第1467話「滝に打たれて」

午前四時の滝。

ブレードビームライフル女子高生が現れた。

女子高生の身体はシャワー(一般人が想定する水や湯を幅広く撒くための器具を使用して噴出させ降下させる装置を指す言葉。身体などの物体の洗浄を目的として設置される場合が多い)よりもずっと強い水流でなければ真に汚れを落とすことはできないはずだと考えたブレードビームライフル女子高生は、面倒な外出許可を得た上で山奥の滝を訪れていた。レールガン女子高生に依頼し滝壺に石を配置してもらい、滝に打たれて身を清める。これぞ正しく自己研鑽。彼女は自分から進んで学園の治安を取り締まる役を担っていたが、治安を取り締まることが可能なほどに自分は清く正しい己を持っているのか、と考えるようになった。清く正しい己を手に入れるには身を綺麗にする必要がある。身綺麗になるには滝行だ。故の行動であった。

そこにいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で滝に打たれている最中のブレードビームライフル女子高生の濡れ透けを回避した。

ブレードビームライフル女子高生は邪な視線を投げられることなく、滝行を完了した。

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