7.The warm world
「おぉ・・・眼華紗や・・・元気にしておったかね?」
「はいであります ババ様も元気で何よりであります」
ババ様 瑙楼一族の長
「元気で無くともこの灯火は消えないからな」
ババ様は動けない 足が動かない だけど永遠に生きれる
つまり不死を手に入れていた
「それでも調子悪くないでありますか? 不死でも風邪は引くのでありましょう?」
「そうだねぇ・・・眼華紗」
するとババ様は
「一族を追放した奴と会ったんだって?」
「・・・・」
なんだもうそこまでバレているのでるのでありますか
「はい・・・であります」
「そうか・・・あやつちゃんと元気にしておったのか・・・よかった・・・」
メティスが瑙楼一族として追放されたのは別にババ様のせいじゃない
悪いのはその周りなのであります
「ババ様は何も悪くないでありますよ」
「いや・・・結果的に追放したのはわしだ・・・本当悪いことしかわしはしてないな・・・」
「ババ様・・・」
「今日はもういいぞ 明日も用事があるんだろう?」
「・・・はい・・・であります・・・」
私はババ様の部屋を出る
「あら 終わったの?」
私は頷く
「そう ババ様も眼華紗ちゃんに会いたがってたから よかったわぁ!」
「っていうか奈古風先輩 俺ら来てよかったのか?」
「大丈夫よ 別によそ者禁止なんて条約ないから」
そう今ここに嗄恋と龍闍もいるのであります
ついてきたいって行ったのはそっちなはずなんでありますが・・・
まぁつっこむのも面倒なので放置であります
「ほら 帰るでありますよ 本当は今日風紀委員の仕事があったんであります ほら早く龍だすであります」
「タクシー代わりにすんじゃねーよ!」
「いいじゃないでありますか 早く帰んないとお前の大事な大事なペットのタツノオトシゴも大変になりますよ」
「なっ!?お前そんな言わなくてもいいことを!?」
だってこうでもしないと一向に出さないじゃないでありますか
「へぇ・・・」
嗄恋と奈古風先輩が龍闍を見る
「なっ・・・俺が最初に飼ってたわけじゃねーんだよ! 母さんが飼ってて 育て方なんて俺しか覚えてなくてそのまま育てないで死んでいくのも可哀想じゃねーか!」
龍闍 墓穴掘ってるでありますよ
「・・・仕方ねぇな・・・そんな早く帰りたいなら出すけどよー 別にあのタツノオトシゴのためzy」
今ここでツンデレは軽くうざいでありますよ
渋々龍を出して学校へ行く
本当はもっとずっといたいでありますが・・・でも・・・
今回は風紀委員の仕事以外にもあるのでありますよ
また時間ができたら来たいであります
~学校~
「ふん なんだ意外と早かったじゃないか」
風紀室に行くとメティスがいたであります
「ななななななななななんでお前がいるんだよ!」
「あぁ お前らの英語の先生 急に転勤しただろう?」
あぁそういえば そんなことあったでありますね
「まさかお前 組織のチカラで!」
「違う 確かに就職先は探していたがな ちゃんと教師の免許も持っているぞ」
そりゃメティスはあの組織に潜入で入ってたでありますからなぁ・・・
「それで風紀委員の顧問だそうだ これからよろしくな 眼華紗 奈古風」
「よろしくであります」
「うふふ よろしくお願いしますねー メティスさん」
と奈古風先輩は倒れる
「っと 具合悪いなら奥のベットで寝るであります 私が仕事しとくでありますから」
「なら私手伝うー!」
「俺も!」
「あらあら 頼もしいわ・・・それじゃあお言葉に甘えて休ませてもらうわねー」
奈古風先輩は体が弱い
というか臓器が呪われて常人より活動が少ないのだ
だから生きるギリギリの範囲で奈古風先輩は生きているのであります
「なー眼華紗ー これ何やればいいんだー?」
「お前はその前に前の遅刻の反省文を書くであります」
「げっ」
母を父に殺され 龍を呼び出すことの出来る男 筝稀 龍闍
「眼華紗ちゃん 眼華紗ちゃん!何すればいい!?」
「そこの書類にこのハンコを押すであります」
「はーい!」
中学の時に好きな人を捕られて殺人衝動に犯された女 秤瞳 嗄恋
そして・・・
『め・・・ち・・・・あ・・・・と・・・』
私を正しい道に導いて・・・死んでしまった・・・狂詩 水響
奈古風先輩もメティスも水響の母も
こんな私を助けてくれた
そういえば昔にこんなことを言った人がいたであります
『眼華紗 将来私達がいなくても大丈夫よ あなたの周りには優しい人がいっぱいいるわ』
あぁ・・・お母さん
あなたの言うとおりだったよ
一度は恨んだこの世界
だけど私の周りはこんなにも・・・
こんなにも・・・暖かいであります・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます