ホワイトバレンタイン

はい 見てくれてありがとう

いきなりだけど、主人公はこの二人

若野駿(わかの しゅん)と若野流菓(わかの るか)

この二人兄妹だよ 解った?

あと今回の視点に二人追加

トナ・アレフと綿の川和(わたのがわ かず)

さてはて 今回のお話は一体どうなることやら


~~~~~~~2月13日~~~~~~~~~~


よーし! 今日は2月13日だよ!

つまり・・・・・明日はバレンタインデー!

今日は 志穂と香澄さんと奈流とミルと私でチョコ作りです!

お兄ちゃん? 友だちと出かけたよ!


「・・・・ルカちゃん・・・明日ってバレンイタインデー・・・だよネ?」


「そうだよー どうしたのー?」


「・・・ううん アメリカと違うなって思っテ」


え? アメリカと違う?


「あぁ・・・アメリカでは 男性から女性へ 好意を持ってる人にあげるからね日本と違うのは仕方ないわ」


と香澄さんが言う


「はい・・・その・・・ホワイトデーと言うのもなかったノデ・・・」


「ミルちゃんは去年来たばっかりだっけ?」


「はイ」


「で・・・・志穂? なんで私ここにいるの?」


「いいじゃない香澄 せっかくだしねってどこに行くの!?」


と香澄さんが玄関の方に行く


「帰る」


「ちょーっと待った! 少しぐらい 少しぐらいねー」


と香澄さんを止めた志穂 なんか必死だけど・・・・

何があるだろう?

え?名前? えっとね 紅緑志穂(こうりょく しほ)はお兄ちゃんの幼馴染で

綿の川奈流(わたのがわ なる)はお兄ちゃんの小学校からの仲良しさん綿の川和って双子の弟がいるんだよ

白木香澄(しらき かすみ)さんは私の命の恩人! ミル・アレフはハーフでクラスは違うけどとっても仲良しなの!

それ私たちは チョコ作りをしたよ!

私は慣れたもん! お兄ちゃんに教えてもらってだけどね!

香澄さんあんなに嫌がってたのに 真剣にやってたよ 

何かあったのかな?


~次の日・高校前~


くあー あー眠てぇ・・・

寒いし あー・・・なんでこんな日にしたかなぁー


「おはよう 駿」


「和・・・・」


と後ろから 和の声がした


「珍しいな 奈流は?」


「僕今日 日直なんだ だから早めに起こしたけどまだ寝ぼけてるみたいで・・・お母さんに任せてきた」


奈流・・・・弟に面倒かけるなよ・・・


「駿は・・・・・今日バレンタインだから?」


「そうだ・・・・小学も中学もあったからなー 今年こそはって思ったけど念の為にな」


「いいねぇ・・・モテる男は」


「好きでもててんじゃねぇー」


と俺は 教室に行く はぁ・・・ホワイトデー大変だから 贈らないでほしいんだが・・・


~数分後 小学校・教室にて~


「はい 龍牙 歩」


「バレンタインです~」


「サンキュー」


「ありがとう」


と二人は喜んでくれた! 


「ルカちゃん ルカちゃんって毎年あげてたの?」


「うん! 仲よかったもん!」


「ふふぁほぉふふふひょこふぁふはひぃ」


「何言ってるかわからないよー 龍ちゃん」


って龍牙はチョコ早速食べてる 早いねー


「ホワイトデー楽しみに待ってるね!」


「きがはえーよ! 一ヶ月先だろ!」


と突っ込む龍牙


「ミルちゃんのチョコおいしーよー」


「Thank youじゃなくて・・・ありがとう」


と笑顔を見せたミル


「かーわーいーいー!」


私は真っ先に抱きついた!


「ふにゃ!」


「流菓・・・・」


「あはは」


~放課後・高校玄関前にて


終わったー・・・・よし 授業とかしている間は何もこなかった

このまま何もないでほしい・・・と俺は靴箱を開けた・・・・

開けたら何が見える? 外靴だよな? 俺の目の前に広がっていたのは箱の山だった


「おぉー 今年も大量ですなー」


「持って帰るの大変だねー」


と奈流和


「はぁ・・・・今年もか・・・・」


「駿さん もてるんですネー」


「毎度毎度嫌になるよ・・・・この行事・・・」


~帰り道~


っち 誰も俺の家まで付き合ってくれねー

持って帰るの大変なんだよ これ


「あら・・・・」


とどこかの優等生が見えた


「よう 優等生」


「そのあだ名止めてよ 私には白木香澄って名前があるんだから」


「あっそ とうかお前の家こっち方面だったか?」


「こっち側に用事があったのよ」


と言う 相変わらず 志穂がいるといないとキャラ違うなー 

多少だが


「・・・・中学の時も思ったけどあんたのどこに惚れたのかしらね?」


「そんなもん知らねーよ」


「・・・・・・・・」


と箱の山に手をかざした 香澄


「どうした?」


「なんでもないわ 私帰るから 頑張って運びなさいよー」


ひでぇ・・・こいつも手伝う気0だ まぁ期待はしてなかったがな


~若野家・リビング~


「疲れたー」


「おつかれー お兄ちゃん」


と流菓が帰っていた 


「毎年すごいねー はい」


「おう」


と流菓からチョコを受け取る


「あれ? この包み紙・・・・」


ん? 


「どうした? 流菓?」


「この包み紙 香澄さんのだ」


「あの優等生の? 市販だったら誰もが使ってるだろ?」


「ううん! このリボンのしばり方はそうだよ!」


なんでそこまで記憶している 流菓 恐ろしい

ふーん・・・・優等生のねぇ・・・

手をかざしていた時か?

そういえば 今年志穂からもらわなかったが・・・どうしたんだ?あいつ


~時間ちょっとさかのぼって 河原~


ふぅ・・・これで買い物は終了だネ

と僕は河原の土手を見た 見たことのある人・・・・


「志穂さん? どうしたんですカ?」


「っ!!」


と志穂さんの目は赤くなっていた


「泣いて・・・いたんですカ?」


「違う・・・」


と言い張ったが そのあとまた泣いていた・・・


「何かあったんですか? 僕でよかったら言ってってください」


「・・・・今日バレンタインでしょ? 今日こそ・・今日こそ駿に好きって気持ち伝えようとしたの・・・でも・・・・」


と言い始める志穂さん 駿さんへの話だった


「でモ?」


「渡そうとして 駿に会おうとしたとき・・香澄と一緒だったのを見たの・・そのとき忘れてたことを思い出したの 香澄も・・・また駿のことが好きなんだって」


と言った 香澄さんが・・・


「昨日 香澄に勇気を出してもらいたくて チョコ作りを進めたのに・・・親友を助けようって思ったのに 何してんだろうって思ったの・・・それで・・ここまで走ってきたんだ」


「そうだったんですか・・・」


「ははッ・・・同情しなくていいよ こんな話・・・私が勝手にしてやったことだから」


「そうですカ? 僕はそう想いません」


え?と志穂さんは言う


「僕は少なくとも 親友のことを思ってくれてる人って素敵だと思いまス 自分の気持ちに正直なのはいいことでス」


「・・・・そっか・・うん ありがとう・・・はい」


と志穂さんは手元にあった 綺麗に包装された箱を渡した


「え・・・これっテ・・・」


「うん駿に 渡すもの でもいいよ トナにあげる!じゃーね!」


と志穂さんは走って行った

悩みがなくなって嬉しいことですね


~3月14日~


「はい 奈流」


「おおおおおおおお!!」


と奈流は喜んでいた


「和ー!ありがとー!」


「バレンタインのお返しだよ 喜んでよかった」


「喜ぶ他ないよー!」


とはしゃいでいる 奈流

本当に喜んでもらってよかったよ


「さぁ!和!今日も元気に学校にれっつごー!」


「おー!」

と元気よく 出発する奈流

今日も元気でよかった 元気じゃない奈流なんて奈流じゃないもんね

奈流は小学3年まで 今みたいな性格じゃなかったんだ

もっと大人しくて地味な子だったんだよ

どうして今みたいになったかというと・・・


~8年前~


「ひぐっ・・・」


そのとき奈流は公園のブランコで泣いていた


「奈流ー?どうしたのー?」


「和・・・・また・・・いじめられたの・・・地味な子だーって・・・」


「また? 奈流は地味なんかじゃないのに・・・」


「いいよ・・和・・・自分でわかってるから・・」


そんな感じで奈流は今とは反対な性格だったんだ


「それじゃーね 僕が守ってあげるよ」


「え?」


「僕が守ってあげる! 僕たちは双子だよ?奈流のことは僕が守るんだ!」


「・・・・」


「ふにゃ!」


とそのとき僕は奈流に押されて倒れた


「うふふ 調子にのってるんじゃないよ和 双子って言っても私がさきなんだもん!私がお姉さんなんだよ!」


「生まれた時間がちょっと違うだけでしょー」


「あはは!!」


~終了~


まぁ ぶっちゃけ・・・・

僕のおかげだね

あのあと奈流は今みたいな性格になったんだよ

このことを知ってるのは 駿と志穂だけかな

香澄は中学からだし トナは高校からだしね

と僕はそう思って 学校に向かった


~同時刻 小学校教室にて~


「ほい」


「バレンタインではありがとねー」


と龍牙と歩からお返しを貰ったよ!


「ありがとう・・・!」


「おっ!歩の和菓子だっ!」


「お父さんに手伝ってもらったけどなるべく一人で作ってみたんだ」


「あゆむの家の和菓子はうまいもんなー」


「わー ありがとう!」


とミルは言う


「かーわーいーいー!」


と私はまた抱きついた


「にゃう!?」


「流菓お前は毎度毎度・・・」


「あはは 喜んでもらってよかったよー」


~放課後 高校教室にて~


はぁ・・・・疲れた

今日家庭科調理実習だったからな 

うまくごまかしたが・・・・ばれただろうなあれ

と俺は外に行く


「はい 志穂さん お返しでス」


「いいの?」


「はい 美味しかったですヨ」


とか


「和~ ジュースおごって~」


「いいよー 何がいいの?」


「リンゴジュース!」


といった会話を繰り広げられてるが俺は無視した

俺は探していた

バレンタインでこっそり俺にチョコを渡した人物

つまり 白木香澄だ

いつもなら志穂といるんだが志穂曰く

「今日は元気なかったのー」

だそうだ だから俺は今日 あいつと会っていない


下駄箱を見る もう外に出たみたいだ

外靴にはきかえて俺は校門まで向かう

校門までいったあと真っ直ぐ先に人影が見えた

まだ人も帰ってない あの道ならおそらくあの人影は・・・


「おい 優等生」


「・・・・なによ」


やはりそうだった 


「ほらよ」


と俺は小さな箱を投げ渡す


「なっ・・・」


「バレンタイのお返しだ」


「なんで私があんたにチョコなんて渡すのよ」


「ご最もで ただ流菓がお前が作ったチョコだーとか言ってたからな」


「・・・・あっそ」


と沈黙が続いた


「・・・美味しかったぞ」


「え・・・・ふん 私にかかればあんなもの・・」


「はいはい」


と言った 


「ねぇ・・・この中身・・・」


「ん?気になるんだったらあけてもいいぞ」


と香澄は小さな箱を開けた


「これ・・・」


中に入っていたのは小さな熊のヌイグルミだ


「前志穂から聞いたんだよ お前そういうの好きなんだろ?」


「・・・・とう・・・」


「ん?」


と俺は聞き返す


「ありがとうって言ってるのよ!」


とこっちを向いて大声をだし 走り去ってしまった

えと・・・・ああいうのは喜んだ・・・でいいのか?

と俺は 寒い中 家へ歩いた

さて今は3月だ いよいよ来月から2年生か・・・

いろいろあったなーこの1年 

まぁ またあいつらと一緒にいること それは嬉しいことなんだがな


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