「交錯讃歌」

煩先生

 

貴方の憎悪は

風波に乗って

静かな奈落へ

深く沈下する


愛撫を怖れて

制止する瞳は

小指が離れて

女神に還った


詩人の恋慕は

星空に散って

愚かな聖地へ

高く浮揚する


死生を忘れて

流転する蕾は

言葉が溢れて

残花に祈った

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「交錯讃歌」 煩先生 @wazurai

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