時間さえも凍った世界から、ぬくもりを逃がすための方舟。
だったのかもしれないし、種の保存を目的とした遺伝子の本能かもしれない。
でも、ここにきて知らされたリリウスの異形の姿の、その理由に震えた!
そうか…そして、小夜曲を歌うのは見送る人間、残された人間なのか!?
なんかもぉ、衝撃的な展開が怒涛に押し寄せて、上手く言葉にできない…
やだやだ、やだお…ってなるけど、目が背けられない展開ですよ!
作者からの返信
"方舟"の名を持つリリウスは、数多の生物種の構成情報を収めています。ゆえにあらゆる形態へと変態し、異形の姿を持ち、そして今はハナをも取り込んでその使命を全うしようとしていますね
ハナもその事を理解した上で、なおも想い人を島に帰す為に一人で死闘を戦い抜き… そして消え去りました。
2人で戦うのは共に未来を掴む為、未来を諦めれば1人で戦うことも出来るのがリリウスという機体です。
次回より最終章です!
ハナちゃん……自らの犠牲を顧みる事なく、リリウスと一体化して、身を滅ぼして……そんな事をするのも、アヤちゃんの為。
そんな彼女が皆の記憶から消えるなんて……あんまりだ……。
作者からの返信
アヤカがハナを想っているのと同じくらい、ハナもまたアヤカを愛しく想っていたんですよね。たとえ自分自身がいなくなるとしても、それでもハナが捧げる決意は揺らがなかったという…
その最期の意志を汲み取るように、リリウスも辛うじて島へと辿り着きました。ただし、アヤカはそんな想いの全てを知ることも出来ないまま、たった一人残されてしまうという状況となりました。
帰還したのはアヤカたった1人、次回より最終章の始まりです!
泣きゲーをプレイした時の感覚を思い出しました。引き込まれる、この狂おしい切なさ……圧巻です。これを書けるのが本当にうらやましい……!
ハナちゃん、消えたあとは島民の記憶からさえ…! キッツイですね。ヒカリちゃんこれからどうするのか。最後まで目が離せません!
作者からの返信
2人で島に帰る為に戦って来たハナですが、もう自分がリリウスに取り込まれるまで時間が無い… そう悟った末にこの決断を下しました。
アヤカとの約束を破り、嘘をついてまでも、ハナはどうしてもアヤカを帰るべき場所へと送り届けたかったんですよね。たとえそこに自分が居ないとしても
そんなハナの決意を知らぬままに目覚めたアヤカは、これからどんな想いで過ごして行くのか。何を求めるのか、遂に次回から最終章の始まりです…!
ここまで読み進めてまいりましたが、現時点ではハナが尊いとしか言えません……。
歴代のパイロットが1人乗りと言われたようにハナはみんなの記憶から消えたのか?
しかしアヤカはまだ覚えてる様子。この点が今まで違うとすれば……何か手はあるのでしょうか。
作者からの返信
第三章最終話まで読了頂きありがとうございます!
自らが消え去ると分かっていてなお、ハナは最後の死闘に身を投じました。操縦するだけなら一人でも可能なのですが、その代償は――――という、リリウスに乗り込む者なら必然の運命が彼女を消し去ってしまったという状況です。
自らの想いを貫くために己が身を犠牲に出来る、ハナが真っ直ぐな子だからこそ選んでしまった決断なのかも知れません
「二人で帰る場所を守る為に」戦って来た二人ですが、ここに至ってアヤカは戦って来た意味も理由も見失ってしまっています。
次回からの最終章は、喪失からのスタートとなります…!