第1641話「5月といえば(山菜編)」

午後八時の寮。

コシアブラの天ぷらが現れた。

春の山は蛇(一般人が想定する細長い爬虫類を指す言葉。かわいい)よりもずっと山菜が多く採れるので人間に人気のスポットだったが、一部の女子高生、特に竹女子高生やミント女子高生などにも好まれていた。山菜を好んで食す女子高生たちは外出申請を提出の上、衝動を抑え込む修行を経たのち各地の山に赴き、山菜の女王とも呼ばれるコシアブラを入手した。油を熱し、衣をつけ、揚げる。香ばしい匂いが寮内に広がったが、多くの女子高生は肉食なので天ぷらには興味を示さなかった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で生活改善のため一般女子高生の食性を変更した。

調理前のコシアブラにそのままかぶりつこうとした愚か者女子高生の口内にミントが植え付けられた。

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