7/3 焼きそば
焼きそばの 味の決め手は 粉ソース
思わず一句詠んでしまった。
読んで字の如く、焼きそばは粉ソースが味の決め手だ。
殆どの人間は焼きそばは液体ソースで作る物と思っているだろうが、実は家庭で焼きそばを作る場合は粉ソースで作るのが正解なのである。
何故ならば、一般家庭には鉄板が存在しないからだ。
焼きそばとは広い鉄板で豚肉とキャベツを炒め、そこに茹でた中華麺を入れて具と混ぜて焼き、最後に液体ソースをかけて炒める物だ。
この時、広い鉄板に垂らされたソースは熱で蒸発してソース蒸気となる。
焼いて水分の飛んだ麺がそのソース蒸気を吸うことで、麺に満遍なくソースの味が付くのだ。
麺とソースを混ぜているのでは無く、麺にソース蒸気を絡めている。
これが焼きそばの正しい作り方であり、家庭でもこの方法で作るのだと勘違いして広まってしまっている。
よく、『お祭りや屋台で食べる焼きそばはおいしい』と言われるが、あれはその場の雰囲気だけでなく、大きな鉄板を使って作るからこそ出せる味である。
家庭のフライパンで同じ事をしようとしても火力と広さが足らないのでソース蒸気が作れず、ソースで中華麺を茹でたような物が出来てしまう。
家庭用のコンロとフライパンでは鉄板の焼きそばの再現出来ないのだ。
ならばどうするのかと言うと、粉ソースを使って鉄板の焼きそばとは逆をする。
最初に豚肉とキャベツを炒めるのは同じだが、中華麺を入れた後に大匙二杯の酒を入れる。
そして麺を解して蓋をして少し蒸してから粉ソースを入れる。
そして全体にソースの味が広がってから暫く炒めて麺を焼く。
これで家庭でも焼きそばを作る事が出来る。
ソース蒸気が作れないため麺に味を付けれないので、麺に水分を含ませてから粉ソースを麺に吸わせるのだ。
そして最後に炒める事で、吸わせた水分を飛ばす。
これが粉ソースを使用した家庭用焼きそばの作り方だ。
商店で売っているソース付きの中華麺を見ると分かるだろうが、実は液体ソースの物よりも粉ソースの物が多い。
これはメーカーも認めている作り方であり、この方法で作れば鉄板を操る技術が無いくても失敗がしにくい。
この家庭用焼きそばを知れば、私が詠んだ句がどういう物か分かるだろう。
味の決め手は粉ソース。
これを常に意識して欲しい。
鉄板焼きそばと家庭用焼きそば。実は作り方が違うのだ。
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