6work「有沢の過去 そうだん屋の設立」

お母さんが入院している間

私は秋さんと暮らしていた

二人暮らしとは言わない

だって周りには幽霊が沢山いるし

でも見えない人がいたらこれは二人暮らしって言うよね・・・

秋さんは 仕事意外だと結構抜けていて 家事とかはほとんど私がやってるの

・・・・お母さんと会う前の話を聞きたい・・・

と冗談まじりに言ったら


「うーん いいよー まぁ そうだん屋が出来るぐらいから話してあげるね」


と過去の話を聞いた


~過去~


さーてと そろそろ仕事しないとなぁ

お金もそんなないし

仕事見つけないと

ん?

僕はある幽霊を見つけた

誰見てるんだ?


「おい」


「おひゃぁ!?」


と幽霊はびっくりしていた


「なんや にんg・・・・えぇ!?」


いや驚くのこっち


「人間がわいのこと見えてるんか・・・・?」


「うん そうだけど 君何見てるんだい?」


「・・・・」


と無言だった


「べ・・・別に人間様には関係ありまへん」


「ふーん・・・」


幽霊か

霊感あるせいで 周りは遠のくばかりだったな

・・・・そうだ


「なあ」


「なんやの」


「お前ちょっと僕の下僕になってよ」


「はいぃ!?」


と幽霊は言う

初対面の人に言われたら思うよな うん


「何考えてるんや! 下僕になれってどうゆういみや!」


「いや そのままの意味だよー 少し面白いこと思いついてさ 少し手伝ってよ」


「なんでわいが・・・・」


「え そこにいたから」


「そんな直球な・・・ あんさん 我侭やなぁ・・・」


それは僕にとって褒め言葉だよ 幽霊


「まぁ手伝ってくれるよね?」


「内容による 何をするんや?」


「そうだね・・・ 幽霊に対する悩み相談・・・かな・・・」


と言うと 幽霊は呆れたように


「我侭でありお人好しとは・・・ とんだお人や」


「まっ いまさっき思いついたんだけどね」


と僕が言うと 幽霊がため息をついた


「本当 呆れますわー」


「ハハっ で どうだい?」


と言うと 幽霊は少し考えていた


「・・・・いいやろ あんさん一人では心配や わいがついてやるわ」


「ありがとうな」


と僕は拠点を探そうとした

あぁ そうだと僕は立ち止まる


「幽霊 僕の名前は 冬島 秋 君は?」


「・・・有沢や」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「それが僕と有沢の出会いだよ」


へー・・・そんなことが・・・


「そんな昔のこと覚えてますなー・・・」


「ハハッ まぁねー」


と有沢さんはどこかに行こうとする


「どこ行くんだい? 有沢」


「あー・・・・いや ちょっとなー?」


と有沢さんは家を出ていった


「・・・・・どうしたんだろう 有沢さん」


「そっかー・・・雪奈ちゃん知らないもんねー・・・」


え? 


「何が・・・知らないんですか?」


「ううん 何でもないよ 有沢のことが気になるんなら 追ってみな」


「良いんですか?」


「うん」


と秋さんは即答した

私は有沢さんの後を追った


「これできっと・・・」


それだけ私は聞き取れた


~~~~~~~~~~~~~


「有沢さん!」


「なっ・・・・ 雪奈はん!?」


と有沢さんは驚いていた


「どうしたん?」


「有沢さんが気になって・・・」


「っ・・・・」


と有沢さんを見る

すると私は気がづいた

いつも半透明だけど 有沢さんは

いつもの有沢さんより もっと透けていたの


「あ・・・有沢さん!?」


「あー・・・気づいてもうたかー・・・・ 雪奈はん」


と有沢さんは言う


「わい 守護霊だって前に言うたろ? その相手ずっと言ってなかったやろ」


「うん・・・」


「あんたや」


え・・・? 私は一瞬固まった


「わいはな 雪奈さんの守護霊なんや」


「私の・・・・?」


「あぁ・・・ ずっと昔になるんだけどな わいは好きな人がおった でも身分の差から結婚は許されなかったんや でもわいはそいつを守ると決めたその日 わいは死んだ」


もしかしてそれで守護霊に・・・?


「でも死にきれなかったんや それでそいつの守護霊になった けど わいはそいつを守れなかった それで何十年何百年もたって転生した そしてわいはまた好きな人が出来た そして死んだ」


と有沢さんは言う


「転生しても 好きな人を守れず死んでしまう わいは堕落したんや そして思った ならばわいが転生しても幽霊のままでいようとな」


え・・・まって それって・・・・


「今ここにいるわいはな 100年前に死んだ幽霊であるが 同時に転生した有沢の生霊なんや」


有沢さんは私の肩に手におくような素振りをした


「そしてな わいの好きな人は 雪奈はんの前世なんや だからわいは雪奈はんを守りにきたんや」


そうすると 有沢さんは光に包まれた

みたことある風景 そう 真ちゃんが成仏したときと同じ


「ごめんな 助けにくるの遅れてしもうて・・・」


「そんなことない! 有沢さんは・・・! 有沢さんは・・・!!」


お願い 成仏しないで 私が拾われてから今まで生きてきた中で 

有沢さんに感謝することが多過ぎるの

だからまだ・・・ まだ・・・成仏しないで!


「さようならや・・・雪奈はん」


そうして有沢さんは光の粉になり 消えた


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