第4話 不治の病
「アベル大尉殿、少しお時間よろしいでしょうか。折り入ってお願いしたいことが…」
早朝からアベルの部屋を訪れた人物はそう声を上げた。
「ベス准尉…じゃなくて少尉か」
彼女の襟首の階級章を確認しアベルは言い直した。
テトラボーグ性能試験の仕上げである銃弾掌握テストを3人がクリアしてから3日目。
テストの翌日、アルチョム駐留軍の指令室に呼び出された3人は上官から各々1階級の昇進を告げられた。
同時に第11次アヴァロン攻略作戦の任に付く事も正式に言い渡された。
アルチョムからも異動となる為、3日で身辺整理を済ませるよう命令され今日はその2日目である。
「…昼からマリー大尉と約束があるけどそれまででよければ」
アベルは自室の片づけを中断しながらそう答えた。
「ありがとうございます!」
「それで、用件は?」
「実は──」
~1時間後~
アベル、ベス、それにサエコを加えた3名はアルチョム地下コロニー第3区画にある情報局を訪れていた。
ベスのお願いというのは「人探し」であった。
生き別れの姉がいるのだが「ノアの造反」のゴタゴタで行方不明になってしまったのだという。
そこで最も精度の高い情報を得られるEAUC本部のデータベースで調査しようということになった。
通常本部のデータベースには専用の端末からでないとアクセスできないためこうして足を運んだのだ。
局内の通路を歩きながらベスがサエコに説明をする。
「先日、異動の件をハバロフスクの母に連絡したんです。それで姉の事思い出して、それでもう一度だけ探してみようと思って」
「ベス少尉。まさかご家族にアヴァロン攻略作戦のことは…」
サエコが鋭く指摘する。
「も、もちろん言ってません!異動でしばらく別の基地に行くから落ち着くまで連絡できないとしか…」
ベスが慌てて答える。
「そう。ならいいけど」
返事がそっけないのは二日酔いのところを無理を言って同行させた事が原因だ。
人探しなら事情通のサエコを連れて行った方が良いだろうとアベルが判断し非番だった所をスコッチひと瓶で釣り上げた。
「そ、それにしても不思議ですよね。なんで内部でも作戦の事が最重要機密の扱いになってるのか」
ベスは気まずくなった空気を和らげる為、気になっていた事を口にする。
「そこは自分も少し引っかかってる。アヴァロンがこっちの通信を傍受してる可能性があるにしても神経質すぎる」
アベルもベスの意見に同意する。
「まぁ、EAUCの中ならあまり実感ないかもしれないんだけど…ここだけの話にしておいてよ?」
サエコの言葉にアベルとベスが頷く。
「オーストラリアに人類解放連盟って民間武装組織があるわ。名前くらいなら知ってるでしょ?」
「アヴァロンとコンタクトし共存の道を模索しようと主張している連中だったか?」
アベルもその程度の情報しかない。
「えーと〝再び地上で暮らせるようになれば食料に困ることはない〟とか言って地下コロニーの貧民層を言いくるめ勢力を広げてる奴らでしたっけ?」
ベスの言葉から彼女の認識も自分と同じ程度だと分かる。
「そう。最近そいつらが反発を強めて現地正規軍と小競り合いを起こすようになってるの。アヴァロンへの敵対行動をやめるべきだ、てね」
サエコがしかめっつらを作りながら言う。
「なるほど。内情がそいつらに漏れれば妨害されて作戦に支障が出かねないって事か」
アベルが呆れながら言う。
「…信じられない。アレが私たちにどれだけの事をしてきたか知らないわけじゃあるまいに」
ベスは怒りのこもった口調で言う。
彼女の父はロケットエンジンのエンジニアだったが働いていた研究施設をアヴァロンレーザーに破壊されその際亡くなっている。
彼女だけでは無い。
アベルも、マリーも、ギメルも、サエコも、EAUCに身を置く者の大半は直接では無いにしてもアヴァロンの為に肉親を失っているのだ。
むしろ、今生きている人間の中でアヴァロンを憎んでいない人間などいるだろうか?
「…ま、世の中そんな平和ボケも居るって事。アンタ達がそんな連中の目を覚まさせてくれるんでしょ?アヴァロンをぶっ壊してさ」
そう言ってサエコが立ち止まる。
使用許可された端末のある部屋に到着したのだ。
サエコの生体認証でドアロックを解除し室内に入る。
入室と同時に天井照明が自動的に点灯。
6畳ほどの部屋の壁には旧式の端末が2台と椅子がひとり分だけ。
サエコが椅子に座り端末を操作する様を残りの2人が見守る。
端末からネットワーク経由でモスクワのEAUC本部のデータベースへ接続する。
10分程で一通り調べ終えたものの、ベスの姉「シータ」に関する情報は得られなかった。
そこで何か他に手がかりが無いかベスにシータの事を思い出して貰うことにした。
「2086年、クルスクの生まれで…私が3歳の頃まで一緒い遊んでた記憶がかすかにあります」
「そう…その後は?」
「10歳くらい頃、特殊な病気を患ってるって言われて、療養所かどこかに…連れていかれたらしいです。その辺はよく覚えてませんが」
ベスはここ数か月、一緒にいたアベルでさえ見た事のない思いつめた表情をしている。
「病気…特殊な…」
サエコが呟き何か思いついたように検索を始めホログラムディスプレイが推移する。
『新国際連合 旧国際DNAデータバンク』の表示が表れる。
「墓暴きみたいで気が進まないけど…ってなんでロックかかってるの?」
サエコの言う通りディスプレイには『特殊遺伝病 一般閲覧不可』の表示が見える。
「軍隊なめんなよ…アベル、あんた大尉になったんだっけ?」
「あ、ああ。つい2日前に」
ディスプレイには『EAUC閲覧請求 要件 階級少佐クラス1名以上 または階級大尉クラス2名以上』の表示。
サエコが機転を利かせ技術局として正規の任務を即席ででっちあげ、軍からの正式要請という形でデータ閲覧を請求しようとしているのだ。
グレーな行為だが異論を挟む者などこの場には居ない。
「じゃあ行けるか?そっち側の生体認証に右手置いて…って、サイボーグ通るのかなこれ?」
サエコは自身の右手を別の生体認証ディスプレイに押し付けながら首を傾げる。
「…試してみよう」
アベル自身も知りたかった。
もし生体認証が通らなければ、今後様々な場面で不便が予想される。
結果は1秒とかからず認証が通りアベルの心配は杞憂に終わった。
「…すごいな」
生身と見分けがつかない自分の作り物の手を見ながら、テトラボーグのナノマシンによる人体再現能力とはどの程度か考えを巡らせる。
食事、排せつ、発汗、唾液、涙は試行済みだが…性交渉は可能だろうか?
「閲覧OK!検索結果は…お、ヒットした!」
サエコの嬉しそうな声が響きアベルはテトラボーグに関する思考を中断する。
「えーと、シータちゃんは…2095年当時10歳、遺伝子診断の結果〝成人性B型ヤコブ病(ABJD)"の発病遅延の為にハイパースリープ処置を施される?」
「ハイパースリープなんて…初耳ですけど」
ベスが驚いて声を上げる。
「その…ヤコブ病って言うのはなんだ?」
「えーと…ヤコブ病、またの名をクロイツフェルトヤコブ病。プリオンと呼ばれる体内のタンパク質の異変によって脳細胞が死滅する不治の病」
アベルはベスを横目に質問を間違えたと思ったがもはや手遅れだ。
「ヤコブ病は2000年代初頭には第20染色体の異常によって引き起こされるプリオンの変質によって起きることが判明しており症状によって分類される」
ディスプレイには亡くなった患者の脳を解剖したらしい写真と医学用語の説明文が続く。
「ABJDは成人性のヤコブ病で18歳を過ぎて発症するものを指す。先天的に第1・2・3・5・7・11・13・17・19染色体の特定の部分に異常を持っているものをB型と区別する」
サエコ検索結果を見ながら要点をまとめ上げが淡々と解説していく。
「これは2080年代後半に遺伝子工学博士Dr.オメガによって発見され、B型に限って幼少時の遺伝子診断によって成人後の発症を予見できるようになった」
「Dr.オメガって…国際DNAバンクの創設者」
ベスが頭の中を整理する過程で自然と言葉が漏れる。
「そうだ。ノアの造反で行方不明になったと聞いているが… ところでそれとハイパースリープがどう繋がるんだ?」
アベルが疑問をサエコにぶつける。
「ABJDを成人後に発症する子供を未然に見つける事ができるようになった。しかし治療法がまだない。そこでオメガ氏は"人工冬眠救済機関"を設立し子供たちの治療を未来に託す事にした」
サエコが一般のネットから拾ったニュース記事を見せながら説明する。
「将来治療法が見つかるまで眠らせておく事にしたわけか。しかし肝心のシータの行方が分からずじまい…」
「それなんだけどちょっと気になる物が」
そう言って別のニュース記事がディプレイ上に現れる。
「アヴァロン!?」
映し出されたホログラムを見てアベルとベスが同時に叫ぶ。
「そう。ハイパースリープの長期保存に最適なのが宇宙ってことで1000人近い子供がアヴァロンに移送されてる」
ディスプレイの記事が送られ何らかのリストが立ち上がる。
「移送者のリストは…部分的に消失してるわね。残ってるリストにシータちゃんはヒットしないから確実ではないけど恐らく…」
「シータお姉ちゃんがアヴァロンに…でもだとしても、もう…」
ベスの表情が驚きから悲痛なものに変わる。
「そうね。アヴァロンがこの15年間人類を攻撃してるのは事実よ。でもね…アベル大尉、ベス少尉は『攻撃条件』を知ってる?」
「知らない…ですね。でも正式に作戦参加の命令が出たのでここでサエコ大尉と自分のIDPで教えられるようになります。やりましょうか?ちょっと待って下さい」
アベルは懐から端末を取り出し、部屋も含めた三次元映像の記録準備をする。
サエコは椅子から立ちアベル、ベスの3人は同心円上に向かい合う。
軍において情報とは生命線である。
兵は特定の機密情報に関して「知っていなければならない」「知っていてはいけない」「どちらでもいい」に認知度を大別される。
階級によって、または従事する作戦によってこれらは厳密に定められている。
つまり「階級が変わる」「任務が変わる」事によってこれらの情報の認知レベルも変化するのだ。
通常は作戦開始前の打ち合わせで作戦指揮官や上官から与えられるものだがある程度事前に教授する事も可能だ。
しかしこの場合でも独断は許されず第三者の立ち合いが必要となり情報を与える理由付けを明確にしなければならない。
これが『情報開示儀礼(Information Disclosure Protocol=IDP)』と呼ばれる一連のやり取りであり、記録を残す事を義務付けられている。
アベルが淡々と喋り出す。
「簡易IDP 記録開始、2111年6月22日 午前10時40分」
「発起 アベル大尉 対象 ベス少尉 判定 サエコ大尉」
「自分、アベルより部下であるベス少尉に対しアヴァロンの『対人攻撃条件』の最新情報を伝える許可の可否をサエコ大尉に判定したいただく」
サエコが一歩前へ出る。
「技術局サエコ大尉。経緯の説明を求めます」
アベルが大きく息を吸い込む。
「直近に迫った第11次アヴァロン攻略作戦において、直接侵攻兵員であるベス少尉にアヴァロンの『対人攻撃条件』の知識は不可欠であると判断する」
これは事実であり本心だ。
「それは作戦行動前の説明で十分ではないのか?」
サエコが最もな正論で返す。
「準待機状態のベス少尉の言動から作戦への不安を察知、上官として該当情報を提供することで当人の不安を取り除くことに効果的と判断する」
これは嘘ではないが今回の場合はシータの無事であるその根拠として伝えるのが本当である。
「ベス少尉、アベル大尉の発言に心当たりはあるか?」
サエコがベスに振る。
「は、はい!今回の作戦は極めて重要であり不安を感じていた事をアベル大尉に打ち明けた次第であります」
これは嘘…とは言いがたいが正直厳しい。
「…了解した。機密レベルに問題が無い範囲での教示を許可する」
サエコが笑いをこらえ一瞬イントネーションが不自然になる。
「許可をいただきました。これにて簡易IDPの記録を終了します」
アベルが端末を操作し記録を終了する。
「不安を打ち明けたって…ああ、シータちゃん探しの事か?苦しいわね」
サエコが笑いながら指摘する。
「そんなに笑わなくても…IDPは初めてで緊張してたし、他に良い理由が思いつかなかったんですよぉ」
ベスが口をとがらせる。
「まぁ大丈夫だとは思うが…憲兵にはひとこと言っておくよ」
記録には簡易的だが発言の真偽情報も含まれている。
IDPの記録は最終的に憲兵局が精査するが疑わしいと判断されれば査問にもなりかねない。
話の流れや言葉のあやを上手く利用し、とにかく完全な嘘にだけはならないようにするのがIDP記録時の鉄則である。
「では許可が降りたということで、少尉」
「は、はい」
ベスが唾を飲み込む。
「シータがアヴァロンでハイパースリープ状態のままであれば生存している可能性がある」
「ほ、本当ですか!?アベル大尉!」
「私から説明した方が良くない?」
サエコが横から口を挟む。
「そういえばこの法則を発見したのはサエコ大尉のチームでしたね。ではよろしくお願いします」
「うん、素直でよろしい!…あ、だけど説明が足りないと思ったら補足よろしくね」
サエコがそう言いながらも揚々と説明を始める。
「5年ほど前の事。ノアの造反時、まだアヴァロンに建設作業員や研究者が残っていた時の映像記録を技術局で再検証したの」
ベスが「なぜ?」と表情で訴えた。
「当時手詰まり気味だったアヴァロン攻略作戦を進展させる目的で上層部が機密情報の開示レベルを緩め他部門の意見を取り入れようとした時期があったのだ」
アベルがフォローを入れる。
「ノアがアヴァロン内で行った殺害方法は自由に動ける人間に対し火災を偽装しエアロックに誘導、閉じ込めたうえ窒息死されるというものだったの」
ベスが窒息の場面を想像し表情を険しつつも疑問を抱く。
「えっと…でもその時の映像がなぜ残っているんです?ノアの造反でアヴァロンのコントロールは失われたハズですよね?」
サエコは一瞬考えその辺の説明が必要と判断した。
「アヴァロンは内部で自由に動ける人間が居なくなった段階で周辺の宇宙船をレーザーで攻撃し始めたわ」
「攻撃開始は内部の人間の殺害から6時間後だった。ノアのコントロールが完全に出来なくなったのもそのタイミングだった」
アベルが的確にフォローを入れる。
「一般にはこの瞬間をノアの造反の開始と呼んでいるわね」
「つまり最初の殺害から攻撃開始の6時間の映像は…地上の管制局にも送られて残っている?」
ベスが確認する。
「そう!そしてその間、内部は無人状態のまま一切動きが無かった。ハイパースリープエリアの環境データも含めてね」
「殺害された人々の遺体は翌日、宇宙空間に投げ出された事が確認されてる」
アベルが少し不機嫌そうに続ける。
「ノアは人間の遺体を近くに置いておきたくないらしい。人間の心理…のようなものを真似してるのかもしれない」
「アヴァロンのエアロックの殆どは地球側から観測可能。そして最初の遺体排出以降、それらしい排出は確認されていないわ」
「…つまりハイパースリープ状態の子供たちは殺害も排出もされていない?」
ベスが説明内容の核心を口にする。
「死角になってる月側に新しいエアロックを作って月面に向け真っすぐ投棄すれば別だが…まぁ無いだろ」
アベルはほぼありえない可能性を一応言葉にする。
「シータちゃん生存の根拠がもうひとつ」
サエコが人差し指を立てて話題を変える。
「当時アヴァロン宙域から脱出してきた救命艇の殆どが攻撃で破壊されたけど3週間かけて地球近くのステーションまで無事たどり着いた例が2つだけあるの」
アベルが人差し指と中指を立てて「2」を表現しながら補足する。
「そして助かったこの2つの例には共通点があった」
「共通点?」
ベスが復唱する。
「小型であること、救難信号発信装置が壊れていたこと、そして簡易ハイパースリープ機能付きの救命艇だったこと。救命艇にはエンジンもなく付近の友軍は全滅、救難信号も壊れ当分助けが来る見込みもないと悟った搭乗者は簡易ハイパースリープに入った」
「そのまま起きていてもすぐ酸欠と飢えで助かる見込みはゼロだ。なら数年漂流してでも蘇生できる簡易ハイパースリープに賭けたんだろう。そして見事に賭けに勝った」
アベルが握り拳をつくる。
「救難信号も生命活動の熱反応も無い救命艇をアヴァロンはただのデブリか、もし人間が乗っていても死んでいると判断するのか…とにかく攻撃対象としないのよ」
「これらアヴァロンの攻撃条件は以降の攻略作戦でも実証されてる。その甲斐あって前回はテトラボーグが最低1体、アヴァロンまで到達できたらしい」
「まぁその後音沙汰なしだから結果的には失敗だったようだけど」
サエコが肩をすくめながら言う。
「とまあ、以上の事実から2つの可能性が考えられる」
アベルが再び指で「2」を表しながら言う。
「ひとつはノアはハイパースリープ状態の子供たちを何らかの理由で保持している。もうひとつはハイパースリープ状態の子供たちに気付いていない」
サエコがアベルの言葉に対しこめかみを抑えながら意見を返す。
「後者の可能性は低いと思うわ。いくらハイパースリープ装置が時計並みの省電力だとしてもノアは効率優先の管理システムなんだから」
「で、でも内部ですでに亡くなっててそのままにされれるという事も…」
ベスが震える声で可能性を指摘する。
「造反時の行動パターンから考えて、ノアが子供たちを既に殺害しているのであれば遺体を宇宙に排出するハズよ」
「その程度の作業ができるドローンはノアの管理下に無数にいる──」
アベルがおもわず語尾を飲みこんだ。
ベスの今にも泣き出しそうな顔を見たからだ。
「お姉ちゃんが…アヴァロンに」
そう言ってベスは両手で自分の顔を覆いその場に泣き崩れた。
~正午過ぎ~
「…なるほど。アベル大尉はまた女の子を泣かせていたわけですね」
マリーの部屋に時間通りやってきたアベルは午前中の出来事を説明した。
部屋には2人だけ、今はティーテーブルに向かい合って座っている。
テーブルの上では淹れたてのハーブティーが湯気を揺らしている。
「またって…いや、客観的に見れば泣いてますけど」
アベルはどうしようもない喋り難さを感じていた。
マリーとの会話に楽しさを感じているのだが普段通りに返す事ができない。
「それで…マリー大尉、お話というのは?」
アベルはそう言いながら気分を落ち着けるべく出されたハーブティーの香りを深く吸い込む。
「そうですね。何からお話ししましょう…」
十数分後、アベルはまたしても女の子の泣き顔を見る事となる。
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