第93話 妖精?
『通』の言い間違いは多い。
「ほらっ、あのさ歳取らないさ妖精のアレ」
「なんの話だ?」
「なんだっけ…飛ぶんだよ、で子供さらってくんだ」
「悪い方の妖精か」
「違うんだいいヤツなんだ」
「なんで人さらいが良いヤツなんだ?」
「なんだっけな~名前が…ソレッ…意外と親しみある名前なんだよ」
「田中とか佐藤とか」
「ちげぇよ、外人だよ妖精だぞ外人だよ」
「妖精は外人なのか?」
「当然だろ、日本人の妖精っていないだろ」
「妖精がいないだろ…」
「じゃあ妖怪」
「佐藤でいいじゃん…田中でもOKじゃん」
「違うの俺が言いたいのは妖精のほうなの外人なのトムとかボブとか」
「しらねぇよ…人さらいする妖精なんか」
「絶対知ってるって…あっ、アソコ行けばわかる」
ドンキに来たわけだが…。
「どっかにいるはず」
「ドンキに?妖精が?」
「必ずいる」
なんか探すこと1時間…もう嫌になってきた。
(なぜドンキが好きなんだろう彼は…)
「コレだ!! おい!!コレだ」
『通』が手にしていたモノ、子供用のショーツ。
(馬鹿だ…紛うこと無き馬鹿だ)
プリントされたいた妖精
「ピーターパン…か妖精じゃない…妖精はティンカーベルだ」
「そう、ハッ〇ーターン」
(それは米菓だバカ野郎…)
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