俺は魔法なんか信じない

水ト 御茶

第1話

ある日、俺は夜空を見上げ星を見ていた。

星が好きな俺は、オリオン座やおおいぬ座などがある。空に星が流れた。そしてもう1回、また1回と連続で、あっ女の子も降ってきたー。あまりに幻想的で息を飲んだ。ん?待てよ?女の子?もう1回空を見上げるとやっぱり見間違い…じゃねぇぇぇぇ。

「なんじゃこりゃぁぁ〜」

しかもそれが俺の方に落ちてきている…

「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい…」

そう考えてるのもつかの間、女の子は落ちてきてしまう。

「ぐへっ、痛てぇ…なんか柔らけぇな」

なんか感触があったので手で掴んでみた

「いやっ…なに…すんのよ…」

これはどうしたことか。やっぱりね!僕もあれだなって思いましたよ!

「すっ…すまねぇ…てかお前なんで空から降ってきたんだよ…」

半分あれが触れて嬉しくて半分こいつ奇妙過ぎてなんなの?という疑問があった。

「まぁ許してあげる。私はこの世界とは違う世界から来たの」

えっ?中二病かな?面白い子だなって思ってた。その時はまだ知らなかった。彼女がどんな人間なのか。

「痛てててて…あなたも大丈夫かしら?」

そう言って彼女は手を差し伸べてくれた。

「あぁ…ありがとな」

次の瞬間、月明かりで照らされた彼女の顔が俺の目に入り込んだ。思わず呼吸をするのを忘れた…。すげー美人だ。今まであったことのないような美人だ。やべぇ、こんな美人のアレが触れたとか…いやそれは、その感触は心の奥に大事に閉まっとこうと強い決意をした。

「…どうしたの?」

きょとんとした顔で見つめられてしまった

「…いやなんでない」

恥ずかしくて目を逸らしてしまった

すると…彼女は変なことを言い出した。

「君は浅野翔馬くんだね?」

「はいっ!」

ちょっと…名前を急に呼ばれたら返事しちゃうじゃない…

「でもなんで俺の名前知ってんの?」

と今度はしっかりと彼女の目をしっかり見て問う。恥ずかしけどね!

「私は君に頼みがあってきたの…」

異世界から来た人にそんなこと言われたら絶対「世界を一緒に救ってくれないか」みたいなこと言われそうでちょっと怯えてたら

「私は魔法が使えるの。だからあなたに魔法を教えるかわりに私を養いなさい!」

ん?は?は?は?は?もしかしたら聞き間違いかもしれないな。多分そうだきっとそう。

「すまん。もう1回言ってくれるか?」

「え?あぁいいわよ。私は魔法が使えるの。だからあなたに魔法を教えるかわりに私を養いなさい!」

聞き間違いじゃなかったー。なんだこいつー。ドヤ顔でしかもくっそかわいい笑顔で言ってきたー。

「おう!いいぜ!」

しっ…しまったー。俺はかわいい女の子のは弱いんだー。多分男子は全員かわいい女の子には弱いんだよ。勢いで答えてしまったことを後悔する間もなく彼女は笑顔で

「ありがとう!」

と言って抱きついてきた。状況がいまいちよく分からなかったが数秒たってやっと気づいた。俺は美少女に抱きつかれてね?といろいろな柔らかいところが当たって恥ずかしさのあまり身をよじった。

すると、少し疲れてしまったのか。俺の目の前は真っ暗になって意識は消えた。

これから俺どうなっちゃうのーー

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