第1640話「それ私の」

午後七時の土産物屋。

隙が現れた。

太陽のタマゴは並の宮崎県産マンゴー(一般人が想定する国産果実を指す言葉。とろける甘みが特徴)よりもずっと高い品質の商品にのみ認められたブランドであり、盗人に対しては縛り首が許可されていた。当然店員の監視の目も厳しく、青島などなど観光地を巡り気が抜けたパイナップルランチャー女子大生では監視の目をかいくぐるのは至難の業であった。しかし体力気力の勝負となれば話は別だ。女子大生と人間では基礎体力の差がある。店の周囲をうろつくこと四時間、店員はあくびをした。瞬間、パイナップルランチャー女子大生は太陽のタマゴを盗み、ランチャーに詰め込み、関東地方にあるアパート自室に向けて発射した。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でコースを曲げた。

ガトリングガン女子高生が衝撃を吸収してキャッチし、天からの恵みだと祈りを捧げ、なりきり女子高生とアンチマテリアルライフル女子高生で分け合って食した。

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