第131話 津波?

「津波来たらヤバいかな?」

 彼女さんの唐突なメール。


 地震が起きたわけでもなく…台風もとっくに過ぎた夜

 なぜに津波を気にしたのだろうか。


「なんで津波?」


「今日さ、タヌキとか、そーゆーの多くて山から逃げてきたのかなぁと思って、動物が逃げるってだいたいさぁみたいな…地震かなって」


 うん…秋だしね…動物がエサ探しにウロウロするよね田舎だし。


 山火事じゃないんだからさ、地震の場合に山に逃げそうな気もするよ僕は…。


 きっとタヌキを何匹か見かけたのだろう。

 そして不安になったのだ、地震と津波がセットになって怖くなったのだ。


 大丈夫だよ、秋だから冬支度でタヌキは忙しいんだよ…。

「タヌキ3匹連なっていたんだよ」

 タヌキは子育てするからね…母親と子供だね。


「津波来たら何処に逃げればいい?」

「土砂崩れは?」

「渋滞は?」


 彼女の心配は2日間続いたのである。

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