愛の搾取
「結婚しよう」と君は言う
私は他に好きな人がいて、その人は私と結婚してくれない
欲しいセリフを君は全てくれる
好きだよ、可愛いよ、ずっと一緒にいようね
私は君の愛を搾取している
優しい腕に抱かれて、安心して眠る
君はどんな想いで私の髪を撫でているのだろうか
愛おしそうに見つめる視線に本当は何が隠されているのか
「その人じゃなくて僕を選んでよ」
私は一方的に誰かに愛を押し付け、飢えた分を君から搾取している
「愛してる」
君はそう言いながら泣く
他の男を想って涙を流す馬鹿な私を抱きしめながら
君を選べば、幸せになれる気がする
そう思わせてくれるほど君の愛は心地よかった
でも私はその人を諦められない
私は君の愛を搾取している
こんなこと止めなければと思うのに君が優しいから甘えてしまう
ごめんね
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます