その7 台詞は邪魔者?

 台詞はいらん。

 こんなことを言ってるとまたかと思われそうだが、ロボット小説における台詞は大変に厄介な代物である。

アニメなら音声と画面の双方を視聴者は認識できるが、小説だと一度に台詞か描写しか読み取れない。大きなハンデである。

 ならば巨大ロボットもので優先されるべきなのは巨大ロボットに違いあるまい。人間は(ロボットが動いているシーンにおいて)ロボットの部品に過ぎない。しゃべらせたければ人間しかいないシーンで存分にしゃべれる。考えてみてほしい。巨大ロボ小説を読む人間は巨大ロボを読みに来ているのではないか?セリフを読みに来ているわけじゃないのでは?

 そもそも巨大ロボットが戦っているという状況は悠長に会話していられる場合だろうか?そうではないことがほとんどであろう。さらにはそのシーンにおいて流れがぶったぎられるという致命的な問題点でもある。

 気をつけよう。

 もちろん台詞一切合切がいらんわけではないが、台詞をつらつらと書き並べるのに相応しい場所が戦闘とはとても言えないだろう。最小限としよう。

 ちなみに自分の場合は台詞が必要ならば最小限。そうでなければまとまって会話だけを切り取る、という方法で書くことが多い。参考までに。

 ではでは。

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