1 Work「初めて見る そうだん屋の仕事」

私の名前は夏宮 雪奈!(なつみや せつな)

今を生きる極々普通の女子高校生です!

これから私の生活を紹介します!


「雪奈はん 起きましたかー?」


「せっちゃん おはよー」

「おはよー」


足のない男の人は有沢さん(ありさわ)その隣にいるハムスターはりっちゃんとみっちゃん 私の朝はこの三人と会話して始まります!


「せっちゃん 朝ごはんはっちゃん作ってるってー」

「てー」


「そうなの?お母さんに今行くって伝えてー」


「なら わいは雪奈はんの着替えのお手伝いを・・・」


「だめだよー」

「だよー」


とりっちゃん みっちゃんが有沢さんの服のすそをつかむ


「一種のセクハラだし はっちゃんから止められてるしー」

「るしー」


「いやや いやや!!手伝うんやー!!」


と有沢さんたちがドアの向こうに消えていった


有沢さんとりっちゃん みっちゃんは幽霊なの

幽霊と言っても有沢さんは守護霊(誰のかしらないけどネ)りっちゃん みっちゃんは動物霊なの(一つ間違えると悪いものになっちゃうよ)え?動物はしゃべらない?・・・・んー・・・そこらへんは解らないの 私が物心ついたときには喋っていたから と私は制服に着替える 早く着替えないとお母さんに怒られちゃうからね 私は着替え終わったら階段に向かった

住んでいる家はものすごくオンボロであの家とは正反対だけど あの家にはないぬくもりがあって これが家族の暖かさなんだなって実感させられるの

え?あの家って?えと・・・私は小さい頃に捨てられてね お母さんに拾われたの だから普通じゃないのはそこだけなんだ

私は階段をおりきったとき


「せせせせせ雪奈さん おはようございます・・」


おどおどした声が聞こえた


「ゆいさん おはよー」


「さん付けはやめてくださいよー 私のことはゆいっちとでも呼んでください♪」


「いやー・・でもねー・・」


年上だもの 言えないよ 目の前にいる女の人がゆいさん 地縛霊で 幽霊としては成り立てなんだって(有沢さんが言うとね)


「私が生前 親友から呼ばれた最初で最後のニックネームなんですぅ~とってもうれしかったんですよー!」


「あ・・えっと・・」


「雪奈ー!!」


「あらあら春ちゃんが呼んでますね」


「お母さん!今行くねー!」


と私はリビングに行く


「雪奈 おはよー」


「おはよう お母さん」


夏宮 春実(なつみや はるみ)私のお母さんとってもしっかりしている人なの!


「さぁ!今日も朝ごはんを食べて頑張るぞ!」


「おー!」


私はごはんを食べ 準備をすませて 学校へ行く


「いってきます」


あの家では言わなかったこの言葉をいって

学校のこと? また今度ね


~夕方~


「ただいまー!」


と私は家に帰ってきた


「あの・・だから弟子に・・」


「だが断る」


「えー!」


熱心に弟子入り希望をしているのが 有戸宮 武さん(ゆうとみや たける) 気づいたときにはこうやって弟子入りを希望してるの 


「おい 夏宮いるか?」


「いますよー ほらほら帰った!」


「諦めませんからねー!!」


と武さんが帰っていった 今仕事の出入り口にいるのが藤堂さん このそうだん屋の中で一番事件を持ちかけてくる人 刑事なんだけど・・・毎日いるようなきがする・・・


「大変だなー 冬島のときはお前だったか」


「私はあんなに無理に来るようなことしませんでした 忙しい事件がないときだけでした」


「お前と違って 冬島は警察内でも人気が高かったからな難易度の高いものがけっこうやってたからな」


そういえば・・・


「ねぇねぇ有沢さん」


「何や?雪奈はん?」


「冬島さんって誰なの?」


私はそのことを聞く


「冬島 秋(ふゆじま しゅう)この店を作ったひとやで 年は・・どれくらいやろ?春実はんと変わりまへん」


そんな人がいたんだー 知らなかった・・だって私がこの家に来たときはお母さん以外に人間なんていなかったんだもん


「春実はんはなぁ・・・秋のことが好きで・・・likeじゃくてloveのほうな?あの武ーってやつほどじゃくても 毎日のようにきてたでっ!


と有沢さんの横に刃物的なものが飛んできた


「余計なこといってるんじゃないわよ?」


「すみまへん・・・その刃物はやめてーな・・わいでもあたるんやー」


・・・・・・・え?・・・えっとぉ・・・刃物どこから出てきたの?


「で?用件は?」


「あぁ・・これなんだがな」


と話し始める ほとんどはお母さんが一人で解決しちゃうんだけどね

そうだん屋のお仕事は私見たことがないのよねー


「むー・・・気乗りしないけど有沢を連れて行きましょう」


「やっほー!!外に出られるわー!!」


「いいなー」

「なー」


とりっちゃん みっちゃんがうらやましい顔で有沢さんを見ていた

何か大変なことだったのかな?


「雪奈も来てみる?今回は害はなさそうだから」


「いいの?」


「うん」


やった!初めてそうだん屋の仕事がみれるぞ!

あれ?でもなんで有沢さん連れて行くんだろう


「さぁ!出発よ!」


つけば解るかな?


~外 とある場所で~


移動しているときに 今回の依頼内容を聞いた

今回の相手は浮遊霊

そして死んだと自覚をしていないものかもって

相手は女の子で 年は私と同じくらい

有沢さんは女の子から情報を聞き出すためにつれてきたんだって


「有沢 人間☆モードやー!」


足がついている有沢さんがいた


「足無かったら怪しまれるからねー」


とお母さんがいった

・・・私は服でアウトだと思う


「でーこーして こうすれば・・・現代的☆有沢やー!」


と有沢さんが 現代の格好でピースをしていた


「あーはいはい 解ったから早く行くわよ」


「「はーい」」


~道路~


私達は幽霊がいるという場所にきた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ど・・・どこにいるのかなぁ?

私は 幽霊と人間の区別ってなかなかつかないんだよねぇ


「みつけたわー きっとあれやなー」


「え!有沢さん!どこ?」


「ほら あそこ」


とお母さんが指をさした その方向をみると女の子がいた

周りと浮いているのがよくわかる


「有沢ーGo!」


「らじゃーやー!」


と有沢さんが周りとまぎれごく自然に少女のほうに行く


「なぁなぁ 彼女 君の名前なんてゆうん?」


「・・・・ナンパ?・・・・でもいい 私は・・・・」


と有沢さんが話している

数分たった後 有沢さんが


「春実はーん! 今そっちにつれていくなー!」


と大声でいっていた


「ふむ・・・・こうきたか・・」


とお母さんが行っていた


「どうゆうことなの?お母さん」


「つまり あの少女は自分のことをよく知りたいと思っているわ」


そう お母さんが言うと 有沢さんが少女を連れてきた


「つれてきたでー」


「・・・・初めまして・・・」


「初めまして 私は夏宮 春実よ」


「私は 夏宮 雪奈」


「・・・・明日川 真です(あすかわ まこと)」


と真ちゃんがいった 


「私のところにつれてきたってことは・・・」


こくりと有沢さんがうなずくと


「お願いです! 私はいったい何者なんですか!?何で周りは私を無視するんですか!?」


「・・・・知りたい? 知って・・・・後悔しない?」


「・・・・・・はい!」


と真ちゃんが力強く言った


「有沢」


「りょーかいやー」


といつもの有沢さんに戻った


「え?」


「ごめんなー」


「有沢はね 幽霊なのよ そしてあなたもね」


とお母さんが言う


「今回の以来は 未練をもってこの世界にいると霊能関係者からいわれたあなたのご両親からなのよ 娘を天国にいってもらいたいと」


「そん・・・な・・・」


と真ちゃんはうつむいていた


「まぁショックはうけるわよね 今日は遅いし私達の家でも来なさい」


「・・・・・はい・・・」


~そうだん屋~


「おかえりー」

「えりー」


「おかえりなさい」


とりっちゃんみっちゃん ゆいさんがいた


「あら?その子は?」


とゆいさんが真ちゃんを見る


「明日川・・・・真です」


「私はみっちゃんって呼んでねー」

「私はりっちゃんって呼んでねー」


「私はゆいですゆいっちとでも呼んでください」


「・・はあ・・・」


と真ちゃんが戸惑っていた


「そうだん屋って聞いたこと無かったかしら?」


「・・・・名前だけなら・・」


と真ちゃんが言うと 私がこういう


「そうだん屋はね 幽霊に関する悩みを聞くところなの 実際は悩みがある人の話を聞いて幽霊の仕業かどうかはお母さんが判断するんだけどね」


「へぇ・・・」


と真ちゃんはうなずく


「あなたのことは明日にでも話し合いましょ!雪奈ー明日学校は?」


「休みだよ お母さん」


「それじゃ 晩御飯作りますかぁ!」


とお母さんは キッチンに行く


「手伝うよ!」


と私は 駆け足でお母さんのところへ言った


~その夜~


もう寝ようかと思ったとき 真ちゃんが来た


「・・・・雪奈・・・ちゃんよね?ちょっといい?」


「うん いいよ!」


真ちゃんは 私の近くに来た


「雪奈ちゃんはさ いきなり私の家には幽霊がいるよって春実さんから言われて困惑しなかった?」


「うーん・・・私の場合 最初に有沢さんを見たし 小さい頃から幽霊は見えていたからね まぁ何かの芸だと思っていたけど」


「最初に・・?」


と真ちゃんが質問してきた


「私ね拾われっこなんだ だからお母さんとは実際に血の繋がりはないけど・・・」


と私が言うと


「本当のお母さんに会いたくないの?」


と聞く


「うーんどうかなぁ 一度会って私を捨てた理由を聞きたいし・・・でも会ったら会ったで何されるかわからないからね」


「それはどうゆう意味?」


「殺されるかもしれないってことかな?お母さんには話してないけど 私がもといたところは結構な財閥で私を捨てた理由も今になってなんとなくわかるけどね・・・」


「大変ね でも 自分の今すべきことをきちんと解っている」


「うーん どうかな?今でもすこし動揺してる 八年たったのに・・ね・・・さぁ!寝よう!明日も大変だ!」


と私は布団をかぶる

そういえば幽霊ってねむるのかな?

私は寝ているところを見たことがない


「・・・・おやすみ」


と考えているうちに私は眠りに入っていた


~翌日~


「せっちゃんおはよー」

「はよー」


「昨日はねむれたかー?」


と有沢さんとりっちゃんみっちゃんがいた


「おはよう・・・真ちゃんは?」


「真はんは春実はんと下にいますわ 何か儀式するとかなにか」


「儀式?」


私は首をかしげる


「そのとでねー 起きたら早くしたにくるよーにってはっちゃんからいわれたのー」

「たのー」


「そうなの?それじゃあ 着替えるね」


「そんなら 手伝いを・・・」


「ダメだよー」

「だよー」


と有沢さんのすそをつかむ


「一種のセクハラだし はっちゃんから止められてるしー」

「るしー」


「いやや いやや!手伝うんやー!」


と扉の向こうへ消えていく

毎朝こうだからもうなれたけど

私はいそいで 着替えて下に行く

仕事場にお母さんと真ちゃんがいた


「おはよーお母さん はやいね?」


「真ちゃんが早くやりたいっていったのよ 少しおなかすくけどがまんして?」


「うん」


と私はお母さんの後ろに行った そして儀式が始まる


「それじゃ 始めるね 目を閉じて・・・私の質問に答えてね」


とお母さんが言う

質問は


Qあなたの名前は?

A明日川 真


Q出身学校は?

A私立 光明学園


Q家族構成は?

A父と母と私の三人ぐらしでした


Qあなたが死んだときの年齢は?

A17です


「それじゃ 次ね あなたが死んだ理由は?」


とお母さんが聞くと真ちゃんが震える


「よ・・・・夜・・・友達と買い物してたら遅くなってしまって 友達は汽車だったんだけど私は歩きで帰ろうとしたの 友達と駅で別れた後 なるべく人の多いところを選んで帰ろうとしたら・・・・前から車が突撃してきて・・・」


「・・・・その人が憎い?」


「憎い!にくい!どうして私があそこで死ななきゃいけないの!?」


と真ちゃんは周りを奮い立たせるような言葉でいった


「最後よ・・・・あなたの未練はなに?」


「み・・・神子斗(みこと)と・・・最後までいられなかったこと・・」


「そう・・・」


とお母さんは立ち上がる


「さてと 行くわよ 真ちゃん 雪奈」


「行くってどこへ?」


と私が聞くとお母さんがウインクしてこういった


「決まっているでしょ!神子斗くんに会いに行くのよ!」


~家 前~


「お母さん 本当にここが神子斗って人の家の前?」


「まきさんに聞いたんだから間違えないでしょう!ね りっちゃん みっちゃん」


「だよねー」

「よねー」


まきさんっていのは占い師の幽霊で 種類は・・・なんだったかな? その人の未練が占いを信じてもらえなかったことで 

それを聞いたお母さんが「なら 私の仕事の手伝いをして!」と言って こうゆう場所の特定をしてもらってるの 1000回ぐらい信じてもらえなかったから それ以上に頼りにしないとってお母さんが言ってたの


りっちゃん みっちゃんがなんでいるのかは・・・うーんと・・幽霊を見えない人に見えるようにするためっていっていた 幽霊ってそんなことできるんだ・・・ まぁお母さんが一人でするって方法もあるみたいだけど・・・・りっちゃん みっちゃんに頼んだほうが安全なんだって

と家のドアから一人の少年が出てくる


「いってきまーす・・・うん?」


と少年がこっちにきづいた


「誰ですか?」


「神子斗君かしら?」


「そうですけど・・・」


と神子斗君が答える


「少しでいいから時間をもらえないかしら?」


「いいですよ 急いでるわけないですし」


「りっちゃん みっちゃん お願いね」


「解ったー」

「たー」


「いくよーみっちゃん!」

「うん!りっちゃん」


りっちゃん みっちゃんが踊りだした そのとたん


「ま・・・・真?」


神子斗君が真ちゃんの存在に気づいた


「神子斗・・・ひさし・・・ぶりだね」


「真!お前 死んだんじゃ・・・」


「うん・・・だからね お別れをいいにきたの・・・ごめんね 最後までいられなくて・・・ごめんね・・・本当にごめん・・・」


と真ちゃんが泣く


「泣くなよ!真!お別れなんていうなよ!」


「ごめんね・・・私はもう死んでいるから・・・・神子斗に会いたくてここに残っていたの・・・・ごめんね・・・本当にごめんね・・・」


「だーかーら!泣くなよ!俺は・・・俺は真の笑顔が好きなんだ!だから・・・最後だったら・・笑顔・・・見せてくれよ」


「ぐすっ・・・うんありがとう 神子斗!」


と笑顔を見せる 真ちゃん だんだん透けて見えてくる


「ありがとう 春実さん 雪奈ちゃん もう現代(ここ)に未練はありません 2日間でしたがありがとうございます それから雪奈ちゃん」


と真ちゃんがこっちをむく


「家族のことで大変だとおもうけど頑張って 応援するからね!」


と言うと真ちゃんは消えていった 最後に神子斗君に「ありがとう」を言って


「真・・・・」


「お仕事 完了よ 雪奈」


「お疲れ様 お母さん りっちゃん みっちゃん」


「疲れたのー」

「たのー」


「あ・・あの!」

と神子斗君が言う


「あなたは誰なんですか?そしてなんで真をつれてきたんですか」


と聞くお母さんは


「二つ目の質問はね 真ちゃんの未練があなたと一緒にいられなかったことだったからそして最初の質問はね・・・私はそうだん屋 二代目店主 夏宮 春実よ 何かそうだんしたかったら私のところにいらっしゃい」


といって私達は家へ帰った

今日始めてみた そうだん屋の仕事 今日見たのは感動ものだった

だけど 中には危ない仕事もあるとお母さんがいっていた

もちろんそんな仕事は見せてもらえないだろう

でも・・・いつか・・・お母さんの役にたてたら・・・・

~1 Work END~

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