その3 書き分けは難しい
さて問題。あなたはガンダムとマジンガーZの外観の違いを文章だけで描写しきれますか?
両者はサイズが一緒(18メートル)である。人型。口にスリットがある。
もちろん違う場所は多々ある。色。マジンガーが曲線的なのに対してガンダムは直線的。etc.
これが「ガンダムGP01とガンダムNT1アレックスの違いを描写してみろ」になるともう悪夢だ! 図で見れば一目瞭然だが、細部の描写にどれだけ手間取るか。
さらには、ロボット自体がこの世に実在しない。お台場や新長田にあるガンダムや鉄人(実物大)を見たことのある人もそうはおらん。
誰も見たことがないのである。これは小説において大きなデメリットだ。想像の余地が少ない。どうしてもアニメなどの映像に頼ることになってしまう。
だから、ロボットの描写は困難を伴う。細大漏らさず描写すればそれはとてつもなく長い文章になってしまうであろう。読者が覚えきれない。だが外観が分からない物体など魅力が半減どころではない。
ぶっちゃけよう。
ロボットものは小説に向いてない。だから書くな。というわけではない。向いてないんだから小説なりに工夫しようということ。そのへんについてはまた次回に譲るとして。
とりあえず言っておきたいのは、小説の弱点をちゃんと把握しておかないと後で困るよってことである。
どっとはらい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます