その6 ほんとにその表現必要ですか?

 身の丈にあった表現をしよう。

 扱いきれない表現は爆弾である。自分が完璧に理解できてかつ平易に扱える文章を書くことがスムーズな執筆のコツとも言えよう。

え?何で、ロボットもの創作論でそんな話するかって?

 君はトミノ語を知っているか。

機動戦士ガンダムで知られる富野由悠季氏の作中でよく使われる、独特の語感を持った言い回しである。特徴的で脳によく響く(たぶん)。

 トミノ語に限らずロボットアニメ作品には独特のものが多々ある。、まぁそれはいい。真似するのもいい。影響されるのもいい。

 扱いきれるのであれば。

 以前トミノ語を真似たのであろう作品を見かけた。のであるが、ぶっちゃけると作者が何を考えて書いているのかさっぱりわからないレベルのカオスだった。

 理由は色々あるだろうが、最大のものは作者がこの言い回しを使いこなせてないことであろう。

 もう一度言う。影響を受けるのはいい。されどそれは自分で咀嚼できているのか?

使いこなせているのか?

その辺は考えた方がいい。作品はあくまでも作者のものである。下手な真似方をしてもいい作品はできない。

 これは真似をしてはいけないという意味ではない。

 ただ、扱いきれない表現を扱うのはろくな成果をもたらさないであろう。ということだ。

 自分の力量を見定めよう。

 どっとはらい

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