Bルート えんでぃんぐです。
「金があればなぁ…ヒカリも可愛くなるのかな…」
箱を引く寸前、無意識にそんなことを考えてしまった。
ハッ!?しまった!僕はいったい何を考えているんだ。金があっても自分の彼女に整形してみる?いや、してみよう!なんて言えるわけないだろ。
『君の願い、叶えたよ』
え!?ちょっ!!待ってください神様!
今のは違います!違いま…違…
『それが君の本当の願いなんだよ』
僕は最後に神様からその言葉を聞いて気を失った。
それからすぐ僕の買った1枚の宝くじが見事に当たり、僕は1等2億円という大金を得た。
彼女は驚きつつも僕に、
「ユウ君すごいよ!あの神社に行ってよかったね!今度、お礼参りにいこうね!」
と言っていたが、正直僕は乗り気じゃない。なぜなら、神様が最後に言ったあの言葉、
『それが君の本当の願いなんだよ』
という全てを見透かしたようなあの言葉が僕の心の中で引っかかっているからだ。
僕はつくづく人間とは欲望の塊のような生き物なんだなと強く感じた。
きっと僕はあの時、自分自身の欲望も願いに混ぜてしまったんだな。
そして、僕が願ってしまったあの願い以降、なんだか彼女との距離が15センチほど離れた気がしてすごく嫌な感じがした。
これだけ聞くと、15センチなんてたいしたことないって思う奴もいるかもしれないけれど、僕にとってその15センチの差はとても大きく、苦しい。
だが、1つだけ気づいた事がある。
それは僕が彼女の事を本当に好きだっていうこと!そうじゃなきゃ苦しいなんて感情は湧かない!
だから、この15センチを絶対埋めてみせる!なぜならブサイクな顔も含めて、
僕は彼女が好きだからだ!!好きで好きでたまらない!!!
これは決してBADエンドなんかじゃない!!!!!本当の意味で、本当に彼女の事が好きなんだと認識した素晴らしいエンドだ!!!
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