく、まっすぐな道なんてないと思ったほうがいい。まっすぐな道に見えても、気づけば過去へ行っていたり、何千年も未来へ行っていたりする。あと、方角も気にしちゃだめだ。ただし自分が歩いた場所は覚えておくこと。なにかもでたらめだけど、ランダムじゃないんだ。ちゃんと歩いてきた道を戻れば、歩き出した場所へ帰れる。逆に言えばヴァルハラで信用できる法則はそれくらいのものだ」
「聞いてるだけで迷子になりそうだ」
「迷子になったって死にゃあしないさ」
「なるほど、納得」
エレベーターが動いた気配はすこしも感じなかったが、扉が開くと、さっきまでの廊下とはまったくちがう世界がその先に待ち受けていた。
それこそ、不滅都市ヴァルハラだった。
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