3.Death of the sad last

「水響!離すであります!!」


「えー だって寂しいんだもん・・・」


「お前が彼女にフラれるようなことするから悪いのであります!」


「グサっとくるなぁ 眼華紗ちゃんは」


「ねぇ・・・眼華紗ちゃん・・・」


と嗄恋が聞いてきたであります


「こいつは 狂詩 水響(きょうし みきょう) 私の父方の従兄妹であります」


「やぁー よろしくー」


「え・・・えっと私は 秤瞳 嗄恋です」


「筝稀 龍闍っす」


みんなが自己紹介終わったであります


「とりあえず 水響 私はまだ仕事があるであります」


と部屋の外に追い出す


「そこで 待ってろであります!」


そして数時間後

私と嗄恋 そして龍闍と水響で帰路についたであります


「狂詩さんって家どこらへんなんすか?」


「駅の方だよーそこから大学にかよってるんだー」


こいつ バイクの免許しかとってないでありますからな 駅の近くで部屋とって電車で通ってるのであります


「いやぁ いつも思うけど眼華紗ちゃんは抱き心地がいいなぁ」


「それ解りますっ! 眼華紗ちゃんすんごい抱き心地が良いですよね!」


と嗄恋が抱きつこうとするが


「嗄恋 お前の家 そこ曲がらないとたどり着けないでありますよ」


「えっ! あ そうだここだ それじゃーねー!眼華紗ちゃん 龍闍くん 水響さん!」


嗄恋は少し方向音痴でありますから 見知った道じゃないと迷うのであります

そうそれが例え 生まれ住んでる町だったとしても


「いやぁ でも久しぶりに会ったけど 良かったよ眼華紗ちゃん 僕との約束忘れてないんだね」


「・・・・・」


「約束?」


「龍闍 お前もそのバス逃すと家に帰れないでありますよ」


「うおわぁ!? じゃ じゃーなー!」


龍闍が猛ダッシュで停留所まで走ったであります


「それじゃ 僕もそろそろ行くねー」


「もう二度と来るなであります」


「またまたー」


と水響も帰っていたであります

入学したときは一人だったでありますが

一年の途中から嗄恋

そして最近になって龍闍

そして水響

周りがこんなにも騒がしくなったであります

でも私はここで悪い予感も何も感じなかったであります

未来が見えたならば 私は・・・・私は一体どうしたでありますかな・・・・


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


日曜日 久しぶりの休みであります

なんか今週は長く感じたであります

まぁ事件が多かったし この眼も沢山使ったでありますからな

眼・・・・でありますか・・・・

この呪われた眼も 人の役にたつんでありますな・・・


「あー 眼華紗ちゃーん」


朝から嫌なのに会ったであります


「水響がこんなところで珍しいでありますな・・・」


「遠出したくてさー! まぁ遠出ってうちにもはいらないかー!」


呆れたやつであります・・・


「あれ 眼華紗に狂詩さん?」


うるさいのが一人増えたでありますな


「やぁ 龍闍君だっけ?」


「はいっす!」


「龍闍 なんでいるでありますか? えr」


「それ言うな」


なんだ 違うでありますか

まぁわかるでありますが


「へぇ・・・・ ねぇ龍闍君 いつか僕の家へおいでよ! 僕の秘蔵の一品を貸してあげよう!」


「まじですか!?」


女がいるところでそんな話すんなであります

私が呆れていると 目の前を何かが横切ったであります

その何かがは水響の胸を貫いたであります

そうその何かがは・・・・銃弾・・・・・

水響が赤くなっていくであります


「狂詩さん!」


龍闍が水響を介抱しているであります

私はしばらく固まってたでありますが すぐに復活したであります


「み・・・・水響!」


「め・・・眼華紗ちゃん・・・」


「しゃ・・・喋るなであります! いまならまだ・・・」


「眼華紗ちゃん・・・・僕は・・・僕は嬉しかったよ・・・」


水響の口は閉じることなく話し続けたであります


「あんな生き生きした眼華紗ちゃん見たことなかったもん・・・眼華紗ちゃん・・・」


と水響は口を動かしただけで何も言葉を言わなかった

でも・・・でも私にはきちんと・・・この眼で見えたであります

その言葉を確認したあと 水響は息を引き取ったであります

それが分かったあと 私は草薮にいつ人のところにいった


「人を打ってから随分時間があったのに逃げないんなんて 馬鹿でありますか!?」


私は大声で言った


「気づいてないと思ったか!? 私をなめるなよ!」


私は人を殴ろうとした が


「眼華紗!」


殴ろうとした手は龍闍に止められた


「止めるな! こいつが・・・こいつが・・・水響を!!」


龍闍は人をつかんでいた手をとり私を抱きしめた


「お願いだから・・・・止めてくれ・・・・」


そう言われた瞬間 私は泣いた

泣いていた時 私は水響が最後に言った言葉を思い出した


「眼華紗ちゃん・・・僕を好きになってくれてありがとう」


それはこっちのセリフであります

水響 私に恋を教えてくれてありがとうであります

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