第三話 水の四天王

 勇者の剣が封印されているという森を駆けるレオン。どうやら彼が先頭で、他の参加者はまだまだ後ろにいるようだ。

 だが木々をかき分けて進みながら、レオンはひとつの疑問を抱いていた。


「しっかし、こんなかけっこなんかで勇者を決めていいのかねぇ」


 彼は勇者選抜そのものについて疑問を抱いていた。この勇者試験、実力を試すといえば聞こえはいいが、結局やっていることはただの早い者勝ち。世界の命運を決める勇者がこんなことで選ばれていいのか、勇者に憧れるレオンだからこそ疑問だった。


「なにか……あるのかもな。王国側の思惑が」


 レオンは勇者選抜の説明をしたセイラベルザ姫のことを思い出す。丁寧な物腰の美少女だったが、レオンの目には何か隠し事をしているようにも見えていた。

 とにかく一筋縄じゃあいかなさそうだが、まずは一番乗りすることだな、とレオンは先を急いだ。




 やがて彼はそこに辿り着いた。予定通り他の全ての参加者を追い越しての一番だった。

 封印の山の山頂付近は家一軒ほどの広さの平地になっていて、その中心に勇者の剣があるのだが――今はその平地部分全体が、どす黒い影に覆われていた。


「こいつが結界か。完全に瘴気に侵されてるな……」


 レオンは目の前にドーム状に広がる結界を眺めてため息をつく。瘴気のせいで中は何も見えない状態だ、国王が倒れるのも頷ける。

 勇者の剣を包む結界が、『魔王の産声』の影響を受けて発生したこの瘴気の膜。魔王の本拠地でもある魔界と同じ性質を持つその瘴気は人間にとっては猛毒で、そう簡単に魔界に攻め込めない理由のひとつになっている。

 結界を包む瘴気は濃く、無対策で人間が飛び込めばたちまち全身を毒され死ぬことになるのは明らかだ。瘴気を防ぐには全身を隙間なく覆う防護魔法、あるいは最高位レベルの加護が必要だが、レオンにそんなものはない。しかし。


「さて、行くか」


 無防備なままレオンはあっさりと結界に向かって歩き出す。そしてどす黒い結界もまた彼を当たり前のように受け入れてしまった。しかしそれは当然だろう、瘴気とはすなわち魔王の魔力――レオンの中に満ちているそれと同等のものなのだから。

 実は瘴気など四天王たるレオンにはそよ風ほども感じないのだ。この辺りも今回の勇者選抜をレオンに有利なものにしていた。

 だが。


「な……!?」


 結界の中。外から見たほどではないがどす黒く染まる空間に入ったレオンは驚きに目を見開いた。

 封印の場所、そこは瘴気の影響か草すらなく、土と――中心にある石の台座に、一本の剣が突き刺さっている。その剣のかたわらに先客がいたのだ。


「おや……瘴気が効かない人間もいるのですか」


 屈みこみ剣を調べていたその魔物は立ち上がる。黒いマントを羽織った男の肌は青く、タキシードに似た服をピッチリと着こんでいるもののその内部はぐねぐねと絶えず蠢いている。目の代わりに赤黒くうねる謎の器官、髪の代わりに流動する触手を生やしたその魔物にレオンは見覚えがあった。


「貴様……デスラペード!? 貴様がなぜここに!」

「む、私の名前をご存知なのですか? 勇者が伝記でも残していましたか……いえ、この感じは……まさか……」


 紳士風の魔物、デスラペードは赤黒い目にレオンを映し込んだ。


「貴方、ゲスワーム……様ですね」


 レオンの正体を一瞬で見抜いたデスラペード。やはりこいつは侮れない、とレオンは緊張を抑えきれなかった。このデスラペードは魔王軍において実力・立場ともに四天王に劣れど――その忠誠心と計算高い性格、そして何よりも人間への徹底した憎悪で知られた、魔王の側近なのだ。ゲスワームたち四天王といえどこの魔物には一目置かざるをえない、それほどの存在だ。

 だがそんなデスペラードさえも100年前、勇者たちによって殺されたはずだ。


「貴方も私たちと同様に復活したのですか? 貴方の場合、人間になっているようですが……」

「あ、ああ……実はそこのところは俺にもよくわかっていないんだ。デスラペード、お前こそどうやって復活したんだよ、教えてくれよ」

「その前に」


 デスペラードから突然、6本の巨大な触手が飛び出した。牙にも似たそのバッカルコーンと呼ばれる触手はデスラペードの背から出る彼の武器――彼が本気で戦う時の証でもある。

 いきなり向けられた邪悪な敵意にレオンは冷や汗を流した。


「あなたはなぜここに来たのです? まさか人間になったのをいいことに、魔王様に反旗を翻そうと……?」


 デスラペードの赤黒い瞳に殺意がこもる。はっきり言ってこの怪物と戦うのは御免だったので、レオンは嘘をついた。


「そんなわけないだろ、俺は勇者の剣を確保しに来ただけだよ。こいつを抑えとけば人間の弱体化は必至だからな……むしろデスラペード、お前こそその目的でここに来たんだろ?」


 だがデスラペードはより一層の敵意を向けバッカルコーンを鋭く展開する。


「ではなぜここに来るまでに人間を1人も殺していないのです? 勇者になろうとする、すなわち魔王様に敵対することがはっきりしている人間たちを……ほら、何人かすぐそばまで来ていますよ」


 デスラペードの視線が横を向き、レオンもそちらへと目をやる。すると。


「よし、これなら瘴気も平気だぜ! 俺が一番乗り……」


 結界を通り抜け、人間が1人姿を現した。屈強な体格の戦士で、全身を防護魔法で覆い瘴気を対策している。

 だが次の瞬間、男はデスラペードのバッカルコーンの1つに胸を貫かれていた。


「がっ……!?」


 何が起こったのかすらわからずに男が倒れ伏す。不意打ちとはいえ全身にかけた防護魔法をたやすく貫通し回避する暇も与えず、6本ある武器の1つだけで仕留めたデスラペード。

 やはりこいつは強い、そう簡単に勝てる相手じゃあない――レオンは改めて認識する。


「相変わらず速いな、そいつは……バッカルコーンと言うんだっけか? 俺の仲間とちと似てるかもな」

「世辞は結構。さてゲスワーム様、あなたをひとつテストさせていただきます」

「なに?」


 デスラペードはバッカルコーンで男を指し、そしてとてつもなく残酷な宣告を下した。


「今私はその男の攻撃する時、急所を外しました。その男を殺してください。あなたの力があればたやすくできるはずです」

「なんだと?」

「どうしました。四天王『土葬』のゲスワームともあろうものがこれしきのことができないのですか」


 感情のない瞳を覗かせながら、問い質すように、しかし淡々と言葉を連ねるデスラペード。レオンは首筋にナイフを当てられた気分だった。

 どうする? レオンは頭を回転させた。デスラペードの本質は水の魔物だ、そして水属性の魔力は土属性とは相反関係にあり、相性はまさに最悪。さらに場所も瘴気に満ちており無害化はできても人間の体であるレオンには不利だ。

 とにかく相性の悪さが致命的だ、四天王としての強靭な体があった頃ならばともかく、戦闘の大半を土魔法に頼る今は相性の悪い相手への有効打がない。真正面からの戦闘では望みは薄い――そしてデスラペード自身もまたそれを知っているからこそ、こんな状況に追い込んできたのだろう。


「さあどうしたのです。やらないのですか? やらないのならば、あなたを……」


 時間がない、デスラペードは自分を怪しんでいる。レオンは決断した。


「人間をここまで殺さなかったのは、魔力を温存するためだ」


 デスラペードの言葉を遮りレオンは語り始めた。あの、邪悪な笑みを浮かべて。


「俺は四天王としての力を受け継いで転生した。だがやはり魔物の体と人間の体では色々と使い勝手が違ってな、瞬間的に出せる最大魔力は同じくらいなんだが、持続力がまるで違う。下手に魔法を乱発してると魔力が尽きかねない……だから人間どもは見逃していたんだよ。たいした奴らでもなかったしな」


 それは事実だった。ゲスワーム本来の肉体、複数種の魔物が数千匹『あるもの』を核に集合した異形は極めて高い魔力適性を持つのだが人間の体はそうもいかない。スタミナは人間になったレオンの弱点のひとつといえた。

 デスペラードは警戒の色を解かなかった。


「ですが……そこにいる人間1人くらいならば、殺せますよね?」

「ああ、だから、そいつ1人でいいのかって聞こうとしたんだ」

「ふむ、本当はこの山の人間皆殺しが妥当なのですが、今の話もありますしね。その1人殺せばあなたが間違いなく四天王ゲスワームそのものだと認めましょう」

「そうかい、なら話は簡単だ」


 レオンは魔力を溜め始めた。

 人間1人死ぬだけで、自分は勇者の剣を手に入れ、このデスラペードを油断させ討伐することができる。魔王軍がもたらす大災害を思えば1人くらい些細な犠牲だ。『きれいごとだけじゃあ世界は回らない』――レオンは決意を固めていた。


「土魔法……『土槍』」


 魔力を高めた両手を地に着ける。その瞬間、倒れ伏した男の左胸を、太い土の槍が貫いた。

 飛び散る血液。一瞬びくりと痙攣した後動かなくなる男。デスラペードはそれを見て穏やかに微笑んだ。


「すばらしい、ためらいのない一撃。これぞまさしく魔王四天王の器です。あなたを疑った無礼をお許しください、ゲスワーム様」


 慇懃無礼に頭を下げるデスラペード。レオンは地に両手をつけたまま動かなかった。


「なあデスラペード。確信……ってのは、実に脆いもんだよな」

「……なんと?」

「特に自分にとって都合にいい確信は実に心を脆くする……そいつを油断と呼ぶのさ」


 レオンがそう言って顔を上げた途端、デスラペードの体を、背後から『土槍』が突き刺した。


「ガハッ……」

「極大土魔法『土槍重』ッ!」


 すかさず高めた魔力を放出し、レオンは無数の土槍で四方八方からデスラペードを突き刺した。予想通りゲスワームが魔王側であることを確信し、デスラペードは油断していたのだ。


「ふんっ!」


 突き刺さった槍を一気に開くと、デスラペードの流体の体は弾け飛んだ。レオンの足元にごろんとその首が転がる。


「悪いなデスラペード、俺には俺の理想ってもんがあるんだ……」


 立ち上がったレオンはその顔を踏みつぶそうと足を持ち上げた。

 だが。


「確信が心を弱くする……たしかにその通りですね」


 デスラペードの首がそう言って笑う。レオンは直感的に危機を察した。

 その瞬間、引きちぎられたはずの6本のバッカルコーン全てがひとりでに動き、あっという間にレオンの体を突き刺した。


「ぐっ、がっ……!?」

「フフフ……」


 デスラペードは飛び散った体の部品をバッカルコーンも含めてかき集めて再生し、バッカルコーンを抜かれたレオンは逆に地に伏せる。体には無惨な穴が開けられていた。

 だがそれでレオンが死ぬことはないと、デスラペードは知っていた。


「さて、人間の体だと急所は……頭ですかね」


 完全に再生したデスラペードがバッカルコーンでレオンの頭を突き刺そうとする。だがその直前に土柱がデスラペードを襲った。


「おっと」


 デスラペードはなんなくそれを回避したが、その隙にレオンは立ち上がる。胸に開けられた巨大な穴はその時すでに埋めていた。

 レオンは虚勢の笑みを浮かべていた。


「『土葬』のゲスワームの力は不死! これしきじゃあ死なねえよ」

「存じておりますとも、ゲスワーム様。あなたは無数の命を魔力に宿しており、一度二度の致命傷ではそれらを消しきれない。損傷は特殊な土魔法により土を一時的に代用品として使うことができる、と」


 魔王の側近であるデスラペードにはゲスワームの能力などお見通しらしかった。そう、レオンの真の能力は不死の力。数千以上もの命の集合体であるゲスワームは一度死んでも死なず、また土を絶え間なく体の代用とできるのだ。今もレオンは胸の穴に土を入れ、それをあたかも人体のように魔法で偽装しているのだった。


「ですがその弱点は、命は有限であり真の意味での不死ではないこと……そして損傷を誤魔化し戦闘を続けることはできても、回復には自然治癒が必要なこと。たとえば体の大部分を土に置き換えさせた後、土が固まらない水中に投げ捨てれば……絶え間なく死に続けますね?」


 デスラペードはレオンの弱点すら熟知していた。6本の凶悪な触手をうねらせ、殺意の表情でレオンを狙う。その全身がどろどろと流動して流れ、水属性の本領を発揮する準備が整っていた。こうなっては土の攻撃はほとんど通らなくなってしまう。


「先程の人間、一見確実に心臓を貫いたように見えましたが……どうやら人間にも同じ魔法を使い、土を用いて命を繋げておりますね。はなから殺す気はなかったということですか」

「まあな、お前に隙ができればそれでよかっただけだ。もうこいつに用はねえ!」


 レオンは土魔法で倒れていた男を結界の外へと投げ捨てた。これで彼がレオンとデスペラードの戦いの巻き添えをくうことはない。そんなレオンの行動をデスラペードは嘲笑った。


「本当に甘くなったものですね……四天王が聞いて呆れます。よろしい、やはりあなたはここで死んでいただきます」

「はなからそのつもりだったくせによく言う。かかってこいよ、四天王の底力、見せてやるぜ」

「フフフ……私に勝てるおつもりなのですか? 四天王最弱の、あなたが?」


 不敵に笑うデスラペード、彼が語った四天王最弱というのは事実だ。土の四天王はもっとも早く勇者に倒された最弱の四天王、弱点も多く魔王軍内での序列も低い。知性に乏しいこともあり、このデスラペードなどには完全に下に見られていたふしもあった。


「ふん、今はどうだろうな。俺には人間としての力もあるんだ」

「それだけじゃあありません。あなたは私のことを知らなさすぎる」

「なに?」


 属性の相性、戦場の利。デスラペードが完全に優勢なこの状況だが、実はさらにもうひとつ、レオンにとって不利な現実が存在したのだ。

 それはゲスワームがかつて知性らしい知性を持っていなかったことと、真っ先に勇者に敗れ死んでいったことによる――無知。


「私はあなたの特性と弱点を知っているがあなたは知らない。現に土の槍で私を貫くことで倒そうとしたように。相手の殺し方を知る者と知らない者、どちらが勝つかは言うまでもないでしょう」


 デスラペードはレオンを嘲笑うが、レオンは何も言い返せなかった。そう、実はレオンは――ゲスワームはデスラペードのことをほとんど知らない。魔王の側近であること、水属性の魔物であること、それくらいだ。ほとんど興味もなかったし、まさか敵になるとは夢にも思っていなかった。どうすれば殺せるのか見当もつかない。

 圧倒的に不利な、まさしく絶望的な状況。レオンは考えていた、こんな状況を『彼』ならどう切り抜けるのか。たしか彼はあの時……いやそうだ、彼だけじゃない、彼は自分が苦手な相手と無理に戦うことはなかった。こういう時、彼には――

 仲間がいたのだ。


「私は知ってるわよ」


 突然、第三者の声が2人の会話に割り込んだ。レオンもデスペラードもすぐにそちらを見る。その女性は結界を通り抜け、あっさりと瘴気が満ちる中へと入ってきた。

 淡い水色のドレスを着た少女はロルス王国の王女セイラベルザ姫だった。セイラベルザは瘴気をまったく気にせず、デスラペードを見ても動揺すらしない。


「貴様は……」

「私はこういう者、よっ!」


 セイラベルザはデスラペードに対してさっと腕を振る。

 その瞬間、デスラペードの体が爆散した。


「なッ……おのれ」


 バラバラになったままデスラペードはセイラベルザを睨みつける。瞬間、レオンの時と同様、6本のバッカルコーンがセイラベルザへと襲い掛かった。常人では回避できないほどの速度と威力の攻撃が、か弱い姫様を貫かんとする、だが。


「攻撃が単調なのよ、あなたは」


 セイラベルザが手を向けると、全てのバッカルコーンは空中で静止し、今度は原型も留めず粉々に砕け散った。

 これにはさしものデスラペードも驚愕の色を隠せず、レオンも唖然としてセイラベルザを見る。彼女当人は平然と佇み微笑んでいた――邪悪に。


「前以上に甘いし……前と同じく鈍いわね、ゲスワーム。私はあなたがこの街に入った時から気付いてたってのに」


 セイラベルザはからかうようにレオンを見て笑った。


「お前、ひょっとして……」

「悪いけどあんたとの話は後よ。まずはこちらとケリをつけないと」


 そう言ってセイラベルザが視線を向けた先では、バラバラにされたデスラペードが形を取り戻しつつあった。だがレオンが攻撃した時とは違いところどころ体が欠損し、バッカルコーンも戻ってきておらずデスラペードは明らかにダメージを受けている様子だ。

 そしてデスラペードは表情に、困惑と怒りをにじませていた。


「なぜ……なぜ、あなたまで! あなたまで魔王様に反旗を翻し……人間に与しようというのですか! この、私を殺してまで!?」


 あれほど冷徹だったデスラペードが感情的に言葉をぶちまける。すでに彼にも目の前にいる女の正体がわかっているようだ。

 対照的に彼女の態度はとても冷たかった。


「デスラペード。あなたは私に全て教えてくれたわね、その過去、秘密、殺し方でさえも。でもね、私はあなたに全てを教えたわけじゃあないのよ。悪いけどもう敵同士なの」

「ぐっ……!」


 その時セイラベルザがまた腕をデスラペードへと向けると、反射的にデスラペードは身を屈め防御の姿勢を作った。それはまるで天敵に怯える小動物のような反応だ。


「ここは退きなさい、デスラペード。私とてあなたを有無も言わさず殺すつもりはないわ……いずれ私の意思をゆっくりと話し、その上で殺し合いましょう。今はお別れよ」

「……残念です。至極、残念ですよ」


 デスラペードは戦意を喪失したようだった。その体がだんだんと解け始め、地面に沈んでいく。


「ここは退きますが、私は諦めません……必ずやあなたと再び、また……」


 やがてその体は完全に地面へと消えた。この山の地下には水脈がある、それに乗って去っていったらしい。後にはレオンと、セイラベルザ、そして勇者の剣が残される。独特の沈黙が辺りを包んでいた。

 セイラベルザがレオンへと歩み寄り、沈黙を破った。


「さて。それじゃあ改めて確認するけど……あんたがゲスワームで間違いないのよね?」

「ああ……お前も俺の思った通りのようだな」


 レオンは改めてその名を口にした。


「四天王、『幽水』のセーレライラ」


 彼女はニヤリと笑い、肯定の意を示す。

 彼女こそ、レオンがこの街に来てからずっと感じていた『同胞』の気配の正体。死してのち人間として転生した、かつての四天王。

 水の四天王セーレライラだ。

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