6.Who hated the cursed clan

はぁ・・・・

これから疲れるでありますね

簡単に言えば

小説で今まで自分視点だったのに急に他の人の視点になって安堵したのにまら自分視点に戻った感じであります

まぁこの世界 そんな小説みたいな世界じゃないんでありますが

現在進行形で監禁状態だから疲れている

そんなわけなのであります

今日で何日目になるでありますかね?

・・・・嗄恋が言った言葉


―大切な親友を私は殺せない―


私を・・・化物と言わず 親友と呼んでくれた大切な友達

そんな友達を・・・・死なせるわけにはいかないであります

嗄恋と龍闍・・・今一体何してるんでありますかね?


「時間だ」


おっとそんな時間でありますか

閉じ込められてからというものの こんな窓一つない部屋に閉じ込められて

時間感覚がずれそうであります


「あー・・・そんな時間でありますか?」


「あぁ 辛いだろうが我慢してくれ」


「わかったであります」


この男は嗄恋の弟をさらった奴の部下であります

まぁ・・・もう一つあるのでありますが・・・

それは言わなくていいし上司にバレると思うであります

というかバレずにここにいることがすごいであります


「しかし何を好んで検査ばっかりするんでありますか?」


「さあな・・・」


多分その理由が私が瑙楼一族だからでありますが・・・

瑙楼一族なんてまだ他にもいるのに・・・混血だから・・・でありますかね?

それとも周りと関わってる私の方が狙いやすかったか・・・

いずれにしてもあんな奴のこと見たくないから知らないであります

検査が終わりまたあの部屋に戻る


「・・・・あと少しだからな」


とあいつはいったのであります

部屋に入って数十分 これは流石に大体でありますが・・・

警報がなったであります


「侵入者だ! 捕まえろー!」


何好んでこんなところに入るんでありますかねぇ・・・

私に何も来なければいいでありますが

すると声が聞こえたであります

きっと侵入者の声でありましょう


「ねぇ どこにいるのかな」


「まぁドア全部開けて行けば会えるだろ 戦闘力には全く問題ないしなー」


「・・・・それどういう意味?」


「いや・・・別に・・・」


何の話でありますかね・・・丸聞こえでありますよ

するとドアが開かれた

そこには・・・・


「おぉ ビンゴだな!」


「助けに来たよ 眼華紗ちゃん!!」


嗄恋と龍闍がいたのであります


「なんでここにきたんでありますか!!」


「はいはい 話はあと! さっさとここから逃げるぜ!」


と龍闍は私の手をとり走り出す


「なっ・・・だから!」


「んー・・・こっちのほうが走りやすいかな・・・」


と私の手を握ってる反対の手で私の足をすくあげ

そのままお姫様だっこで走り出したのであります


「下ろすであります! そこまで足腰が弱ってるわけじゃないのであります!」


「でもお前インドア派だろー こうしたほうが早いんだよ」


と言うと ヒッと龍闍が悲鳴をあげる


「たーつーとーくーん? 一体何をしてるのかなー?」


嗄恋がカッターを龍闍の首元に突き付けてるであります


「緊急事態だよ 秤瞳」


すると口を尖らせ 嗄恋はカッターを龍闍の首元から話す


「だいぶ嗄恋の扱いになれたでありますね」


「なんかやましいことすんなよ 俺の首が飛ぶ」


首が・・・飛ぶ・・・・


「別に私が死ぬわけじゃないから いいでありますが」


「ひでぇ!?」


と龍闍の足が止まる

そこにはあの部下が立っていた


「よぉ 眼華紗」


「さっきぶりでありますね メティス」


「知り合いか?」


「我が一族の外国の混血であります メティスはフランス語で「混血」って言うであります」


だからおかしいのであります

珍しいならメティスが一族の中で珍しい なんせ唯一の外国の混血なんでありますから


「まぁ私は 一族の呪いが色濃く反映しなくそんなもって呪いという類はついてないがな」


「と なると外国の血がよかったのでありますかね・・・」


「それは違うだろう 私じゃなくても色濃く反映しない奴はいる 運の問題だと思うが・・・」


「ちょっ ちょっとまって!!」


と嗄恋が焦りながら止める 

あぁそっか ほとんど話してないでありますね


「眼華紗ちゃんの他にそういう人って多いの!?」


「まぁいるでありますよ 一族として迫害された人達が」


「そういう人達で「瑙楼一族混血の会」ってな」


「そろそろ名前を変えたいでありますね・・・」


っとそんなことしてる場合じゃないであります


「ふむ 話し込んでる間に敵に追いつかれそうだな・・・」


「へっ あっ!もうあんなところまできてやがる!!」


ピンチでありますね・・・


すると横の通路からあいつが出てきたであります


「めめめメティス! 何をやっている 侵入者を殺せ! データは十分にとれたんだ! とっとと殺せ!!」


とメティスは笑いながら


「えぇ・・・殺しますよ あなたをね・・」


腰にあった細剣を取り出し あいつを殺したであります


「あぁ 済まなかったな 秤瞳姉 こいつは弟をさらった張本人だ 自分で敵を打ちたかったか?」


嗄恋は・・・


「ううん 弟は帰ってきてるし・・・ここで殺したってなんも得もないもん・・・ ありがとう メティスさん」


「さぁいけ 追ってくる奴らは俺が片付けておく また会おう 我らが一族の末の妹と友人達よ」


メティスは再び笑い 私たちが来た方向へ歩いて行ったであります

それから走り続け 外の光が見えたであります


「よっしゃぁ! 来い!!」


と龍闍は龍を呼び 私たちは龍の上へ乗る


「これで大丈夫だろー! さらった張本人は死んじまったしな!」


そうやって浮かれていると足元すくわれるでありますよ

さて・・・


「なんで 私を助けにきたでありますか?」


ずっと聞きたかった質問

この眼で覗こうにも二人共うまく隠していてあんな短時間じゃ見抜けなかったであります


「そりゃ 眼華紗ちゃんが大好きだからだよ!」


「なっ・・・」


直球で顔が赤くなるであります・・・


「秤瞳は直球だなー」


「だって本当のことだもん!」


それでも少しソフトに表現できないでありますかね


「龍闍は?」


「え あー・・・眼華紗は偉いなってさー」


は? 何言ってるでありますか?


「だって秤瞳のために自分を犠牲にするなんてすげーことじゃん? 俺なら絶対できないし それで俺にできることって言ったらお前を助けることかなってさ これくらいしかできねーけど」


・・・こっちはこっちでソフトだけど・・・こいつは何回私を惚れさせるつもりでありますか・・・

顔が暑いでありますっ!


「たーつーとーくぅーんー?」


「ひっ!?」


と嗄恋が再びカッターを龍闍の首元へ当てる


「嗄恋 カッターを戻すであります」


「はぁーい」


嗄恋はいい子でありますな 素直に聞いてくれるであります

たまに聞かないでありますが 人間らしいであります

まあこんなところで龍闍が殺されたら落ちるであります

この高さは死ぬでありますよー

っと話を続けていると ずっと砂漠だった場所から町並みが見える

あぁ・・・戻ってきた


私が暮らしていろんなものを手に入れた・・・この町に・・・


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