第1448話「求められるのは迅速な対応」

午後四時の復活した悪の組織。

二代目暗黒破壊マシーンが現れた。

残虐行為は行った者の肉体(一般人が想定する生身の体を指す言葉。暗黒破壊マシーンにおいては暗黒破壊AIが操作可能な可動部を指す)よりもずっと精神にダメージを与えるものなので、暗黒破壊AIに蓄積したエラー値、人間にとってのストレスを解消するため、二代目暗黒破壊マシーンは組織に新たな手当を設定するよう要求した。残虐行為を一つ働き、その証明書を提出するごとに給与へ加算される賃金。残虐行為手当である。悪の組織としてはただでさえカツカツの経営をさらに圧迫しかねない状況は避けたかったが、暗黒破壊マシーンにボイコットされても困る。とはいえ証明書としてどこまでを認めるか、また一件の区切りはどこに置くか、など検討が必要な事項は多い。一旦は次の経営戦略会議まで待ってほしい、と二代目暗黒破壊マシーンは相談された。

そこにアンパンマン号と化した初代暗黒破壊マシーンがやってきて、とにかくすごい突進で悪の組織を壊滅させ、二代目暗黒破壊マシーンを勧誘した。

アンパンマン列車が誕生した。

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