四天王は勇者になる

登場人物紹介 四天王

人間名：レオン

四天王名：ゲスワーム

二つ名：『土葬』

年齢：18歳

容姿：筋肉質な青年

性格：『きれいごとだけじゃあ世の中は回らない』がモットーのドライな現実主義者。だがそれは四天王の過去からくる偽悪的な側面も強く、その内面はなんだかんだ等身大の青年ともいえる。

経歴：ロルス王国の外れにあるビニという農村に生まれ、ごく当たり前の農民として育つ。平凡な自分を自覚し、平凡な人生を送っていた。

　四天王としての力と記憶を取り戻してからは、かつての罪を濯ぎまた勇者となるべく旅に出る。

能力：多量の土を自在に操る。しかし半ば無限に続く大地を操る性質上射程は短く、特に横方向の射程に乏しい。

　不死の能力を持ち、いかなる怪我でも土を埋め込むことで修復する。ただしそれは応急処置のようなもので、真の回復には時間を要する。また土がない状況では効力を発揮しない。

　また勇者の剣の所持者でもあり、その力も行使できるが、剣はまだ彼を認めてはいない。

人間名：セイラベルザ・エル・ラ・ロルス

四天王名：セーレライラ

二つ名：『幽水』

年齢：16歳

容姿：青色の髪の美女

性格：王女として育てられたために責任感が強く芯が強い。しかしそれゆえに他者と衝突することも多い。かつての経験から達観してて偽悪的なところを持つのはレオンと似ているが彼女は断じてそれを認めない。

経歴：ロルス王国の第一王女。王族として治国を学び、国を見守る中、かつての魔王の爪痕に強く心を痛めていた。記憶が蘇った後それが自らの罪だったゆえと知り、贖罪のため旅路につく。

能力：最高位の水魔法を使う。水を操作する、水で斬撃や打撃を繰り出す、幻影を生み出すなど用途は多用。

　水魔法の行使には水が必要であり通常空気中の水分を使うのが主だが、『幽水』は自らの体を水へと変ずることができる。

人間名：かおる・コートニー

四天王名：ウッデスト

二つ名：『薫風』

年齢：14歳

容姿：浅葱色の髪の小柄な少女

性格：無邪気で天真爛漫、思ったことをなんでも口にする。常に元気に満ち溢れ、疲れや恐れを知らない。自然を愛し、大事なものを守るためならばいかなる選択もためらわない。意外と機転に優れる面も持つ。

経歴：エルフの森で生まれ、すぐに四天王の生まれ変わりと看破されるも、成長する内にその内面の穏やかさから受け入れられる。しかし自らは前世での大罪を深く悔いており、勇者の旅に同行することを決めた。

能力：特殊な風の魔法を有する。木々の呼吸に由来するその風は周囲の草木と呼応し、草木が多いほどに強くなる。

　またエルフ固有の『風詠み』という能力により、風を媒介に人や動物、植物の感情を読み取ることができる。この能力は純粋な精神の持ち主しか使えず、また思考まで読み取られるものではない。

　主な武器は弓矢だが、本人の技術は極めて低い。

人間名：ファイ・インセンディオ

四天王名：ダグニール

二つ名：『竜炎』

年齢：12歳

容姿：赤い髪の幼女

性格：老練という言葉が似あう。落ち着きがあり思慮深く、その分腰が重く理屈っぽい。実は久々に若い体を手に入れて浮足立ってる面もあり、やや子供じみた言動を見せることも。

経歴：火の村に生まれ、何も知らずに元気に育つ。記憶を取り戻し今の体と記憶との強烈なギャップに苦しんだもののやがて適応。平和を望んではいたものの、状況がそれを許さないと判断し、勇者への同行を決めた。

能力：火炎魔法を持ち火炎の操作は最上級。だが火炎を放つのはほとんどできない。

　火炎に強力な精神干渉魔法を付与することができ、恐怖を植え付けるのは勿論、精神攻撃の防御にも使える。