貴彦、優奈の家に入る

病院から退院した俺は優奈さんの両親に付き添われて彼女の住む家に入った。どうやら彼女は都内のマンションで独り暮らしをしていたらしい。しかし、場所的に一等地で相当な相場だろう。


それはともかく、この日は土曜日ということもあり、朝から夜まで両親と付きっきりだった。優奈さんの自宅は1LDK。彼女の自室と思わしき部屋はドアが閉まってて見られなかったが、リビングを見てみると椅子と机、テレビが綺麗に置いてあった。アイドルらしく、テレビの横にある本棚には様々なアイドルグループのCDやDVD、ブルーレイが大量にあった。彼女が所属しているアイドルグループのもちゃんとある。


そして今日わかったこと。彼女の両親曰く、この日は部活で不在だったが、どうやら高校生の妹・優梨花ゆりかがいるらしい。それはともかく、彼女の両親がいかに娘を溺愛していることがわかった。




優奈さんの両親は夕食を食べ終わると横浜にあるという実家に戻った。両親が戻ると俺はやっと優奈さんの部屋に入ることができた。


優奈さんの部屋はいかにも女の子らしい部屋だった。まずベッドがあり、その向かいには勉強机、机の上にはノートパソコンが置いてあった。そして机の隣にある本棚には、漫画本が少年漫画・少女漫画問わず数百冊並べられていた。




そう、俺は今日からここで生活するんだな・・・病院にいる時はナースさんも事情を知っていたので着替えやトイレ、風呂に入る時は目を隠してナースさんに手伝っていたけど、自宅じゃそれは無理だ。


実際、今日もトイレに行く機会が何度かあった。1人でトイレに行くのにはさすがに緊張した。トイレへ行くと必然的にアイドルの生の下半身を見ることになる。俺は覚悟してスカート、そしてパンツの下を脱いだ。そして俺はトイレで1人、卒倒した。さすがに2回目以降は卒倒することはなくなったが。


その後、俺は着替えを済ませて寝る支度をした。疲れているし早く寝よう。しかし、アイドルの下着姿を生で見ることになるとは・・・まぁ、風呂は明日の朝にしよう。

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