第1446話「結局自分でなんとかしたらしい」
午後八時の流し台。
脂身の多いサラが現れた。
マイケルはトムソン(一般ゴリラが想定する伝説の人間を指す言葉。当時のゴリハルトと交友を深め、人間とゴリラの橋渡しをしたとされる)よりもずっと逆上しがちだったので、少し気に入らないことを言われただけでガラスの灰皿を振りかぶって投げつけてサラを殺害してしまった。マイケルには許嫁がおり、サラとは秘密の関係にある。とりあえず床に血を流すわけにもいかないので流し台まで運んできたが皮下脂肪の多い彼女を運ぶに一苦労、その上、血は止まらず一面真紅に染まる。焼けば止まるかと考え、熱したフライパンを流血部に当てるも脂が焦げる臭いがして辛いだけで血はやはり止まらない。干からびてもおかしくない量の血が流れ出ても、それでも血は止まらない。どうすれば。悩むうち、許嫁の来訪時間が迫ってきていた。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で正体を暴いた。
サラが妖怪であることが証明されたが、マイケルは生きる死体と化したサラの世話を焼きたがったのでそのまま放置した。
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