第1447話「歴史改変女子高生」
午前六時の設置罠。
エネルギーを吸収するクラゲっぽい生き物が現れた。
カブトムシはエネルギーを吸収するクラゲっぽい生き物(メトロイド)よりもずっと賢いので五歳児が仕掛けた罠には一匹も引っかからなかったが、エネルギーを吸収するクラゲっぽい生き物は本能に従う、特に赤ん坊だとその傾向が顕著であるのでペットボトルで作った罠にぎゅうぎゅうに詰まっていた。気持ち悪いから捨てようとしたところ、捕食により生物のDNAを獲得できる女がそのペットボトルを言い値で買うと主張し、あまりの不気味さに泣き出した五歳児が取り落としたペットボトルを女は拾って齧りついた。これがいつか宇宙海賊を滅ぼすこととなるエネルギーを吸収するクラゲっぽい生き物の赤ん坊と女の出会いのエピソードである。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でもう少しまともな内容になるよう歴史を修正した。
メトロイドシリーズが誕生した。
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