第143話 俺もオマエも

 1週間で4日…徹夜だった。

 棚卸のアルバイト…仕事はともかく…日勤、夜勤を繰り返した結果…

 倒れた…

 派遣先を早退させてもらい、部屋で寝ている。

 突然鳴るスマホ…バッテリーパフォーマンス83%…すぐに充電が切れる不安なコンディションなのに、なかなか切れない…

「しつこい…」

 しばらくして、起き上がり履歴を見ると『通』である。

「アイツかよ…出なくて良し」

 ピーンッ…今度はメールが…

『通』である。

「特に用事はないんだが電話しました」

(どうしろと?)


 その夜、とりあえず返信した。

「徹夜続きで寝てた、明日も派遣の仕事行くから、仕事決まったか?」


 翌日、昼に返信があり

『御仕事ご苦労さまです。これから希望を感じる春が来た過去形?桜の季節生命満ちこの前に点!!、よしやりがいのあるこの前も点!!仕事職場が待っている四文字熟語か?気がするだけかい?体の調子も痛みも診断書「仮病」幾分まだ言う?薬のおかげか暖かくなってかもはや老人特有の関節痛と同レベルそうプラスに考えていきなり話題変えるな!!前向きに行くかな。今後今度楽しい食事でもどう』

(原文のまま)

 相変わらずの支離滅裂な文章。

 乱文、乱筆、失礼いたせバカ野郎!!


 続けて

君もオマエはそうでもない苦労が絶えない男だが必ず陽の目をみる時もあるから、俺もだからオマエはそうでもない希望を持って体だけは気を使い元気なんだから多少は無理しろ、多忙だと思うが会える日を楽しみに励もうではないかどの目線で同意?必ず道は開けるのではないかオマエはフリーターの軽い門くらい自力で開けろバカ

(原文のまま)


 もう…どの目線で言ってるのだろう?

 無職がフリーターに送ったメールであったとさ…


 とりあえず…仮病なんだから働け!!

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