その15 その武器、いる?

 巨大ロボットは、人間と比較してたくさん武器を積める。機械ゆえに人体の構造に束縛されないのだ。手持ち武器だけではない。内臓武器を積めるし、なんならサブアームに武器を保持だってできる。肩にキャノン砲を積むのだって「機動戦士ガンダム」以降メジャーな方法だ。

だがちょっと待って欲しい。そんなに武器を積んで使い切れるの?ああ、作中のキャラが、じゃない。作者たるあなたが。

 巨大ロボはついつい大量の武器を積み込みたくなる魔法の箱である。だが、ぶっちゃけあんまりたくさん積んでも使い道がない。世界観上積んでないと不自然な武器はあるだろうが、それなら使いどころもあるはずだ。使いどころのない武器を積んで描写や設定を無駄に重くしてはならない。必要なもんだけ装備させよう。最悪なのは積んだ武器を作者が忘れる事である(不幸なことによく起きる)。

 自分の記憶力は信用してはならない。

 そしてもうひとつ。

 積んだ武器を無理に使おうとしてはならない。

 無理をすればそれはシチュエーションのしわ寄せとなって現れる。だから、そこは慎重に状況設定をする必要があった。

 気を付けねばならないだろう。

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