第1643話「5月といえば(大人の日編)」
五月六日の午後九時。
酒が現れた。
子供の日の翌日は子供(一般人が想定する幼いものを指す言葉。また、行動などが幼く思慮が足りないものを指す場合もある)よりもずっと大人が活躍する日である。なぜなら子供が過去になった、すなわち大人の日であるからだ。大人は酒を飲む生物なので、半ば大人であるところの女子大生たちは集まって酒盛りをしていた。大学周辺の居酒屋は大半が出禁になったが、新装開店した店ならいける。三日前にオープンした店を予約し、二時間飲み放題で三十本以上のボトルを空にする。
だがいきなり遅刻したブルーピーコック女子大生がやってきて、とにかくすごい勢いで酒を飲み、相棒のニワトリの喉をひっつかんで酒を注ぎこんだ。
ニワトリの仲間たちが店内を荒らしまわり、最終的に核地雷が爆発して女子大生たちは出禁になった。
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