そうか……リリウスとは……宇宙の本能……生命活動のようなもの……
そして、ハドマは人智の結晶とも言えるんですね。人の想い、エゴイスティックなまでの知慧の象徴なんだ……
作者からの返信
ビッグクランチという形で終焉を迎えようとしている宇宙が、事象の地平面を超えて情報を残す為の機能… つまり、ある意味では情報保存則そのものが形を取ったのが、リリウスという存在の正体でした
方舟としての使命を与えられたリリウスは、ただ本能としてパイロットたちを取り込んで来たのです
そしてそんなリリウスを造り替えてまで、マカハドマという宇宙凍結端末とでも呼ぶべき存在を用意した者たちもいました。彼らは、宇宙が定めた物理法則に抗おうとしたと言えるかも知れません…!
リリウスとマカハドマにそんな秘密があったとは……。
そしてアヤちゃんは愛する者の名を思い出し、道を精一杯走っていく。そしてまさかの悪魔への魂の売り渡し。
彼女の覚悟というのは強く感じられます……!
作者からの返信
月面遺跡とリリウス、そしてマカハドマだけを残して滅び去った古代文明の謎も、ようやくアカリ先輩の口から語られました。彼女は本来なら死んでいるはずだったのですが、中途半端にリリウスに取り込まれていたせいで"幽霊"となって出てこられたんですよね
アヤカが遂に見出した希望は、リリウスがもたらす消滅の運命からハナを救い出すことが出来るのか…! 次回よりラストバトル開始です、お楽しみに!
これは…… すごい。
もう、完全に手詰まり、諦めエンド確定と思っていたのに。
「私、どんな手を使っても……会ってみせる、絶対に!」
凄い、カッコいいセリフです。しびれます。
まさか、マカハドマがあるじゃないかって、発想にたどり着くとは……!
作者からの返信
第三章の決戦こそが、2人が本来迎えるべき結末だったんですよね。だからこそ、その運命すらも打ち破らんと駆け出す乙女の姿が最終章の主題となっています!
終わりの向こう側にある希望を掴み取る為に、アヤカはかつて倒したはずの敵の力にさえ手を伸ばしました
マカハドマが元はリリウスと同じ存在だと知ったからこそ、ですね。リリウスに対抗するならこれしかないと!
星座が変わるほどの戦争、って表現…秀逸すぎてハゲそうです!
ぐああ、上手い…注がれた熱量を具現化する、確かな技術がある!
嫉妬…羨望!でも、こういう切なさ、身を捩るような狂おしさが愛しい。
きっと、鉄機 装撃郎先生はこの時、書きたいものを100%出し切ってる。
表現者が表現したいものを、そのまま完璧に伝えることは難しい…
文字化して、読む人の知識や感情を経て再現される小説ならなおさら。
でも、伝わる…俺にはてっきちゃんが書きたかったものが伝わる気がします!
なにげない切なげなシーンに、それが凝縮されててやばいです!
作者からの返信
ありがとうございます!
恒星が物理的に吹き飛ばされる事によって星座の形が変わったのか、あるいは極めて長い時間を経て星座の形が自然と変わって行ったのか… どちらにも取れる天文学的な表現でした!
書きたいものを詰め込んだ、というのもまさに仰る通りです。魂を持たない巨大な力としてのロボット、定められた運命に抗おうと決意したアヤカが求めたのはまさにそういった機体でした。
ある意味、彼女はこのエピソードを以て初めてロボットモノの主人公として走り始めた訳で! リリウス☆セレナーデという物語を象徴するロボットは、実は宿敵たる摩訶鉢特摩の方であったという構成です。
これより最終決戦、二人の最初で最後のケンカが始まります!