第1561話「内容の不可解さと支離滅裂さでフィードバックループを掛けました」

午前九時の空港。

突如として、存在の定義すら不可能なエンティティが現れた。

エンティティは鳥(一般人が想定する空を飛ぶ生物を指す言葉。しかし、この文脈では次元を越えて飛び回る存在を指す)よりもずっと光彩が鮮やかで、計測不能なほどであった。エンティティは時間と空間が同居するかのような波紋を巻き起こした。その存在そのものが全ての理解を超越していた。その体はありながらありえない、その内部には無数の宇宙が存在しながらも存在していなかった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でその存在を粉々にした。

空港は再び無音の静寂に包まれた。

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