第12話 ずっと見てる~

久しぶりにレストランで食事した。


「コースのデザート最初にくださ~い」

「かしこまりました…」


なんか安心する。

無職の僕には、お高い店だが…彼女の我儘に嫌な顔せずに付き合ってくれる。

それだけで、ありがたい…そしてお手数かけて申し訳ない。


「ねぇ~、あの男の人、ずっと見てる~」


客は、僕達しかいないのだ…ウェイターが、コースのペースや水の補充などをサービスするためにテーブルの状況を見ているのは、当たり前なのだ。


僕達しかいないのだ…そして、アレコレ注文付けるのはキミなのだ。

気にされて当然といえよう。


「そういうものだよ…仕事なんだから」

「でも…気になる~」


そう、キミがチラチラ見るから、向こうも、何か用かと思って見ているんだよ。


それにしても…コースの意味…無いんじゃないか…。

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