因縁相続の法則

 種を蒔くと種通りのものが生えます。「瓜の蔓には茄子はならぬ」と言う諺の通りです。


 米を蒔けば米が生えてくるのはアメリカであろうとロシアであろうと変わりませんし、神世の昔も今もそうであり、永遠にそうであらねばいけません。

 場所は変わっても一定不変なもの、これを真理と言います。


 今から1世紀昔、オーストラリアにメンデルと言う人がいました。彼は動物や植物の研究をしている内に、親の持っている性質や形が子に伝わると言う事を発見致しました。


 例えば朝顔の花は白と白とを交配すれば白い花が咲き赤と赤とを交配すれば赤い花が咲く。

 しかし、赤と白を交配すれば白と赤と桃色の3通り咲くと言うのです。ですから2代目に白い花が出て来たと言っても安心出来ません。3代目か4代目にその花の花の種から赤い花が出てくる事もあると言う事です。


 エンドウに致しましても、背の高いエンドウと背の低いエンドウを交配しますと、2代目は全部背の高いエンドウが生えてきますが、3代目、4代目からは、ぼつぼつ背の小さいエンドウが生えてきます。


 これは表面には出ていないが、先祖の因縁は3代も4代も相続して、時が来たらならばその姿を表に現すと言う事です。これを隔世遺伝と言い、世にメンデルの法則と言います。

 生物には遺伝子があり、その遺伝子が子孫に伝わっていくから親の性質と形が現れてくるのです。


 ところが家系の因縁を調べてみますと、夫婦養子をしても、そこの家系の先祖の因縁通りやってきて、3代も4代も夫婦養子をせねばならないと言うところがあります。また、後家、或いは再婚家系と言うのもあります。


 このように因縁は相続してゆくのだと言う事が解りますと、良い種は伏せ込んで繁殖させ、悪い種は晒して根絶さす様にして運命を開拓していかねばならない事に気が付きます。

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