2work「学校の生活 初めての仕事」
みなさんこんにちわ!
私 夏宮 雪奈(なつみや せつな)!
高校1年生です!!
今日は 学校の生活を教えるよ!!
「おはよー!!」
「あー雪奈ーおはよー」
あの子は夏鈴(かりん)ちゃん! 小学生からのお友達!!
「あ~~ お~は~よ~さつな~」
「雪奈だよ 秋夜ちゃん・・・」
彼女は秋夜(あきよ)ちゃん 私の名前いっつも間違えるの・・・
「あれ? 春梨ちゃんは?」
「今日は休みだって~」
もう一人春梨(しゅんり)って子がいるんだけど・・・
今日はお休みみたい
と私が席につくとチャイムがなる
今日はちょっと出るの遅かったから
ぎりぎりになっちゃった・・・・
先生が来て
春梨ちゃんは風邪だって言っていた
大丈夫かな
夏鈴ちゃんや秋夜ちゃん誘ってお見舞いに行こう!
心配だしね!
~昼休み~
「知ってる~?最近~通り魔事件が~多いんだって~しかも女子高生~だけ~狙うんだって~」
「怖っ!あたしみたいな美しい女の子は特に気を付けないと!」
「大丈夫~かれんならね~」
「秋夜それどうゆう意味!?それとあたしの名前は夏鈴!!」
通り魔かぁ・・・・
心配だなぁ・・・・
そういえばまきさんの今日の占いって悪かったんだよね・・・
(※まきさんとは~占いを信じてもらえなくて死んでしまった女の人 今現在は春実の仕事の手伝いをしている)
と私は携帯をとる
メールが一件来ていた
「春梨ちゃんだ・・・」
「え? 春梨から?なんて書いてる?」
「えっとね・・・『今日学校終わったら私の家にきて』だって」
「へ~それじゃ~みんなで~いってみるか~」
「そうだね!よし!『うん 解ったよ 夏鈴ちゃんと秋夜ちゃんと一緒に行くね』送信!」
私はご飯を食べて 昼休みが終わる前ぐらいにもう一回みた
春梨ちゃんからの返信は
『絶対にそうして 一人でこないで』?
なにか・・・あったのかな・・・
~春梨の家~
「お邪魔しまーす」
「お邪魔~しま~す~」
「お邪魔します!」
と私たちは春梨ちゃんの家についた
「あ・・・・雪奈 夏鈴 秋夜!よかった・・・」
と春梨ちゃんが来た
「あんた・・・風邪じゃないの?」
「ううん・・・お母さんに無理いって風邪で休むってことになったの・・・」
と春梨ちゃんが言う
「それじゃ~どうして~休んだの~しゃり~?」
「秋夜 私春梨 ここじゃ話ずらいから私の部屋にきて・・・」
~春梨の部屋~
「どうしたの? 風邪じゃないって・・・」
「あのね・・・・私・・・」
と春梨ちゃんは こう言った
「通り魔に会ったの・・・」
「え~!? 大丈夫~?って大丈夫じゃ無かったらここにいないね~」
「うん・・・間一髪で逃げ切れたけど・・・・そのあと怖くて怖くて家からでられないの・・・」
春梨ちゃんはそう言った
「あとね・・・なんかその日から・・・変なものが見えるの・・・」
「変なもの?」
と夏鈴ちゃんが聞く
「足の無い人がいたり・・・・動物が普通に街中歩いてたり・・・」
「動物は普通~でしょ~?」
「それが 象とかライオンなの! ありえないでしょ?」
それって・・・・幽霊?
春梨ちゃん霊感持っちゃったの!?
「こんなの怖くて怖くて・・・通り魔のこともあるし 普通に歩けない・・・・それで私パソコンやってたらある店にたどり着いたの」
と春梨ちゃんは言った
その店の名前は「そうだん屋」
私の家だった
お母さんいつのまにHPまで作ったのよ 侮れないなぁ・・・
「ねぇ 雪奈・・・そこ知ってる?」
「うん知ってるよ・・・ 今日は無理でも明日休日で休みだから連れていってあげれるけど・・・」
「お願い!今日! 今日が良いの!もうこんなの我慢できない!!」
と春梨ちゃんにお願いされてしまった
「・・・解った・・・なら今すぐ出発しよう 通り魔まだここらへんにいそうだから・・・」
「よし! ならすぐ出発だぁー!」
と夏鈴ちゃんが勢い良く立ち上がった
「うふふ~ そうだん屋か~きになるね~」
秋夜ちゃんも続いた
私の・・・家なんだけどね
~そうだん屋前~
「ぼろッ!」
「ほうほう~」
と夏鈴ちゃんと秋夜ちゃんが興味心身だった
「はい ここがそうだん屋・・・・私の家です・・・」
「「「えぇぇぇ!!」」」
三人とも驚いていた
「知り合いかなって思っただけなのに 雪奈ここに住んでたの?」
と春梨ちゃんが言う
うん ここに住んでいるんだよ
「店の入口はここだよ どうぞどうぞ~」
~そうだん屋 客間~
まぁ 扉越しに話す場なんだけどね~
「あら~雪奈~ そっちは店のほうよ~? あら友達?」
「初めまして 雪奈のお母さん! とっても綺麗ですね!」
「何言っとるんや? こいつ中3で子供もった屈指のろりひぃぃぃ!」
と有沢さんがあのナイフで切りつけられるところだった
「綺麗だなんて 正直ね~」
「子は親に似る~って言葉あるからね~ 本当に綺麗だね~」
なんか照れるなぁ・・・・
「で? 問題はそこの奥にいる子?」
と春梨ちゃんを指す お母さんするどいねぇ
「女子高生 沢山ハァハァ あだだだだだ!!」
とドアを通り抜けようとした有沢さんが真っ黒こげになった
「有沢・・・あんた 何回ここのトラップに引っかかってるのよ・・・」
「本能に忠実やからな!」
「お客さんー?」
「さんー?」
「ハハハハハハムスターが喋ってる!?」
「大丈夫! ここの幽霊たちは無害だから 落ち着いて春梨ちゃん!」
「「幽霊?」」
と夏鈴ちゃんと秋夜ちゃんが声を揃えていった
「雪奈・・・もしかして なんかどっかに幽霊がいるの?」
「うん そのドアの先・・・人間一人とハムスター2匹」
「見えないな~ 春梨は~?」
「見える・・・」
「あー なるほどなるほど つまりは春梨って子 あなたなんかの拍子で幽霊見えるようになっちゃって怖いから霊感をなくして欲しいのね?」
「エスパー!?」
お母さん すごいな
たぶん何回も同じような仕事してるからだろうけど・・・
「りっちゃん みっちゃん 面白そうだからあの二人にも見えるようにしてくれる? ずっとおどり続ける必要ないから」
「分かったー!」
「たー!」
とりっちゃんとみっちゃんが踊ると・・・
「おーッ!!」
「お~~」
と夏鈴ちゃんと秋夜ちゃんが叫んだ
「すごいすごい!幽霊って本当にいたんだね!!」
「春梨~ その霊感私に頂戴~ 私は構わないから~」
と秋夜ちゃんが言う
「え・・・でも・・・・」
「出来るの?お母さん」
「出来るわよ ただ 無くすよりも準備に時間がかかるわ 早ければ明日の昼には出来るけど・・・」
とお母さんは言った
「明日の昼ですか・・・・」
「私としては 無くすよりも他の人に渡すってほうが安全でオススメよ 無くすときは結構デメリットが多くなっちゃうから・・・・・」
「解りました! 明日・・・・の昼ですよね!! それぐらいなら・・・・希望が持てるから・・・大丈夫です!!」
「でも 視えるってことは結構危険なんだよ? せめて明日の昼まででも一緒に入れる人・・・・有沢さんは・・・・・危険だし・・・」
「危険ってなんやの!? わいは超純いぃぃぃ!!」
と有沢さんはお母さんに殴られた
「りっちゃんみっちゃんは?」
「戦闘力無いから無理なのー」
「なのー」
「え・・・えとそれじゃあ・・・」
と私がわたわたしていると
「あのー この町内だったら私が行きましょうか?」
とゆいさんが手を挙げた
「あぁ ゆいっちなら大丈夫ね 町内よね?」
「はい・・・・・」
「よろしくお願いしますね」
とゆいさんが春梨ちゃんの近くまできた
「・・・・はい!!」
「町内からでなければ ゆいっちが守るから 安心して」
~数時間後~
私たちは 春梨ちゃんの家の前にいた
「夏鈴ちゃんと秋夜ちゃん大丈夫? 春梨ちゃんのことがあったし」
「平気平気 家隣同士だし いざとなったら戦うし」
と拳をだす夏鈴ちゃん
・・・・え?そんなキャラだったけ?
「隙をついて うふふふ~」
と秋夜ちゃんはスタンガンを光らせる
なぜ 持っている
「雪奈こそ 大丈夫?」
「私は大丈夫 護衛連れてきたし あ・・・そろそろ帰るね!!」
「明日ね~」
「明日~」
「ばいばーい!!」
と私たちは別れた
「いこっか キーちゃん 有沢さん」
「キー!!」
「よっしゃ」
とキーちゃんと有沢さんが出てきた
キーちゃんは狐の動物霊
私が初めて 私の 自分の幽霊
もちろん自分の所有物じゃないけれど・・・
最初からお母さんの家にいた 幽霊じゃなく
私が連れてきた 幽霊
それがキーちゃん
今 思えば 真ちゃんの事件でそうだん屋の仕事を初めて知ったけど
だけど・・・・今思えば キーちゃんとの出会いもまた
そうだん屋の仕事だったと思う・・・
そう・・・あれは・・・お母さんから拾われて 2年くらいたったあと
つまり10歳のときのころだ・・・
~6年前~
(ふぅ なれるまでにはやっぱり時間が掛かった・・・勉強している内容もあっちに比べて遅いし あっちと違って 中学って持ち上がりみたいだし・・・)
私はその頃 周りと今までの環境と比べていた
(こんなところじゃ 自分の実力なんて計りっこないじゃない・・・)
と思いながら私は 今まで帰ろうとしたんだ
その時・・・
「キーッ!!」
何かの鳴き声がしたんだ
ちょうど止まったのが神社の前だった
私はその時思い出したんだ お母さんが言っていたことを
(ここの神社の神様は狐なんだよ)
(狐? 動物が神様なの?)
(日本は八百万の国よ 動物どころかモノにまでも神様がいるって言う考えをもつのよ)
(えー・・・ありえないよ・・・ ねぇお母さん その神様って見えるの?)
(そうだね・・・私は見たことないけど・・・・もしかしたら見えるかもしれないね)
そう そのときのことを思い出していた
「もしかして 本当に神様・・・・・?なわけないか!」
「キッーー!!」
また鳴き声がした
「どこから聞こえてるんだろう・・・・あっ・・・」
と私は茂みで動物を見た
否 狐を見た
「キーッ! キーッ!」
必死で威嚇しているようだったが その時の私には解らなかった
「どうしてこんなところに狐?」
と私は不用意に近づき 狐を触った
「ふさふさしてる・・・・可愛いなぁ まだ子供かな」
夢中でなで続けた でもよく見ると周りと透けていることに気がづいた
「・・・・もしかして幽霊? こんなに小さいのに死んじゃったの?」
と言っていると 狐は撫でていない手に噛み付いてきた
「痛ッ・・・・・・ ごめんね 怖い思いしちゃったんだね・・・・」
と私は狐に話しかける はたから見ればひとりの小学生が何かいるであろうところに話しかけている図だ 周りの人には不思議がる他無い
だが その時は通る人はいなかったつまり通学路で私と狐だけだった
「あれ? 足怪我してる・・・・」
と私は後ろ足を見た 赤くなっていたからだ
「いくら死んでいても それじゃ可哀想だし・・・よし 一回家に連れて帰ってみよう!」
と狐を強引に抱き上げ 私は家へと向かった
家についた頃 最初は抵抗を見せていた狐も大人しくなっていた
「お母さん・・・・は仕事かな? よしちょうどいいや!!」
と店の方に行き 幽霊用の救急箱を持ってきた
「本当はね こうゆうのは特殊だから使っちゃいけないって言われてるけど・・・今回は特別だよ」
と怪我している足に消毒液をかけ 丁寧に包帯を巻いた
救急箱はすぐにもとも場所にもどし 狐は私の部屋に連れていった
「これで数日したら治るよ! もともと治りかけだったしね! いい? 救急箱使ったのは お母さんには内緒だよ?」
「キー!!」
と私に近づき頬を舐めたりと私に懐いてくれたようで 最初の警戒心は無くなっていた
しばらくすると・・・
「せ・つ・な♪ ちょっといいかな~?」
と後ろから お母さんの声が聞こえた
「♪」が入っていても それは場を盛り上げるものではなく
ただ単に その機嫌を和ませるためのものだった
恐る恐る振り返ると 怒ったお母さんがいた
「ねぇ 雪奈? 幽霊の救急箱の包帯が少し減っているけど どうしたのかなぁ?」
あぁ 後ろに般若のお面が見えるのは気のせいだろうか
気のせいであって欲しい
ほんの少しなのになぜ 解る
お母さん恐ろしい
そのあと私はお母さんに小1時間説教された
~回想終了~
そのあと キーちゃんは私の下を離れずずっといてくれる
実は見えてないだけで高校にもついてきていた
高校だけじゃない 中学も小学生のときも
ずっとキーちゃんは居てくれた
そのおかげか・・・・幽霊に対するトラブルはあまり起こっていない
多少起こってるけど・・・
と私が歩いていると有沢さんがこう言った
「誰かにつけられてますわー」
「え? わかるんだ有沢さん」
「殺気ビンビンやで~ キーはんも気づいていらっしゃるやろ?」
「キー!!」
どうやら 誰かにストーキングされているみたい
しかも殺気と来たもんだから 多分例の通り魔だ
「来るで!!」
と私達は一斉に後ろを見た
通り魔が 驚いて その反動か私に包丁を目掛ける
包丁だったら私は死んでしまう
そう 包丁だったら・・・・
次の瞬間包丁は只の棒になった
これはキーちゃんの能力みたいなもの
狐は化かすのが得意 キーちゃんは自分だけじゃなく他の人 物 動物も化かせられるのだ
私は その棒を寄け後ろから通り魔を押さえ込む
「有沢さん 電話!」
「ほいほいなー」
と私の携帯を取り出し ある場所へと電話をする
「あ 警察ですか? 今通り魔を捕まえました」
と私は警察に電話をしたのだ
~数分後~
「よぉ 夏宮の娘 お手柄だな」
「いえいえ 一人じゃ何も出来ませんでした」
「俺には見えないがそこになにかいるのか 夏宮といい冬島といいすげぇなお前らは」
と藤堂さんがそう言った
多分 知り合いかもって来てくれたと思うけど
「警察には連行されねぇからな まぁ明日の朝刊にはでるんじゃないのか? 小さな記事でも」
「え・・・・ 出るものなんですか?」
「今はマスコミとかいないけどな 結構有名になってたらから ニュースにでも報道されるだろうな 名前は載せない方がいいのか?」
「はい それでお願いします! というか絶対に名前を載せないでください!」
「おうよ」
と藤堂さんは了承してくれた
「じゃぁな 夏宮の娘」
と藤堂さんは帰っていった
ふう これでテレビでも新聞でも名前がでたら危ないところだった
私が生きてるって お父様とお母様にバレてしまう
そうなったら・・・・私は今度こそ 死んでしまう
周りの人も口封じで殺されてしまうかもしれない
それだけは・・・・避けたい・・・
「帰ろっか キーちゃん 有沢さん」
と私達は家に帰った
~次の日~
「雪奈はんおはよ~」
「せっちゃんおはよー!」
「はよー!」
「おはよう 有沢さん りっちゃん みっちゃん」
と私は起きる
今日の昼にみんな来るし 昼ご飯豪勢にしようかなぁ みんな食べてくるかな・・・
「さてはて 雪奈はんの着替えの手伝いを・・・」
「だめだよー」
「だよー」
とりっちゃんとみっちゃんが有沢さんの服の裾をつかむ
「一種のセクハラだし はっちゃんから止められてるしー」
「るしー」
「いややいややー! わいは わいは手伝いたいんやー!」
とドアの無効に消えていった
うん 毎日毎日 ぶれないね!
と着替えて下に降りると・・・・
「あー しゃつな~」
「雪奈だよ 秋夜ちゃん・・・・」
秋夜ちゃん 夏鈴ちゃん 春梨ちゃんがいた
「せせせせせ雪奈 おはよう・・・・・ねぇ秋夜~ もう止めようよ~」
「何をいっている かびん まだまだこれからだよ~」
「夏鈴だってば 秋夜~」
と夏鈴ちゃんが震えていた
「何見てるの?」
「ホラーのDVD 雪奈のお母さんから借りたの」
と春梨ちゃんが言った
「秋夜ちゃんって子がそんなのもってない?って言われて 貸したのよ^ おはよう雪奈」
「おはよう お母さん というか持ってたの!?」
「そうよ~ 秋に出会う前までのちょっとした期間だけどね・・・ これの良さを分かってくれる人がいたのね~」
とお母さんがものすごく喜んでいた
「雪奈のお母さんいい物をお持ちで!」
「話のわかる子ね それ私の秘蔵の一品よ」
と言う秋夜ちゃんとお母さん
なんと息の合うこと合うこと
「もしかしてこのために早くきたの?」
「まさか 結局雪奈の家 店しか見てないから 早めに来て遊ぼうと思ったんだよ!」
と夏鈴ちゃんが言う
「そんなことのために こんな早く・・・・」
と私は時計を見る
まぁ8:00だけど
学校行くために バスに乗っている時間だよ
学校にもついてない
「それで雪奈の家についてたのは良いけど 家の玄関ってどこかなーって探してたら ゆいさんが教えてくれて 雪奈のお母さんに会ったの」
「そのあと~ 聞いたら~ ホラーのDVDあるって聞いたから~ 見てたんだぁ~」
と春梨ちゃんと秋夜ちゃんが言った
お母さんがそんな趣味あったとは思わなかった
なんか昔見せられた気がするけど
もう覚えていない
「昨日と今朝頑張ったから お昼ご飯食べたらすぐ始めましょ そのために 雪奈~ お昼手伝ってね~」
「うん もちろんだよ お母さん!!」
と私は答える
「よし! 雪奈も起きたし へやn」
「まだだよ夏鈴~ 終わってないよ~」
「もいいよ 秋夜~」
と夏鈴ちゃんが半泣きで言う
夏鈴ちゃん怖いもの嫌いなんだ
初めて知ったなぁ
「なんかこの雰囲気だと 百物語をしてみたい気がするね」
と春梨ちゃんが何気なく言うと
「今度やってみようよ~」
と目を輝かせて秋夜ちゃんが言った
「でも 百本目を消すと 妖怪とか来ちゃうから 駄目だよ!」
「大丈夫 百本目を消さなければいいんだからさ~」
と秋夜ちゃんは言った
いや あの 結局百物語が終わっても
蝋燭は燃え続け 消えてしまうわけで
結局百本消えてしまう
だから私的にはやりたくない・・・
「あ~~~」
と秋夜ちゃんが大声をだした
「いいところ見逃した~ 雪奈のお母さん~ これ貸出OKです~?」
「いいわよ~」
とお母さんが言う 秘蔵の一品なのにすぐ貸出出来るんだ
「よし! 雪奈の部屋にGOだ!!」
夏鈴ちゃんが立ち上がり階段まで向かった
「待ってよ 夏鈴!!」
と春梨ちゃんも続けて行く
「ゆっくり行こうか~ 雪奈の部屋は逃げないし~」
と秋夜ちゃんが言った
夏鈴ちゃん早く怖いのから逃げたいんだね・・・・
~数時間後~
お昼ご飯を食べ終わった私達は
お母さんに連れられ 仕事場まで言った
「春梨ちゃんがこっち 秋夜ちゃんがこっちね 雪奈と夏鈴ちゃんは部屋の外にいて もしかしたら 雪奈と夏鈴ちゃんに移る可能性があるから」
とお母さんが言ったので 夏鈴ちゃんと部屋の外にいた
「上手くいってるかな~」
「ねぇ 雪奈」
「どうしたの? 夏鈴ちゃん」
「秋夜ね 昔あんなにオカルト好きじゃなかったんだよ 小学校の時 雪奈とは違うクラスだったし 関わりも薄かったと思うけどね・・・秋夜 周りから避けられてたんだよ・・・・ その時に 周りを喜ばせれるもの 怖がらせるものと考えてオカルトの方に走っちゃったんだよ」
と夏鈴ちゃんが言った
秋夜ちゃんにそんな過去が会ったなんて・・・
私は本当の母親に捨てられたって過去があるけれど
お母さんがいたから今の自分がある
秋夜ちゃんはそれを一人でやったんだ
凄いけど悲しい・・・
そのあと沈黙が続き 夏鈴ちゃんはこう言った
「あたしね どんどん秋夜が遠くなってく気がするの・・・ あたしを一人置いていって 勝手にあたしを一人にするような・・・・」
「夏鈴ちゃん・・・秋夜ちゃんはそんなんじゃ・・・」
と言いかけたとき ドアが開いた
「はい 終了 ちゃんと移っているか確かめてね・・・って家の中 りっちゃんみっちゃん効果発動中よね 外にでて確かめてみて」
私達は外にでた
「春梨ちゃん 私が手のあたりにいるもの見える?」
「ううん 見えない・・・」
「秋夜ちゃんは?」
「ばっちし見えるよ~ 狐だね~」
「それじゃ大丈夫だね! 家の中入ろ!」
と私が言うと 秋夜ちゃんが夏鈴ちゃんにこう言った
「夏鈴 雪奈に言っていたこと 偶然にも聞いちゃったけどね 私 夏鈴を置いていったりはしないよ」
「え・・・・?」
と夏鈴ちゃんは問いかける
「私は夏鈴を置いていったりしない 私達は家が隣同士の幼馴染 そんな夏鈴を置いていくなんて真似しないよ」
秋夜ちゃんは続けてこう言った
「小学校の時 夏鈴は私一人で立ち直ったと思った? 私が立ち慣れたきっかけは夏鈴が励ましてくれたんだよ だから春梨からこの霊感を貰ったのは 夏鈴への恩返し」
「どう・・・・して・・・・?」
泣き声で 夏鈴ちゃんはそう言った
「私の精神面では夏鈴が支えてくれる 夏鈴の精神面は私が支える 夏鈴みたいな真似私には出来ない だから この霊感をもらえるときは チャンスだって思ったんだよ こうゆうことしかできないけど 今度は私が夏鈴を救う番なんだからね」
「あきよぉ!」
と秋夜ちゃんに抱きついた 夏鈴ちゃん
いやー・・・・
「ええ話やね~」
「そうね~」
「え!?いつのまに!?」
とお母さんと有沢さんが後ろにいた
「いつまでも帰ってこないから」
「春実はんに続いてみたんや」
と二人ともなぜ自慢げに言う
そこは自慢するところではないぞ
夕方
春梨ちゃん 夏鈴ちゃん 秋夜ちゃんは帰っていった
春梨ちゃんは霊が見えるという不安は無くなり
夏鈴ちゃんと秋夜ちゃんは深い絆が結ばされた
私いいことしたって言うのかな
私ただ案内しただけだけど
「雪奈・・・」
とお母さんは言う
「あなたも 霊感がいらないと言うならいつでも言っていいんだからね」
と でも私は
「ううん 言わないよお母さん 言ったらもう二度と有沢さんも りっちゃんもみっちゃんもゆいさんもまきさんもキーちゃんも 会えなくなっちゃうもん しかもこの霊感に不便を感じたこともないしね」
と言い返した
「そう・・・・ それを聞いてお母さん安心したわ! さぁ 晩ご飯のおかず買いに行くわよー!」
と元気よく歩いていった お母さん
私は その時嫌な空気を感じた
頭に何かがよぎり 何かの映像が見えた
お母さん? そして・・・その先にいるのは・・・・・・
お・・・・お母様・・・・・?
そう そのときの映像を私は忘れもしない
遠くない未来
いやこのときの5ヶ月後
私は・・・・私は
お母様と
私を捨てたお母様と
再開することになる
~2work END~
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